コミックマーケット56レポート

おたくを憐れむ歌に戻る


世界が破滅するという心配も、もはやキバヤシさん以外はしていない99年夏。俺は生まれて初めて、コミックマーケットというものに行ってみることにした。理由は2つ。ヒマだったから。あと遠くから参加しにきているお友達と会うため。まあいずれにせよ、人生勉強のため一度は行ってみたいと思っていたのだ。

以前にも行こうとは思っていたのだが、その度に件のお友達が脅かすのである。「いいですかアミーゴさん。一日に十数万人が行って帰るんですよ。想像してみてください。電車でノコノコ行こうなんてのは自殺行為です」……こう言われりゃ「ちょっと顔出すよ」みたいな軽い気持ちで行く気にゃなれない。

しかし耳年増な知識によれば、コミケというトコロではコスプレイヤーなる娘どもが着飾り、写真を撮ってあげるとよろこんでマンコを濡らし、こちらの手をとって便所へ連れてってくれるというではないか。コミケ会場のトイレにはコンドームが散乱していると言うではないか。少なくともネット上ではそういうことになっている。幸い彼女は帰省中。きんたま袋にゃ精子がぎっしり。これは行かずばなるまい。ひとつネコ耳娘とファックでもキめてみるか。

よく晴れた夏の午後。近所のとんこつラーメンで腹を満たした俺は、「よし」とひとりごちた。なんでもコミケ会場のお友達というのが、午前中はエロマンガハンティングに忙しいらしく、午後2時以降ならちゃんとブースにいるという。今は午後12時半。ちょうどいい時間だ。では行ってみるか、コミックマーケット56とやらにぃ!


新橋までは地下鉄で一本。そっから「ゆりかもめ」なる乗り物で行くのだが、これがなんというか、鉄道じゃないしモノレールでもないし、コンクリで作ったレールはモノレールみたいだが、鉄輪じゃなくてゴムタイヤで走るのだ。しかも噂によると、完全無人でロボットが運転しているという。

電車を運転するロボット、といえば銀色で真四角で目が豆電球で二本指のヤツが鉄道員(ぽっぽや)帽子被って「ピーガガー、発車シマス」とか言ってるにきまってる。是非とも拝見せねばなるまい。なみいる親子連れをかきわけて最前列を確保するが、そもそも運転席がない。いきなりガラス窓。おかしいな、そこの箱をあけたら小人が入ってんのかなとか思うがやめとく。窓の外にはパトレイバーが似合う埋立地の光景が、ただただ殺風景に広がっていた。

ゆりかもめが動きだす。遊園地のアトラクションみたいだ。海岸に並ぶ近未来的な建物群が、一層その感を強くさせる。バブル万歳である。都市博中止イェー。青島イェー。辿るコースはかなり複雑で、右に行ったり左にいったり、一度は大きく一周したりする。リニアカタパルトじゃないんだから。なんとかいう橋(たぶんレインボーブリッジ)を渡ると、銀色のデッカイ脱出カプセルをくっつけたばかけんちくが、いやでも目に入る。

他にはなんに使うのか見当もつかない珍妙なビルや観覧車、マンションなど。いずれにせよこんなコンビニもゲーセンもないところで仕事したり住んだりしたくねえなあ。立ち食いそばとかもなさそうだし。俺は商店街風のゴミゴミした雑然が好きなので、まるで異国に来た旅行者の感覚で面白く眺める。

「東京には空がない」とかいうキチガイもいたが、ちゃんとあるじゃん。東京にも空はある。この一帯に広がる、夏の青空は素晴らしい。でもここは東京じゃないからなあ。人間が住む街でもないし。きっとこの電車同様、ロボットみたいな人がたくさん、生活のふりをしてるだけなんじゃないだろうか。

ゆりかもめがお台場に着く。お台場。小さな子供を連れた親子連れがどっと降りた。銀色のばかけんちくの下、広場にはざっと見て1000人くらいの愚民どもがうろうろしている。ヤツらを退屈させないためか、「でたMONO勝負」とかいう屋台が見える。たぶんセナのグッズとか売ってるんだろう。他にも屋台がいくつか出ていて、どれもよく賑わっている。

「テレビ局に遊びに行く」という感覚が、行く側も来られる側もさっぱり理解できん。クソ暑い中、こんな最果ての地にまで遊びにくるぐらいフジテレビが好きなら、ずっと家でテレビ見てればいいのに。俺がテレビ局だったら、こんな埋め立て地にまで来る気をなくすような面白いテレビ番組を作ろうとするけどなあ。テレビより面白いテレビ局へ遊びに行こう、か。やがてゆりかもめは目的地に着いた。


ホームに降り立つと、ムワッと汗臭い。なんかもう、匂いが違う。そういうとウソ臭く思われるだろうが、ほんとなんだって。先入観ナシでそうなんだから。乗降する人々のツラ構えもファッションも、先ほどのお台場駅とは明らかに違う統一感にあふれている。

自動改札を出ると「先を読む 検査で防ぐ 危険物」という梅沢由香里のポスターが迎えてくれた。コミケと言えば危険物。一昨年は爆発物、昨年は火炎瓶で話題を振りまいたコミケだが、今年はそういう騒ぎもなかったようだ。いや実に残念。

会場の東京ビッグサイトに到着。外観はしばしばニュースなんかで見かけるが、中に入るのはもちろん初めて。建物内部はとにかく広い。ガリバーが気ままな独身生活営めるくらい広い。目的地は西地区「は−07b」というところだが、まず西地区なる場所に辿り着くだけで一苦労。とっくにコミケ会場に着いてるはずなのだが、行けども行けどもちっともそれらしい場所(テーブルが並んでて、同人誌とか売ってるような場所)に行き当たらない。歩を進めるほどに、剣道部の酸っぱい匂いが強くなってくのですごく不安。

「更衣室はこちら」という看板が目を引く。きっと中ではコスプレイヤー達がセックスしたり、それを盗撮してたりしてるんだろう。などとぼんやり考えていたら

第一コスプレイヤー発見! なんかメイド姿みたいな娘さんだけど、元ネタがわからんからなんとも言いようがない。でもアレが普段着とは思えないし。やっぱコスプレなんだろうなあ。ああいうカッコで生活してるのって、今くるよさんくらいのもんだろうし。

第二コスプレイヤー発見! こんだ魔女だ魔女。黒いトンガリ帽子かぶった魔女だ。アレはコスプレでしょう。ていうか、「仮装」かもしんない。どっちみち元ネタわからんけど。

そこかしこに座り込んだオタッキー達を見下して歩く。おなごがおらんのう。若い娘がおらんのう。基本的にヤロウばっかりだが、例えばクラスの中でも5〜10%のコアな連中だけを抽出して集めたような感じ。デカデカと「覚悟完了」と書かれたTシャツ着用の男性を見かける。そのまま殺してやろうかと思うがやめとく。


ようやく目的地のテーブルに到着。会議室みたいな長机の半分が、彼らのスペース。お友達はエロマンガ漁りに行ってて不在。バイトとして雇われた自称「ネット最強のガンダム兄弟」が仲良く(かどうかは知らないが)店番していた。「ちぃーす」「ああアミーゴさん」「うぃーす」「お疲れさんです」「いやいやなんとも」ドサッ(カバン置く)「じゃ、タバコ吸ってきますんで」「はぁ」

フー。とりあえず一服。タバコでも吸わねえとやってらんねえよこんな空間。最近めっきり、地球人が減ったねえ。しかし喫煙コーナーにも有象無象のユニークさんがいて、客を飽きさせないねまったく。28年生きてて、あなたより歯ぐきの飛び出た人を見たことありませんよ僕は。それがなんで『るろうに剣心』のカッコしてるんですか? バカにもわかるように説明してくださいよ。

別にタダでもらってもイイのかも知れないが、友達だからこそ金を払って同人誌を買う。1200円。内容を考えればかなり安い本なのだが、まあ興味ない人にはどうでもいいことなんでしょう。歴史上、一握りの天才が世界を変えた実例はない。そんなことはわかってる。でもその天才が自分の身近にいたとしたらどうだろう。彼が果敢に挑んでいる戦いの結末がわかっていても、俺には「頑張れ」としか言えないのだ。悲しいやね全く。

その後、売り子の真似事などしてみる。文化祭みたいで楽しい。ああ、コミケの原点ってコレなんだろうなあ。お店やさんごっこ。これね、「ごっこ」だから楽しいんで、毎日これやってこれで食ってけっつったらやっぱイヤなんだろうな。単なる仕事だもん。あと1000万近い売り上げを叩き出す超人気エロマンガ同人のひととかも、まだこういう楽しさを感じてるんだろうか。いずれにせよ国税局の人は、ガイナックスより先に行くべきところがあると思う。


いろいろなお客さんが来る。基本的にガンダムおたくのメカフェチしか寄り付かないはずである(そういう表紙だから)。ジーパンの太股にバンダナ巻くようなファッションセンス。思わず眉間がシワがよる。基本的に戦闘的というか、ミリタリーファイターな服装が多い。ジャングルブーツとか迷彩服とか。でもひとりとして軍事教練に耐えられそうにない体つきなのが微笑ましい。ベッドで隠れてドーナツ食って、軍曹撃ち殺して自分も死ぬタイプね。

ジオン軍の人が来た。いやウソじゃなくて。ほんと、正真正銘ジオン軍の人が来たんだって。制服と階級章から察するに、たぶん佐官クラス。士官学校出てるのかな。RX-78-4が表紙の同人誌をパラパラ見ながら「これで連邦のモビルスーツを研究するかな」などとおっしゃるので、「いえ、ドム系MSやグワジン級なんかも載ってますんで」とすかさずフォローすると「ジークジオン」と機嫌良く御購入いただいた。そういや今日(8月15日)は、ジオン国慶節(ジオンが共和国から公国制へ移行した日。U.C.0069年のこと)なんだよなあ。ジークジオン。あ、ジオンの人、ちゃんと日本円持ってたよ。

会場には旧ドイツ軍の人なんかもちらほら見かけて、ユダ公がこの場にいないことを祈る。昔ライブ用にナチの格好して山の手線乗ってて、ジューにマジで説教されてたパンクロッカーを思い出す。

そういや見た目もそうなんだけど、精神性及びコミュニケーションの技法についてもかなりうすら寒いスね、彼ら。俺はガンダム好きで、モビルスーツとか好きで、ザクとか超好きで、だから自分でオタッキーだと認識して、人にもそう言ってきたんだけれど、全然甘いわ。なってない。おたく失格。だって俺、面白すぎるもん。おたくの人のギャグってのはもっとこう、例えばこんな感じでなけりゃならんのだ。

普通にガンダムの話とかしてて、ふっと会話が途切れた瞬間がある。そこでヤツ、「実はこれ買っちゃうと、もう300円しか残ってないという……」 とか言うんですよ。はあ、そうですか。すいませんそれ、もしかして笑うとこですか? まず「残り300円しかない」つーのが、ネタとしてどうでしょう。 いやまあいいでしょう。それはそれでかなりつまらないですが、ぎりぎりネタとして考えられないこともありません。ある種の貧乏ネタとして、ね。

しかしそのオチのつけかたは何だ? そんなもんで人様が笑ってくれるとでも思ってんのか? 認識甘すぎないか? 「残りが300円しかない」。それはいい。だがそれをネタにして、どうギャグとしてまとめるか。どういう形で落とすのか。「残っていないという……」ってなんだよ!? そのフェードアウトはなんだよ。そこで笑えってーのかよ。俺、てっきり続くもんだと思ってしばらく待っちゃったじゃねえかよ。んでようやく「ああ、もしかしてそれがオチ? そこで笑わなきゃいけなかったんだ俺?」ってすんげー焦っちゃって、「ああ、そうなんですか」って素で返しちゃったじゃんよバカヤロウ。俺に恥ィかかせやがって。もっとちゃんとしてくださいよ頼むからさあ。

でも、普段はそれで笑ってくれる人たちに囲まれて暮らしてんだろうなあ。 ……やれやれ。確かにコスプレとかいろいろいたけど、基本的に中途半端な長髪で小太りで汗臭い連中がうろうろしてるだけです。おねーちゃんも「おっ」と思うのがいない訳ではないですが、 山の手線の車内と比較すると恐ろしく少ないです。しかもたぶんそれも、相対的に目が狂ってるだけだと思います。「おたくってキショイ」という世間の認識、やっぱり正しいようです。大衆って侮れませんね。


午後3時、みごと完売。なんだかイイ気分だね。楽しい楽しい。エロマンガ漁りから戻ってきたお友達は、やおら紙きれに「完売。されどガンダム問答受け付け中」などと書き始める。だからという訳でもないが、いろいろんな人がガンダム話を仕掛けてくれる。人の意見を聞くのは基本的に楽しいし、興味深い。ただあんまりにも、こちらの予想を上回るモノがなさ過ぎるとちょっと退屈かな。

仲間内でよくヤリ玉に挙げる「理系ガンダムおたくのありがちな欠点」なんかが目前で展開されると、ちょっとね。「工業力を試算してみたんですが、どうも合わないんですよ」ってアンタなあ、一つの国や組織が6〜7年間、ずーーーっとおんなじ工業力のままでいるわけないでしょうが。ガザ系はそもそも作業機なんだから、それが増えれば工業施設も工業力も増えてくはずでしょ、戦争準備中なんだし。そういう「数字は強いが社会常識はない」つーのは、理系に限らず近視眼的なオタッキーの悪いところをよく表わしていると思った。

それに「矛盾がある」からって、だからどうだっつーのよ。しょせんロボットアニメじゃんよ。しょせん富野みたいな人間が考えたちっぽけな世界じゃんよ。矛盾があったらなに、ガンダム嫌いになるの? そうじゃなくてさあ、矛盾にそれらしい解釈つけてもっともらしくするのが「楽しいお遊び」として前向きだと思わねえかなあ。矛盾をあげつらう、「あそこはおかしいよね」「ああ、おかしいね」って、それを延々ループさせてるだけでいいの? なにか代案だせよ代案をよう。「だからこう考えると無理がない」っつーのを出さないで、ただ矛盾を指摘して終わりかい。それで勝った気かい。

まあしょうがねえか、「口を開けっぱなしにして、誰かが食べ物を放り込んでくれるのを待ってるだけ」の人たちって現実にいるからな。そういう生き方もそれはそれでアリだからな。でもそれを選択した以上、鳥のフンが入ってきても文句言っちゃいかんと思う。本当にうまいもんが食いたかったら、自分の足でてくてく歩いて、自分の目で探して、自分の頭で選んで、自分の手で口まで持っていくしかないと思うんだ。「ずっと口を開けて待ってるのに、ゴミとウンコしか入ってこないんですぅ〜T0T」っつって文句言ってるヤツもいるけど、それじゃあ本当にほんとうのうまいもんは食えねえよ、たぶん一生。ま、人間、うまいもん食わなくたって死にゃあしないけどね(魂は死ぬが)。

そう、魂は死ぬんだよ。確かに人間、うまいもん食わなくたって死にゃあしないけどさあ、人はパンのみにて生きるにあらずだろ? おかずも食べなきゃ。そしてできればあわよくば、よりうまいもんを求めて努力するのは、人間として当然の行動だと思うんだけどなあ。うんこやしっこと同じくらいに。せっかくオタッキーやってんのに、なぜそこで止まる? なぜそこから先に行こうとしない? 死ぬまでコンビニ弁当を「うまいうまい」って食ってていいのかよ。

さらに最悪なのは「僕はこれがうまいと思ってんだからそれでいいじゃないですか」。あのなあ、そのお前がうまいうまいと言って食ってるのが、コンビニ弁当なら俺もなにも言わん。それは一応食べ物だし、それはそれで趣味趣向だからな。けどお前らがうまいと思ってるのは、例えば犬のウンコなんだよ。プルトニウムなんだよ。産業廃棄物ダイオキシンdieなんだよ。それをお前らがうまいうまいと食うことで需要が生まれ、世の中にどんどん毒物がたれ流されていくんだよ。それはお前らのせいなんだよ。おかげで俺らの「うまいもの探し」が、どんどんやりにくくなってるんだよ。貴重な森林が枯れていってんだよ。迷惑かかってんだよ。

産業廃棄物をうまいうまいと食い散らし、ほんとうにうまいものを求めないし知ろうともしない。世の中にうまいもんがあることを知ってて、それでも好きでダイオキシン食ってんならもう俺もなにも言わん。Go, your own wayとしか言わん。でも「知ろうともしない」ってのはやっぱよくねえよ。問題あるよ。そのうえ真剣にうまいもん探ししてる俺らに「料簡が狭い」だの「頭が固い」だのと言われた日にゃあ、キレないことで有名なアミーゴさんでもさすがにちょっとね。「おめーら(のチンコ)がフニャフニャ過ぎんだよ」くらいのことは言いたくなりまっせ。「自由」だの「全肯定」だのといえば聞こえはいいが、単に「考えるのがメンド臭い」んで無批判に受け入れー、現状追認んー、つーんだったら今すぐ死ねよ。人間は考える葦だ。問題意識を持たないヤツに、未来なんてあるわきゃねえんだ。


……などと自分にキモチいいことばかりブツブツつぶやいているうちに午後4時、コミケ終了。放送でカウントダウンが流れ、ゼロと同時に会場いっぱいの拍手があふれる。忌まわしいクソおたくどもと共有する、ほんの一瞬の、しかし確かな一体感。ちょっと覗きにきただけの俺でさえ、なんとなく胸がいっぱいになる感じ。ああ文化祭が終わった。来週は実力テストだ。そんなせつなさが心地よい。

片づけを手伝うが、これまた文化祭だから楽しい。コミケを完全にビジネスの場として捉えている人は、こうも楽しめまいて。その後、しばらくダラダラ話してヌルい解散。ガンダム兄弟とゆりかもめで帰る。なんでも今日は花火大会があるらしくて、近辺のスペースというスペースが全て人で埋まっていた。そんなとこまでわざわざ浴衣着てきやがってコノヤロウ、花火みたあとは俺の打ち上げ花火で浴衣プレイか!? おパンは履いておるのか! 私のあそこもナイアガラ状態ってか。そんな妄想にチンポを膨らませながら、ガンダム兄弟とギャンの話なぞをして帰りました。


基本的にがっかり。岡田斗志夫がいくら頑張ったところで、おたくはおたくだよ。見下されて当然。この10年くらいでおたくが随分おしゃれになったとか真人間に近づいたとか言われてるけどそんなのウソウソ。世間の側でおたくにすり寄ってきてるというのもウソ。真人間に近づきたいおたくの希望的観測。希望というより願望か妄想だな。けっきょくのところ、金になりそうだから利用されてるだけだわ。おたくはしょせんクソおたくだよ。来年は爆弾持って行こう、とか言う前に、そんな価値すらないようです。

丹念に探せばよいものもあるのだろうが、あまりに会場が広すぎて、あまりに玉石混淆すぎて、俺ひとりではどうにもならないわ。そういう意味じゃインターネットと同じスね。ともかく未知の「コミケ」というものに、必要以上に期待やなんかをかけていた自分がブッ壊されて、とてもイイ気分です。行ってよかった。「百聞は一見にしかず」てトコですかね。ええ、「真実というのは常にヌルくて、中庸で凡庸である」ってーのが私の持論ですから。はい。


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