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4月7日NHKのTVニュースを見てました
イラク戦争のニュースで思うこと

イラク戦争の報道でアメリカ軍の空爆が市街地に至ったことで、NHK・NEWSが「一般市民への影響が深刻になっています」と、アナウンスしていました。
NHKだけでなく他のTV局も新聞も、一般の建物・施設が爆撃やミサイル攻撃を受ければこぞって非難の報道をしています。でも、チョット変ではないのか。死ぬのが兵隊だけなら、それはイイのか。その兵隊たちは誰のために戦っているのでしょう。
 戦争は国と国との喧嘩でしょう。拳固や蹴り足が軍隊ならカラダは国民国土なのでは。殴られたり蹴られたりしたらカラダが痛み傷つくのはあたりまえ。カラダが痛みを感じないけんかはホントウはもっとキケンなんだ。報道はもっと考えてほしいとおもう。

昔の戦争、東京大空襲やロンドン大空襲の時代とは違うというかもしれない。現代の軍隊は手に持ったこん棒や剣で、あるいは銃かもしれないけれど、いわば武器でカラダとは別。互いに武器を打ち付けて、その武器がコワレちゃったほうが負け。カラダ(政治家や国民)は痛くもなんともない。このゲームのような痛みの無い戦いは実はキケンであることは以前から多くいわれているところです。ボタン戦争などと、はるか昔にいわれたことと似て非なるものだけど、恐ろしさは同じです。

ただし、今回の戦争はアメリカがイラク国民をフセインの圧制から解放するとお題目がありますから、アメリカがいかに相手のカラダ(イラク国民)を傷つけずに武器を叩き落として勝利するのかホントウかどうかを報道するというのならわかりますが。
いっぽう軍人でないイラク国民は必ず非戦闘員かというと、プロパガンダにより反アメリカの立場をとる人は当然多数いるでしょうし、自爆テロという非常手段をとる人もいるでしょう。またイラク軍も一般市民を盾に利用するでしょうから、なにもしなくても非戦闘員とはいえないかもしれません。この報道もはっきりなされなければなりません。

「人間の盾」というものがあって、日本からも現地へ行った方がいます。開戦以前ならアメリカが攻撃を躊躇することで戦争抑止、戦争反対の活動ととして重要だったかもしれませんが、開戦後は逆で、イラク軍の盾になっているわけですから、むしろ積極的に戦争に参加しているといわざるをえません。開戦後に参加した人は反アメリカ活動家でないなら、イラク国民に「はなはだ迷惑なお調子者」といわれるでしょう。なぜならイラク国民全員がフセイン政権の支持者ではないわけですから。日本国首相の態度に反対の意思表示なら、イラクの人に「ほっといてよ」と言われるかもしれません。

現状を把握できないのはTV・新聞の報道のせいかもしれません。メルマガ「田中宇氏の国際ニュース解説(※1)」を購読していると、アメリカは理由はなにをつけてもイラク/フセインを攻撃したかったとイメージできます。
それに比べ新聞の記事は物足り無いと感じますし、TVは当然に映像の表面的解説に終始していました。イギリスと反対の立場をとったフランスとロシア。パワーはおそらくヨーロッパ一なのに控えめなドイツ。長い時間をかけて通貨統合など結束を固めているヨーロッパ各国の姿勢と、それに比べた現在のアジアの状況。それらをふまえた日本の首相の決定の是非。とても重要で興味深いことですが、新聞からは何も得られませんでした。わたしの知らないだけかもしれませんが。
昔から新聞はプロパガンダの代表的なもののように言われていますが、映像や情報が早く一般に届く現代ではそんなことは無いと信じたいものですが。

4月11日首都バックダッド陥落との報道がありました。既にさんざんに怪我をした人(大人も子供も)の映像を見ました。どんなことを言おうが人が傷つかない戦争はありません。
日本の新聞・TVは日本が将来悲惨な戦争に陥らないように、うわべや体裁だけのコピー報道をやめて反戦争の立場を常に示してほしいと願うものです。

(※1)「田中宇氏の国際ニュース解説」はリンクのページからリンク出来ます。
映画「13ディズ」(#20289)は“キューバ危機”の映画で、平和を願う政治家が戦争を実行したい軍部を抑えながら危機を回避しようとします。また
映画「ブラックホーク・ダウン」(#20395)は“ソマリア紛争”の映画で、大げさにしたくない政治的意図で消極的な規模により作戦を実行するため、苦戦をする兵隊たちの物語です。ともに実際の出来事をもとに作られました。



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