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羊用バリカンの使い方/SheepShaver
SheepShaver(シェーバーなんだから電気かみそりなんでしょうが、ここではバリカンとしました)はBeOSやLinux上でclassic MAC OSを走らせるというエミュレーターです。OS Xを積んだMacintosh(Intel mac/PowerPC mac)でも走ります。しかもフリーウェアなのが嬉しい。
MAC OS Xならclassic環境があるんで、こんな物必要ないじゃないかとお思いかもしれませんが、Intel macではclassic環境がサポートされないんですねー。これは困る。ものすごく困る。特にいろんなツールをMacPerlで作っているので、classicが走らないと困るんじゃー。
次回MACを買うとしたらIntel Macになりそうな予感がするので、今のうちにSheepShaverがどの程度使えるのか試してみようと、まー、そーゆーページです。
[このページの改定日: 07/11/30 17:06] あなたはここへ来た、 23425番目の人です。(2006/12/16から)
SheepShaverはいろんなOS上で走らせることができるPowerPCのエミュレータです。本家はMacOS 7.5.2から9.0.4が動作しますが、Macintosh版SheepShaverはOS 8.5〜9.0.4までのサポートとなります。
動かすにはSheepShaver本体の他、MAC OS ROMイメージ、OSのインストールCD-ROMが必要です。
インストールマシンはPowerBook G4 1GHzで、OSはOS X10.3.9です。以下、SheepShaverの入手、MAC OS ROMイメージの入手のご紹介。
本家のソースファイルをダウンロードして、自分でコンパイルすることも可能だそうですが、僕の手には余りそうなのでパス。
OS X版のバイナリファイルをここからダウンロードしました。ユニバーサルバイナリなのでPowerPCでもIntel MacでもOK。僕がダウンロードしたのは「[2006/05/14] SheepShaver 2.3 snapshot」というバージョン。ダウンロードしたファイルを解凍して、「SheepShaver」というフォルダの中に入れました。
MAC OS ROMの入手方法にはいくつかあります。Macintosh版SheepShaverで利用可能なOSである8.5〜8.6は、OSのインストールCD-ROMからコピーすることで簡単に入手できます。9.xのインストールCD-ROMにあるMAC OS ROMは使えないんだそうです。
MAC OS ROMとは何かというと、お手持ちのインストールCD-ROMを開いてもらって、「システムフォルダ」を開けると入っている「MAC OS ROM」というファイルです。

手持ちのMAC OSを調べてみると、8.5以上の奴はOS 8.5×1、8.6×1、9.0×1、9.1×1、9.2.1×1でした。9.04がない。う〜む。最終版の9.2.2もないね(^^;
しかたないので、いったんOS 8.6をインストールして、それから9.0.4にアップデートすることにしました。念のため実機使用中のOSを調べてみると、OS 8.6×1(自宅サーバマシン)、9.2.2×2(セカンドサーバとPowerBook G4のclassic環境)ということで、利用規約には抵触しないようなので一安心(PowerBook G4のDVDシステムディスクにもclassicが入っているみたい。OS Xとセットでインストールされるので確認してませんけども。だとすると上で9.22×2と書きましたが、ひとつはこのDVDのものなので、CD-ROMのOS9にはさらに余裕ができることに)。
CD-ROMからMAC OS ROMをコピーして、前述の「SheepShaver」の中に放り込みました。
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●MAC OS ROMのその他の入手法 classic環境かclassic OSの動くMACを持っていれば、こんな入手方法もあります。持ってなければ規約違反になります。たぶん。持っていればなんでも規約違反にならないかというとそうではないのでご注意。 MAC OS ROMの含まれるsmiファイルを取得し、それをマウントして(smiファイルをダブルクリックすると仮想ディスクがマウントされる)、中にあるTomeファイルからTomeViewerを使ってMAC OS ROMを取得できます。 ●http://www.maconlinux.org/download.html ●TomeViewer 1.3bはここから入手できます。 |
前準備がすんだら、次はSheepShaverを立ち上げてclassic OSのインストールです。インストールの前に、いったんSheepShaver GUIを起動して設定を行います。SheepShaver上にマウントするディスクイメージを作成し、次にシステムのインストール(インストールCD-ROMが必要)、再起動と進みます。
SheepShaver GUIを起動して設定を行います。この設定項目と後の動作の関係がわかりにくかったので、ちょっと整理しながら書きます。
・MAC OS ROMの指定
SheepShaver GUIの「Memory/Misc」タブで、使用するMAC OS ROMを指定します。前述のように僕の場合は「SheepShaver」の中。
・OSの割り当てメモリ
同じく「Memory/Misc」タブで指定します。256〜512(MB)くらいかな。基準がよくわかんないのでとりあえず256に。
・OS Xのディスクの指定
「Volumes」タブで「Unix Root」となっている欄があります。わかりにくいですが、これはOS X側とファイルをやりとりするためのディスクです。
OS X側のディスク全体を認識させたいなら、ここに「/」を入力しておいてください。すると、OS Xの立ち上げディスク全体が、SheepShaverにマウントされます。このとき、ディスクの名前は必ず「unix」となります。
ディスク全部ではなく、一部の領域だけマウントさせたいなら、「/Users/name/」など任意に指定します。
後で判明しましたが、SheepShaverの画面にOS Xのファインダーから直接ファイルをドラッグ&ドロップできません。SheepShaverとOS
Xのファイルのやりとりは、必ずこの「unix」ディスクから行う必要があります。
・ディスクイメージの作成
SheepShaverを立ち上げてMAC OSを走らせたときに、MAC OSのデスクトップにマウントされる仮想ディスクを作成します。これをディスクイメージといいます。SheepShaverで動作するMAC OSもアプリケーションもこのディスクにおいた方が無難なようです。
作成手順はこんな感じ。
1.SheepShaver GUIの「Volumes」タブで「Create」をクリックする。
2.作成場所と名前(僕の場合、面倒なのでMAC OS ROMをおいたのと同じ場所に作りました)、サイズ(2000くらい=2GBくらい)を入力する。
ディスクイメージのファイル名は日本語にはしないこと、拡張子は必ず「.img」にする必要がありますので注意。イメージの作成にはちょっと時間がかかります。ここでいう名前はあくまでイメージファイルの名前で、デスクトップにマウントされるときの名前とは違います。
3.作成したら「ADD」ボタンを押して、そのディスクイメージを一覧に追加してやります。
マウントするディスクを複数作りたければ、1〜3を繰り返します。
続いて、ブート用のディスクを作るため、上で作成したディスクの一つにシステムをインストールしてやります。
4.「Boot From」で「CD-ROM」を選択して、OS 8.6のCD-ROMを挿入します。
「Disable CD-ROM Driver」はCD-ROMから「読み込まない(無効にする)」ものなのでチェックしないように。
5.SheepShaver本体を立ち上げます(GUIのスタートボタンをクリック)。
OS 8.6の立ち上げ画面が表示され、SheepShaver上でシステムが起動します。ちょっと感動。このとき、「アプリケーション"SheepShaver"は予期しない理由で終了しました。」という警告ダイアログが出ますが、SheepShaver本体はへっちゃらで起動し続けます(^^; 警告がでたら、気にせず「キャンセル」してください。
6.ディスクの初期化
システムが立ち上がるとディスクを初期化するかどうか聞いてきます。これは先程作成したディスクイメージを何という名前でマウントするか聞いているんです。ここではじめてマウントするディスクに名前を付けることになります。てきとーに名前を付けて初期化します。
CD-ROMから立ち上げると、CD-ROMも初期化するかどうか聞いてきます。が、当然初期化しようとしてもできませんからご安心を。
7.システムをインストールします。
OSがCD-ROMから起動すると、CD-ROMもマウントされていますので、CD-ROMのインストーラーを立ち上げ、SheepShaver上のディスク(ディスクイメージ)にシステムをインストールします。
8.ディスクから立ち上げる。
インストールが終わったら、一度SheepShaverを終了します。MAC OS画面で「特別」→「システム終了」です。
もう一度SheepShaverGUIを立ち上げて、「Boot From」を「CD-ROM」から「ANY」に変えてやります。これで次回からCD-ROMからではなく、ディスクイメージ(にインストールしたシステム)から立ち上がります。
・ネットワークの設定
最初、ネットに接続できず、ブラウザもメールも取れませんでしたが、これは設定で解決できました。
SheepShaver GUIの「Serial/Network」タブで、「EtherNet Interface」で「slirp」を選択するだけです。
MAC OSのコントロールパネル、「TCP/IP」は「DHCPサーバを参照」にしています。classic環境の設定とおんなじ。このあたりはLAN事情によって設定は異なると思われます。
これでweb接続ができるようになりました。
でも、例えばコンパネの「日付&時刻」の「ネットワーク・タイム・サーバを利用する」で「すぐに設定」をクリックしても接続できません。OS
X側のシステムから時刻を引っぱっているからでないかと思いますが、原因は不明。
・体験した不具合
OS 8.6では音がでませんでした。下の関連リンクを見ると、設定ファイルをいじることでなんとかなるようですが、面倒なのでやっていません。
さーて、ここで大恥であります。どういうわけか、僕は「まずOS 8をインストールして、その後9にアップしなくてはならない」と最初から思いこんでいました。「前準備」のあたりにもチラッとでてますが、OS
8をインストールしたら、アップルのサイトから9.0.4アップデータをダウンロードしてきてアップデートをかければいいと思っていたんですね(^^;
間違いであります。
Macintoshな人はすでにお気づきでしょう。OS 8xから9へはアップデートできません。右の図は、8.6に9.04のアップデートをかけようとして、アップデートできずに悩んでいるの図。「選択」ボタンがアクティブにならないんですよ。
ブートディスクだからいけないんだろうかとか、すんげー悩んでからやっと気がつきました。「あれ? 8から9へアップデートできたっけ? 確か9でシステム買い換えたよなぁ?」
正解は、「OS 9のインストールCD-ROMからシステムをインストールする」であります。
すでにディスクイメージは作成してあったので、OS 9のCD-ROMを入れ、インストーラーを立ち上げてOS 8.6の上に9を上書きインストールしました。10分弱でインストール完了。

他の人は、最初からOS 9をインストールするように(^^;;;; 上の手順で、「8.6のCD-ROM」を「9.xのCD-ROM」と読み替えればいいはずです。
で、下がOS 9が立ち上がったの図。まだ9.0ですね。ここで9.0.4アップデーターをダウンロードしてアップデートすればいいわけです。やってませんが。あ、OS 9では最初から音がでました。
「OS9HD」というのが見えますが、「ブートディスクだからOS9をインストールできないのかも」と悩んでいたときに、作成したOS8.6入りのディスクです。これを9にアップデートしようとしていた名残(^^;
「unix」ディスクを開くとOS X側とファイルのやりとりができます。

SheepShaverGUIで割り当てた256MBが、そのまま「内蔵メモリ」として認識されているのがわかります。
ちなみに、コントロールパネルの「起動ディスク」から起動ディスクを切り替えようとしてもできないようです。SheepShaverがハングします。SheepShaverGUIでディスクイメージの読み込みの順番を変えると切り替えることができます。でも、この方法はひどく手間がかかります。
ひょっとして、同一ディスクに2つのシステムフォルダを置いて、SystemSwitcher(おお、懐かしい!)で切り替えられるのかもしれませんが、試していません。webから入手することはできないみたいなので、昔の雑誌のCD-ROMを探すといいでしょう。さもなくばAppleScriptの「システムフォルダ切り替え」を使うとか。
あ、使っているMAC OS ROMはOS 8.6のものです。試しに9.0と9.0.4のMAC OS ROMに切り替えて試したところ、どちらも「サポートしてないROMだ」という趣旨のエラーが出て立ち上がりませんでした。ということは、OS 9.xのCD-ROMしかおもちでない場合、OS 8.xのMAC OS ROMを入手する必要がある、ということですね。
(左)SheepShaverでAdobe
PageMill 3.0Jを立ち上げ、このページを編集しているところ。OS Xのウインドウの一つとしてSheepShaverが表示され、その中でclassic
MAC OSが動く。
SheepShaver自体は結構速く立ち上がります。classic環境の立ち上げよりだいぶ速いです。アプリケーションの動作スピードも思っていたより速いです。Finderの動作は何だかもっちゃりしていますけども。
ただ、どうも不安定で、よく落ちます。Finderでフォルダを開こうとして/アプリを立ち上げようとして/書類を開こうとして/突然ぐるぐるカーソルに変わり、ウンともすんとも反応がなくなります。そんな時は「コマンド+option+esc」でSheepShaverを強制終了させてやります。頻繁に落ちるので、実用上はこれが一番のネック。
割り当てメモリを増やすと安定するのかもしれません。SheepShaverの割り当てメモリが実メモリ上にあるとは思えないので、実際にはハードディスクとの間でメモリスワップをやっているはず。そのスワップに時間がかかっていてハングしたように見えるのかもしれませんが、このあたりよく判んないです。
最初とまどったのがOS X側とのファイルのやりとりです。ファイルのやり取りは「unix」ディスクを通してしかできません。SheepShaverのFinderとOS XのFinderで相互にドラッグ&ドロップとかできないんですね。これは痛い。OS Xともっとシームレスに使えるようになってほしいです。
unixディスク(OS Xのディスク)を開き、頻繁に使うデータフォルダのエイリアスをMAC OSのデスクトップに置いておくと、すぐにアクセスできるのでなんとか使える感じです。データフォルダを開いて、書類(unixディスク上の書類は白紙アイコンで表示されるのでちょっと不安)をダブルクリックすると、SheepShaverのディスク上にあるMAC OS用アプリがちゃんと立ち上がってくれます。
たまにデスクトップにおいたエイリアスが壊れるみたいで、全然関係のないフォルダが開いたりします。そのつどエイリアスを作り直す必要があります。なんだろうな〜、この現象。
MacPerlのドロップレットはアプリケーションアイコンで表示されます。これもちゃんとダブルクリックでSheepShaver上のMacPerlが立ち上がって自動ファイルダウンロード/アップロードを(そういうスクリプトをいっぱい作って使っているのだ)こなしてくれます。
もう一つ。僕はカナ入力の人なんですが、キーボードと入力文字が一致しません。たまにclassic環境でもカナ入力がキートップとずれますが、ずれ方がclassic環境とSheepShaverでは異なります。「ああ、昔のカナ配列だ、これ」、と思いながらだましだまし入力するしかありません。しかし、PowerBook G4のキーボードからはなぜか「け」の文字が入力できません。「け」の入力が必要なときは「キー配列」を立ち上げる必要があって、とんでもなく不便。
試しにIIsiのキーボードを引っ張りだして接続してみました(ADB接続なのでUSB変換機器を経由した)。残念ながら、やはりキートップと入力がずれます。
OS X側とはコピー&ペーストもできませんから、OS Xのエディタで入力してペースト、なんていう手は使えません。困った。ローマ字入力の人はあんまり関係ないでしょう。
というようなわけで、classic環境の代用品と考えるとツライものがあります。だましだまし使えないことはない、といったところでしょうか。試したのは2.3preバージョンですから、正式版やバージョンアップに期待したいところです。何せフリーだしなぁ。
僕はというと、次回のMACにIntel Macを選択するのは今のところ難しそうな情勢です。たぶん中古でG5マシンを探すことになりそう。バーチャルPCとかありましたが、Intel Macで動くバーチャルMACがあったら買っちゃうぞ、俺。
にしても、アップルは過去の資産を大切にすることで定評があったというのに、今回はばっさり切り捨てで困ったもんです。アップルでSheepShaverを買い取って、ブラッシュアップして配布して欲しいですねー。
●SheepShaver
for x86
OS X版の話もでていて参考になります。
●SheepShverについて
「Macでは1024x768か1280x1024の解像度を初期設定しないと画像が乱れます。」などの情報が。
●Win&Mac:SheepShaver
このページによると、9.04をインストールする場合もMAC OS ROMは8.6のものでよいようです。
●SheepShaver
Tips
手順がわかりやすくまとめられています。
●MacOS9
SheepShaver≪MacOS9で遊ぶSheepShaverの使い方−使えるエミュレーターで遊ぼう≫
Windowsで動作させる記事ですが簡潔にまとめられています。
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