俺様の小説
俺 様 の 小 説
ここに掲載の小説は『抒情文芸』と言う季刊誌に投稿して没になった小説である。
今では、ほとんど存在しなくなってしまった投稿誌として、『抒情文芸』の存在は、
数少ない発表の場として貴重な存在ではあった。
然し俺様は、そこで例えば、うまく小説を書こうなどと考えた訳ではない。まして
何とか入選出来るような作品を書こうとした訳でもない。ただ締切と言う期限の中で
小説の形式で自分の一つの世界をまとめる意味があった。
数多の投稿作品の中から、選ばれて掲載されるのは至難のわざである。実際には、
そこを発表の場とするには、さながら宝くじの当選にも等しい感覚があった。ただ、
俺様にはパソコン通信と言う世界があった。
別段、そこでボツになろうとも、その時点で、パソコン通信で発表すればいいとの
抜け道があった。実際、ボツが確定した段階で、掲示板に掲載して来た。その意味で
入選する為に媚びる? 必要もなかった。
例えば、選者が推奨した作品の良さが、俺様の感覚ではまるで理解出来なかった。
それだけ俺様の感覚が鈍く、また、未熟でもあるのだろう。例えば、進化する為には
自らの未熟さが理解出来なければならない。
自分の未熟さを悟れない者が、これが正しいと言われるものに、訳も解らぬままに
飛びつくだけでは、本当の意味での進化は果たせない。自分の書きたいように書いて
何処かでその未熟さを悟るしかない。
パソコン通信の世界では、他の会員の書き込みが続くことで、最初の書き込みは、
どんどん過去に追いやられる必然がある。会員が、どんどん書き込みをすることで、
風化して行く…。
然し、インターネットの世界では、主体があくまでも俺様にあり、他の人間には、
ここに書き込みが出来ない。それはまた、未熟さを悟れない者が、自らの恥を天下に
晒すことに繋がる危険もある。
ここに掲載する作品は『俺様流デジタルブロック書法』に則り、書き改めたものを
掲載する所存である。空行+5行で6行を一つのブロックとして66個のブロックで
全体を構成する悪魔のスタイルである? ** 悪魔 **
1 42 悲しみに至るまで 62−04
2 43 肉体との対話 62−07
3 44 最期の砦 62−10 抒情文芸44号掲載
4 45 お伽話の約束 63−01
5 46 篭城からの脱出 63−04 抒情文芸46号掲載
6 47 更新 63−07
7 48 時間旅行の終えん 63−10
8 49 雲の絵画 64−01
9 50 最後に見る夢 1−04
10 51 存在Aからの黙視録 1−07
11 52 観察された傍観者 1−10
12 53 仇討ち 2−01
13 54 飛翔 2−04
14 55 恐怖のVサイン 2−07
15 56 月の魔力 2−10 抒情文芸56号掲載
16 57 替え玉 3−01
17 58 α星への報告書 3−04
18 59 独裁者の論理 3−07
19 60 進化への幻想 3−10
20 61 幻の病院 4−01
21 62 虚空への旅 4−04
22 63 同期の臓器 4−07 抒情文芸63号掲載
23 64 夢まぼろしの如く 4−10 抒情文芸64号掲載
24 65 月を我が子のように 5−01
25 66 地球の独り言 5−04
26 67 時代の入口 5−07
27 68 春のない年 5−10
28 69 生き恥 6−01
29 70 無限メモリー 6−04
30 71 教育 6−07
31 73 同名の同盟 7−01 抒情文芸73号掲載
32 74 平成維新の幻想 7−04
33 76 狙撃の課題 7−10
34 聖戦再び… 8−01
35 軍艦行進曲第3番 8−07
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