MS-11J ヤクトザク

(JAGD ZAKU)


フィールドモーター駆動とマグネット・コーティングによって在来のMSを凌駕する運動性能を実現したアクトザクはそれ自体がある種の特殊戦用MSであるが、僅かながらヴァリエーションが存在する。アクトザクの高い運動性を利用した強襲型のヤクトザクがそれで、アクトザクの背部に武装強化と推力向上を目的としたランドセルを装備し、上面と前面の装甲を強化したものである。

まず背部のプロペラント一体型の大出力ブースターで一気に加速、敵基地に突撃し、全身に装備した武装を乱射して基地の反撃能力を断ち、その後接近・格闘戦によって基地を掃討・制圧するという贅沢なコンセプトの下に開発された。戦況が悪化していた大戦末期には、このような万能型ともいえる性能を目指したMS開発が盛んに行われた。

ヤクトザクは小惑星ペズンで開発され、ペズン撤退戦の際に数機が実戦参加して一定の戦果を挙げたといわれているが、詳細な記録はない。ヤクトザクは結局数機が試作されたにとどまったが、このコンセプト自体はMS-18Eケンプファーに受け継がれ、見事に昇華されている。なお、両者に開発史上の接点は確認できず、同コンセプトの機体の開発が同時に複数進行するという大戦末期の混乱した状況をよく表していると言えよう。

武装は非常に強力である。まず背部のブースター一体型ランドセルにMMP-78型120mmマシンガン(ザクマシンガン)4基を固定しており、突撃時に乱射することで恐るべき威力を発揮する。また両肩にシュツルムファウストを1基ずつ固定しており、両腕で360mmジャイアント・バズを使用する。更に後部スカートにMMP-80型90mmマシンガンを1挺、側部スカートにヒートホークを1基装備している。これは強襲用MSとして完成したMS-18Eケンプファーのフル装備にも匹敵する重武装と言えよう。


MS-11J ヤクトザク

全 高 ? m 自重量 ? t 総出力 ? kw センサー

有効半径

? m
頭頂高 ? m 総重量 ? t 総推力 ? t


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