バイク・カタログ

HONDA DREAM
CB750 FOUR

1981年 限定解除の思い出


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やはり、最初に乗ったナナハンはCB750Fourでした。
というのは、ウソで鮫洲の運転免許試験場で限定解除の試験を受けたとき、この型のCB750Fourは倒れたバイクの引き起こし試験に使われていました。(起こしたけれど乗っていません)
試験車用に有ったCB750Four“CB750Four-U”という4into1マフラーの黄色いタンクの綺麗なバイクでした。
店長は80年9月に中型限定免許を取得、直ちに限定解除の試験を申し込んだのでした。当時、試験を予約すると約ひと月後の試験日になるため、4回目で合格するまで4ヶ月もかかってしまいました。
その4回のうち、CB750FourUにはとうとう乗りませんでした。
当時、鮫洲には限定解除用の試験車は5台有って、ホンダCB750FourUが1台、カワサキZ750RS(ゼッツーといわれる型ですが年代的にZ750FOURかも)、そしてヤマハはなくて、なぜか残りの3台はスズキのGT750という2サイクル水冷3気筒というトンデモバイクでした。

中型限定免許を取るときに、まず鮫洲に見学に行きました。Dax(ST50)でイメージを真似るわけですが、スラロームのリズミカルな走り方がどうしても判らずバイク屋でそんな話をしておりますと、友人がCB250Tのリア・シートに乗せてくれて教授してくれました。
そんなおかげで、Daxでもアクセルワークのまねごとをしてイメージ出来るようになりまして、9月に試験を受けますと、友人に言われたとおり試験車のCB400T・HAWKUは思ってた以上に乗り易く、1回の試験で合格出来たのでした。
免許を貰ったその場で10月の限定解除試験の申込みをして、試験気分が抜けぬうちに、限定解除もしちゃおうと思ったのでした。

すぐとHAWKUを購入して、通勤のときも試験用のくせをつけるべく運転をして、さあ1発で合格するつもりで望んだのですが、試験車はGT750でした。
乗り易いのか、乗りにくいのか判りませんが、試験官の事前の模範走行がこのGT750で行われて、それがまたカッコいいので、マァ仕方ないのでした。

鮫洲での試験はスラローム、クランク、S字などを先にやってしまい、1本橋を渡ると外周コースへ出るというものでした。
GT750でのスラローム、クランク、S字は安定したもので模範走行の試験官の通りガードをこするくらいに寝かせてもOKで、2サイクルの低回転のトルクの少なさが、かえって乗り易かったのかもしれません。そつなくこなして、外周へ出たつもりですが途中で戻されました。そつなくこなしたつもりが10秒以上かけて渡らなければいけない1本橋を8秒で渡ってしまい減点の残りのないところ、ポンピング・ブレーキをしていなかった、とのことでした。

1本橋を10秒以上かけて渡る練習を十分にして挑戦した2回目の試験車はZ750RSで、他の受験者から乗りやすいという評判のバイクでした。確かに乗りやすくクセのないバイクで、S字、クランクも前にもまして上手く出来、かえってそれがいけなかったのでしょうか自信満々で乗っかった1本橋。停まるほどの速度でそろそろと進み途中何度か停まってしまうほどでしたが、いいとこ見せようなどと邪まなココロはイケマセン。最後の方で、とうとう踏み外して橋から落ちてしまいました。こうして2回目の挑戦は数分で終わったのでした。でもゼッツーの乗りやすさは体感しました。

3回目はもう自信満々で、なんとカミさんに受かるところを見せてやろうと一緒につれていったのでした。試験車はGT750。受かる自信は満々でしたが、試験の運転は謙虚にということでスムーズに1本橋もこなし、外周路を最後まで走り終えたのでOKかと思いますと、ポンピング・ブレーキをしていないからダメだとのお言葉でした。してるつもりですがと言ってもダメでした。

4回目もGT750でした。4回目とはいっても4ヶ月で中型も含めると5ヶ月ですからちょっとうんざりしてきたと思います。このままズルズルと合格しないのかとおもう反面、今回はと思うこともあるのです。というのは、これまで3回挑戦したわけですが、毎回20人以上の受験者があるのに、1本橋を終えて外周路に出るのは数人しかいないということ。また合格した人を見たのは1回目の時に一人で、あとの2回は合格者ゼロの日であったこと、その中で自分はケッコウいいセンいってるということでした。
それと、前回に受けた注意で今回は考えがあるのでした。ポンピング・ブレーキはブレーキを数回に分けてかけ後続車に減速を知らせるということですが、これはブレーキ・ランプが点いたり消えたりしなければならないのですが、試験車のスイッチは別に着いていてランプも別についているということでした。
S字、クランク、1本橋も4回目の試験ともなりますと慣れたもので難なく終わらせて、外周路へ出ますと模範走行と同じようにコーナーでエンジン・ガードを擦るように走り、そのときのブレーキはレバーを握ったり、完全に離したりを繰り返して、まるで握力の運動をしているようにやりました。
スタート位置まで戻りますと試験官が「どこで運転覚えました?」と聞きますので「試験前の模範走行をまねて走りました」と言うと「そうですか、では受付で合格といわれたと言ってください」と言われました。その試験官は模範走行をした試験官でした。
実は受験者達のはなしでエンジンガードやスタンドのステップ(左コーナーで)を擦ると減点だ言う噂もあったのですが、模範走行でやっているのだからイイのだろうという自分の判断でした。この試験官はそんなことが気になったのでしょうか。

と言うわけで限定解除のハンを戴きますと、早速バイク屋さんでナナハン選びになるのですがスズキGS750Gに決まるまでバイク屋さんの好意に甘えてイロイロなバイクに乗せてもらいました。

そして、公道を最初に走ったナナハンはやはりこのCB750Fourだったのでした。

通勤で3度か4度乗せてもらいましたが、ズングリはしてても実車は小ぶりで足が着き易いので最初に乗るには良かったと思います。、その他にやっぱり乗りやすいカワサキのZ750RS、3気筒のヤマハGX750、2気筒よりスムーズで4気筒よりパンチがあるという3気筒は、2気筒よりパンチがなく他の4気筒に比べスムーズでないというよりがさつな印象でGX750の3気筒は好きになれませんでした。GT750のように2サイクルなら良かったのにネ。



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