近作・旧作・名作のおすすめ

ヨーロッパ映画

※イギリス映画でアメリカ映画と区別がつかないものは外しました。
また、他で紹介できないため、南米・オセアニアやアジア映画の一部も掲載しました。

1940・50年代、1960年代、1970年以降、1930年代以前

※2003年1月18日現在、リストアップ中です
タイトル 1940年〜1959年まで 棚番
ジャングル・ブック 1942年:イギリス映画、監督:ゾルタン・コルダ
出演:サブー、ローズメリー・デ・キャンプ
イギリス製作の映画ですが、ハリウッドに大セットを組んで撮影されました。
店長は子供の頃、何度か観ました(見せられた)。遊園地の中の映画館でも見たことがあります。宝物を守る大コブラは忘れられません。
#11306
天井桟敷の人々 1945年:フランス映画、監督:マルセル・カルネ
出演:アルレッティ、ジャン・ルイ・バロー
1840年代のパリ。“犯罪大通り”という見世物小屋や寄席などが集まった、大鷲さまの縁日のような街に集まった多くの人々の喜怒哀楽。190分の長編ですが面白い人間ドラマです。
#4189
赤い靴 1948年:イギリス映画
監督:マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー
出演:アントン・ウオルブルク、マリウス・ゴーリング
アンデルセン童話「赤い靴」をヒントに作られたバレエ映画。
カラー映像が美しい。136分の長編。
#0590
自転車泥棒 1948年:イタリア映画、監督ヴィットリオ・デ・シーカ
出演:ランベルト・マッジョラーニ、エンツォ・スタヨーラ
仕事の道具の自転車を盗まれてしまった男。小さな息子と一緒に探しまくるが見つかるはずもない。
つい小さな息子につらく当たる父親が悲しい。
ひまわり」もそうなのですが、なんでヴィットリオ・デ・シーカはこういう映画を作ってしまうのでしょうか。戦争や戦後を知らない人たちまでなぜ感動したり、身につまされたりするのでしょうか。人間の心の不思議なのかデシーカが上手なのか。制作された1948年、敗戦の国イタリア、公開された時代。デ・シーカはなぜ人々にこれらの作品を見せたかったのでしょうか。

文学作品としての映画を次々と作り出す当時のイタリア映画界。すごいです。
(50年キネ旬第1位)
#10378
禁じられた遊び 1951年:フランス映画、監督:ルネ・クレマン 音楽:ナルシソ・イエペス
出演:ブリジット・フォセイ、ジョルジュ・プージュリ
禁じられた遊びとは“お墓遊び”のことです。ですがそれだけがイケないのではなく、大人のエゴや、その前に戦争がイケないのです
(53年キネ旬第1位)
#11009
恐怖の報酬 1952年:フランス映画、監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
出演:イヴ・モンタン、シャルル・ヴァネル、ペーター・ファン・アイク
油田の火事を消すとき火薬の爆発で一帯を無酸素状態にするというのは、店長はこの映画で知りました。ニトログリセリンを満載したトラックを山越の火災現場まで、悪路の山道を行く恐怖は映画を観ている観客も手に汗を握ります。
#0634
過去をもつ愛情 1954年:フランス映画、監督:アンリ・ヴェルヌイユ
出演:フランソワーズ・アルヌール、ダニエル・ジュラン、アマリア・ロドリゲス
ラストシーンのアルヌールの後ろ姿の美しさ。

◎冒頭のタイトルバックの歌もアマリアロドリゲスですが、酒場で歌われるのが主題歌の「暗いはしけ」です。“ファド”という曲調のポルトガルの歌でアマリア・ロドリゲスの歌う姿が見られます。アマリアのデビューは1940年頃だそうですからこの映画の時は既にベテランで堂々と歌い上げています。さらにこの映画では、伴奏楽器の音色も楽しめます。ギターラという丸胴でマンドリンのような音色のポルトガル・ギター、ヴィオーラという6弦の中型のギター、バイショというちょっと大ぶりのベース・ギターです。アマリアはこの伝統的な三つのギターの構成で歌うのが常で、暗い調子のファドにはぴったりの楽器だと思います。

アマリアのCD「 COM QUE VOZ (SC-3130)」は1970年代前半の録音ですが音質の良い傑作アルバムです。このアルバムの中に「かもめ(GAIVOTA)」という歌が入っていますが、日本でも中島みゆきという暗い調子の歌をうたう人の歌で「かもめ」がありますね。でも店長の年代では「かもめ」で「暗い」ときたらなんといっても浅川マキさんでしょう。
でもカモメって暗いトリなんですね。
(参考)浅川マキさんのホームページ
#12341

LA STRADA
1954年:イタリア映画、監督フェデリコ・フェリーニ
出演:ジュリエッタ・マシーナ、アンソニー・クイン、リチャード・ベイスハート
どんな物でも石ころでも、そこにあればなにか役目をもっている。普段ふざけてばかりいる軽業師が、落ち込んでいるジェルソミーナを慰めてくれる。
天使のように無垢なジェルソミーナと大道芸人ザンパノの凄惨な生きざまを通し、絶望した魂とその救済を描いたフェリーニの永遠の名作。
人間ととして生まれたら一度は見ておかなければいけない映画です。できれば一年にいっぺんは見て毒素を洗い流さないとネ。「カビりアの夜」もぜひみておきましょう。
軽業師が教えてくれたラッパ(ラッパーではナイ)の曲「ジェルソミーナの歌」は世界中で大ヒット。
(57年キネ旬第1位)
#0489
夢幻旅行記
-時の冒険者-
1955年:チェコスロバキア映画、監督・脚本:カレル・ゼマン
出演:ブラディミル・ベジュバル、ピートル・ヘルマン、
三葉虫の化石を見た少年達は、本物の三葉虫を求めて時代をさかのぼる旅に出る。お話はファンタジーですが、映像は「私は、あえて非科学的なドラマは避けた。恐竜や動植物の造形には、細心の注意をはらった」とゼマン監督談。
#2252
女優ナナ 1955年:フランス映画、監督:クリスチャン・ジャック
出演:マルチーヌ・キャロル、シャルル・ボワイエ
エミール・ゾラ原作の「ナナ」の映画化。マルチーヌ・キャロルは「浮気なカロリーヌ」で(当時としては)大胆に肌を見せて大評判になったヒト。クリスチャン・ジャック監督の奥さん。
#1098
居酒屋 1956年:フランス映画、監督:ルネ・クレマン
出演:マリア・シェル、フランソワ・ペリエ
エミール・ゾラ原作の映画化。19世紀パリの裏町庶民風俗を描いたルネ・クレマンの市井映画の傑作。不幸な女をマリア・シェルが好演。話は「ナナ」へとつながる。
(56年キネ旬第1位)
#2147
素直な悪女
ET DIEU・・・
CREA LA FEMME
1956年:フランス映画、監督・脚本:ロジェ・バディム
出演:ブリジット・バルドー、クルト・ユルゲンス、ジャン=ルイ・トランティニャン、クリスチャン・マルカン
BBの本格デビュー映画ですが、バディムの監督第1作目の映画でもあります。バディムはBBを妻にしてこの映画を作りましたが、以後次々と綺麗な女優を毒牙に...。バルドーはこの映画のあと離婚しています。
左が原題ですが英題は「AND GOD CREATED WOMAN」で、バディムは1986年にレベッカ・デ・モーネイで同じ題名の映画(邦題:可愛い悪女、#2525)を撮っています。後年は強い女のキャラクター、レベッカ姉さんですが、この映画ではカワイコちゃんをやっています。83年の「卒業白書」でトム・クルーズを誘惑するキレイなオネイさんをやった、レベッカ姉さんですが、やはりバディムの毒牙にかかったのでしょうか。そんなこと妬いてもしょうがないんですが...
#4781
大運河 1956年:フランス映画、監督・原作・脚本:ロジェ・ヴァディム
音楽:MJQ
出演:フランソワーズ・アルヌール、クリスチャン・マルカン、ロベール・オッセン
#20047
沈黙の世界 1956年:フランス映画、監督:ジャック・イブ・クストー/ルイ・マル
海洋学者クストー(アクアラングの発明者)の海中海底世界ドキュメンタリー。カリプソ号は地中海、紅海、インド洋、ペルシャ湾と巡る。「砂漠は生きている」など長編記録映画の大好きな店長ですが、この映画も子供の頃から何度も観ました。
#2395
鉄道員 1956年:イタリア映画、監督ピエトロ・ジェルミ
出演:ピエトロ・ジェルミ、シルヴァ・コシナ
ぽっぽや」という日本映画が有りましたが、それがひらがなであれば、これはまさしく漢字の「鉄道員」。市井のなかの市民にもそれぞれの人生があって山があったり谷があったり涙の川が流れたり。一途に生きる鉄道員の人生ドラマとは。
わらの男」、「刑事」でもピエトロ・ジェルミが自分で主演していてしぶい男を演じています。娘の役でシルバ・コシナも出ています。
#1370
ノートルダム・ド・パリ 1956年:フランス映画、監督:ジャン・ドラノワ
出演:アンソニー・クイン、ジーナ・ロロブリジータ、アラン・キュニー
ビクトル・ユーゴーの小説「ノートルダム・ド・パリ」の映画化。
1923年にモーリン・オハラのエスメラルダ、ロン・チャーニーのカジモド、1939年にやはりモーリン・オハラのエスメラルダ、カジモドはチャールズ・ロートンでのアメリカ映画がありましたが、1956年版はジーナ・ロロブリジータのエスメラルダ、そしてカジモドにアンソニー・クイン、エスメラルダに横恋慕するいけない牧師にアラン・キュニーという美女と名優を揃えた大作で原作にも忠実なフランス映画でした。
ノートルダム寺院の前に捨てられた二人の赤ん坊。片方は可愛い女の子だったのでジプシーに拾われ、片方は醜くくしかもせむしだったので引取り手もなく、寺院で育てられます。不思議な運命の二人の話は二人が死んで朽ち果てるまで続きます。大変有名な長編小説なので映画化はこの1956年版が5回目とのことですが、他の2作は店長は知りません。
店長はこの小説は高校生の時、河出書房の全集で読みました。長い小説で、特に最初は延々と寺院の建築様式やら寺院の立てられた場所(確か中ノ島)の説明が続き、なかなか本編が始まらないので閉口した思い出があります。
数年前、そんな話を会員の一人にすると「読んでみる」とのことでしたが後日、書店にもないし図書館(足立区の)にもないとのことでした。
映画の話にもどりますと、モーリン・オハラ版は共に悪くはありません。モーリン・オハラは美人で色気もありますが、やはりアメリカ的な顔。そして「せむし男」の題名からかホラー映画のように認識されてしっまったため人気がいまいちですが出来はそんなに悪くなかったと思います。
しかし1956年版を見てしまうと、エスメラルダはジーナ・ロロブリジータ以外には考えられないほどの配役です。この美しくて自由奔放に生きるジーナさんのジプシー娘は可愛く、あどけなく、また妖しく、悩ましいので、聖職者が煩悩をくすぐられて、これを禁じえません。
店長もずいぶん煩悩をくすぐられて、それを禁じえませんでした。
カジモドのアンソニー・クインは名優ですからもちろん素晴らしいです。
#4643
裸で御免なさい 1956年:フランス映画、監督:マルク・アレグレ
脚本:ロジェ・バディム/マルク・アレグレ
出演:ブリジット・バルドー、ダニエル・デュラン、ルチアナ・パルッツィ
しゃれたお色気コメディという、軽さがフランス映画らしい。
#12533
ヘッドライト 1956年:フランス映画、監督:アンリ・ヴェルヌイユ
出演:ジャン・ギャバン、フランソワーズ・アルヌール
#4190
悪魔の発明 1957年チェコスロバキア映画、監督:カレル・ゼーマン
出演:ラボル・トコス、アールノヒト・ナブラチール、ヤーナ・ザトロウカルバ
原作はジュール・ヴェルヌの「国旗の表」。ヴェルヌの初版本の銅版画挿絵のアイデアを映画に取り込み、原作の頃のインスピレーションはかくや、といった印象の映画です。
人間が作った船や汽車、飛行船、建造物はイラスト・アニメーション。自然の雲、波、鳥や魚の生き物は実写という、きわめて凝った作りで、はじめてご覧になるときっと驚かれるでしょう。ヨーロッパ映画らしい音楽や語り口の格調の高さが有りますので、アメリカ映画のウォルト・ディズニー「海底20,000海里」と見比べるのも面白いでしょう。
カレル・ゼマン監督は1970年に「彗星に乗って(#G040030)」を作りました。また、アニメ作品も独特のファンタジックな雰囲気があり1977年「クラバート(#G030031)」、1980年「ホンジークとマジェンカ(#G030032)」などの長編があります。
#1123
奥様ご用心 1957年:フランス映画、監督:ジュリアン・ディヴィヴィエ
出演:ジェラール・フィリップ、アヌーク・エーメ、ダニエル・ダリュー
#4644
カビリアの夜 1957年:イタリア映画、監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:ジュリエッタ・マシーナ、フランソワ・ペリエ
だまされても、だまされても、まただまされる。悲しくても、悲しくてもカビリアは幸せだ。だますよりだまされる方が幸せだ。だまされている間が幸せだから。
#10253
死刑台のエレベーター 1957年:フランス映画、監督:ルイ・マル
音楽:マイルス・デイビス
出演:モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー
社長夫人と不倫の恋に落ちた男が、社長を自殺に見せかけて殺害。すべてうまくいったと思われたが、エレベーターの電源を切られ中に閉じ込められてしまいニッチモサッチモ。
音楽をマイルス・デイビスが担当。当時ジャンヌ・モローとの噂が流れた。
ルイ・マル監督25歳のデビュー作
#11360
地下水道 1957年:ポーランド映画、監督:アンジェイ・ワイダ
出演:テレサ・イジェウスカ、タデウシュ・ヤンチャル
#7095
殿方ご免遊ばせ 1957年:フランス映画、監督:ミシェル・ボワロン
出演:ブリジット・バルドー、シャルル・ボワイエ、アンリ・ヴィダル
フランス映画らしい、軽快なロマンス・コメディ。
#8275
野いちご 1957年:スウェーデン映画、監督:イングマール・ベルイマン
出演:ヴィクトル・シェーストレーム、イングリット・チューリン
この映画は老人が人生について考えるという話しですが、人生について考えるのは老人だけでなく若いイングリッド・チューリンさん(ステキだ)も考えるし、他の登場人物も考える。とはいっても、けっして難しい映画ではなく、モノクロームの映像は美しく、随所に斬新な場面があり今でも新鮮な映画だと思います。
それは、99年に話題になったブラザーズ・クエイの「ベンヤメンタ学院」などを見ても、以前にアートシアターなどで毎回のように斬新な映像をみてきた世代にはイマひとつ映像に斬新さと構成のツメがアマイのでは、と思えてしまうほどなのです。(なんだかわからないその題名は、つい見たくなってしまう素晴らしさ)
ベルイマン作品はどれもすごいですがチョット、マニアックになるかも。「沈黙」のイングリッド・チューリンさんはすごいですよ。
(62年キネ旬第1位)
#0568
灰とダイアモンド 1958年:ポーランド映画、監督:アンジェイ・ワイダ
出演:ズビグニエフ・チブルスキー、エヴァ・クジェイジェフスカ
#7096
モンパルナスの灯 1958年:フランス映画、監督:ジャック・ベッケル
出演:ジェラール・フィリップ、アヌーク・エーメ、リリー・パルマー
#2284
女猫 1958年:フランス映画、監督:アンリ・ドコアン
出演:フランソワーズ・アルヌール、ベルナール・ヴィッキー
#20279
勝手にしやがれ 1959年:フランス映画、監督:ジャン=リュック・ゴダール、
原案:フランソワ・トリュフォー
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、ジーン・セバーグ
ドライに生きるベルモンドのチンピラ人生。けれど、なぜか音楽はモーツァルトのクラリネット・コンチェルト。
#11746
危険な関係 1959年:フランス映画、監督:ロジェ・バディム、
音楽:セロニアス・モンク、アート・ブレイキー
出演:ジェラール・フィリップ、ジャンヌ・モロー
ジェラール・フィリップ最後の作品。
#4191
気分を出してもう一度 1959年:フランス映画、監督:ミシェル・ボワロン
出演:ブリジット・バルドー、アンリ・ビダル、ドーン・アダムス
夫の浮気の相手が殺された。真相を探るためダンス教室にもぐりこんだバルドーは...。軽いタッチのミステリー・サスペンス。
#12534
黒いオルフェ 1959年:フランス映画、監督:マルセル・カミュ
出演:ブレノ・メロ、マルベッサ・ドーン
#2949
刑事 1959年:イタリア映画、監督:ピエトロ・ジェルミ
出演:ピエトロ・ジェルミ、エレオノラ・ロッシ・ドラゴ、クラウディア・カルディナーレ
#1371

タイトル 1960年代 棚番
素晴らしい風船旅行 1960年:フランス映画、監督:アルベール・ラモリス
出演:パスカル・ラモリス、モーリス・バケ
#0421
太陽がいっぱい 1960年:フランス映画、監督:ルネ・クレマン
出演:アラン・ドロン、モーリス・ロネ、マリー・ラフォレ
#11301
地下鉄のザジ 1960年:フランス映画、監督:ルイ・マル
出演:カトリーヌ・ドモンジョ、フィリップ・ノアレ
#4541
ピアニストを撃て 1960年:フランス映画、監督:フランソワ・トリュフォー
出演:シャルル・アズナヴール、マリー・デュボア
#0284
突然炎のごとく 1961年:フランス映画、監督:フランソワ・トリュフォー
出演:ジャンヌ・モロー、オスカーウェルナー、アンリ・セール
男二人親友同士。二人で愛した女一人がジャンヌ・モロー。モノクロームの中のジャンヌはとりわけ美しいです。
#8609
シベールの日曜日 1962年:フランス映画、監督:セルジュ・ブールギニョン
出演:ハーディ・クリューガー、パトリシア・ゴッジ
寄宿舎に預けられ一人ぼっちの少女と戦時中に撃墜され記憶を失ったフランスの航空兵ピエール。
日曜の参観日に家族の来ない少女はピエールと打ち解け、森を一緒に散歩したりして楽しく過ごすようになった。
そして、少女が楽しみにしていたクリスマスがやって来た。ピエールはツリーを持ってきて森の小屋に飾った。少女は学校を抜け出してやって来た。ささやかな二人だけのクリスマス・パーティー。
そのとき、少女は自分の本名はシベールだと打ち明ける。
悲しい結末なので、クリスマスにご覧になるにはつらい映画です。
#2155
エヴァの匂い 1962年:フランス映画、監督:ジョセフ・ロージー
出演:ジャンヌ・モロー、モニカ・ヴィッティ
#4722
狂ったバカンス 1962年:イタリア映画、監督:ルチアノ・サルチェ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:カトリーヌ・スパーク、ウーゴ・トニャッツイ、
少女の気まぐれに翻弄される中年ウーゴ・トニャッツイがせつない。明るく奔放なカトリーヌ・スパークの魅力いっぱい。
#12527
太陽の下の18才 1962年、イタリア映画、監督:カミロ・マストロチンクェ
出演:カトリーヌ・スパーク、ジャンニ・ガルコ
3人のイタリア青年の、夏のバカンスのガール・ハントを描いた青春映画です。カトリーヌ・スパークの魅力がいっぱいで彼女のかわいいツイストは、この映画以後、女の子のツイストをみな似たスタイルにしてしまったのでした。
音楽はエンニオ・モリコーネの他にジャンニ・モランディやジミー・フォンタナなどのカンツォーネがいっぱいで、ジャンニ・モランディの主題歌は大ヒットでした。イジレジーレバー〜。
リサ・ガストーニのコークボトル(真正!)も見られます。
#12526
二十歳の恋 1962年:フランス映画、監督:フランソワ・トリュフォー
出演:ジャン=ピエール・レオー、マリー=フランス・ピジェ
二十歳の恋を描いたオムニバス映画のトリュフォー編。したがって上映時間が31分と短編になっています。ビデオは64年の「柔らかい肌」とカップリング。
#8609
太陽はひとりぼっち 1962年:イタリア・フランス合作映画、監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
出演:アラン・ドロン、モニカ・ヴィッティ
ミケランジェロ・アントニオーニの追求するテーマは「現代人の愛の不毛」といわれた。40年経った今の若者達にどのような印象を見せるのだろう。倦怠とうつろな雰囲気のモニカ・ヴィッティと、クールなドロン。
#4723
地下室のメロディ 1962年:フランス映画、監督:アンリ・ベルヌイユ
出演:ジャン・ギャバン、アラン・ドロン
ジャン・ギャバン、アラン・ドロンの共演で話題になりましたが、映画の出来も良かったとおもいます。
老ギャングのジャン・ギャバンさんは服役中に目をつけた若者アラン・ドロン君とカジノ襲撃を実行。まんまと成功するが、意外なところから犯行がバレて...。ラスト・シーンが印象的。
#11803
僕の村は戦場だった 1962年:ソ連映画、監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演:コーリャ・ブルリャーエフ、ワレンチン・ズブコフ
「イワンの物語は私の世代にとって当時の自分の問題である」と語るタルコフスキー監督の長編デビュー作。戦争を日常として受け入れている人々の異常さを劇中に挟み込まれた4っつの夢によって浮きぼりににするこの映画は、タルコフスキー監督を語る上で欠かせない作品といえよう。(ビデオ・ライナー・ノーツより)
#8159
アイドルを探せ 1963年:フランス映画、監督:ミシェル・ボワロン
出演:シルヴィ・バルタン、シャルル・アズナブール、ダニー・サバル
#0426
黒いチューリップ 1963年:フランス・イタリア・スペイン合作映画、
監督:クリスチャン・ジャック
出演:アラン・ドロン、ヴィルナ・リージ、ドーン・アダムス
ドロンが2役を演じる、怪盗黒いチューリップ。怪傑ゾロよりワイルドです。
#4879
軽蔑 1963年:フランス映画、監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール
出演:ブリジット・バルドー、ミシェル・ピッコリ、ジャック・パランス、フリッツ・ラング
ヌーヴェル・ヴァーグという新しい波。ゴダールが描く愛の破局。バルドーが美しい。「メトロポリス」のフリッツ・ラングが自身の役で出演しています。
#0509
フェリーニの
8 1/2
1963年:イタリア映画、監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、クラウディア・カルディナーレ
(65年キネ旬第1位)
#1373
ブーベの恋人 1963年:イタリア映画、監督:ルイジ・コメンチーニ
出演:クラウディア・カルディナーレ、ジョージ・チャキリス
けな気に恋人の出所を待ちわびるCC。フランスのBBに対してカルディナーレはCCといわれました。主題歌も大ヒット。
#4405
危険がいっぱい 1964年:フランス映画、監督:ルネ・クレマン
出演:アラン・ドロン、ジェーン・フォンダ、
題名はルネ・クレマン/ドロンの「太陽がいっぱい」にちなんだものでしょうが、今のビデオの無節操な題名とは違い、的外れではありません。組織に命を狙われているイカサマ師ドロンが、逃げ込んだのは妖しい(怪しい)女の館だった。で、キケンがいっぱいなのでした。ジェーン・フォンダが可愛い。
#2461
シェルブールの雨傘 1964年:フランス映画、監督・脚本:ジャック・ドゥミ
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ニーノ・カステルヌオーボ、マルク・ミシェル
タモリ氏がミュージカルをきらいな理由として言われるのが「突然歌いだすこと」だそうですが、この映画はそんな心配いりません。なにしろぜんぶが歌ですから。
悲しい恋の物語をミシェル・ルグランの美しい音楽で盛り上げます。主題歌も大ヒット。
#8979
ダンケルク 1964年:フランス映画、監督:アンリ・ヴェルヌイユ
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、カトリーヌ・スパーク
1940年5月ナチス・ドイツはオランダとベルギーからフランスに侵攻し、英仏軍をドーバー海峡の一角ダンケルクに追いつめた。英軍は船で逃げて行くが、逃げ場のない仏軍兵士は地獄のような砂浜地帯をさまよわなければならなかった。
修羅場でも飄々としたベルモンドの仏軍軍曹。ちゃんとしていそうで、実はアタマのネジがふっとんでるようなカトリーヌ・スパーク。二人ともいつものキャラクターがぴったりハマって戦争のむなしさをよく出しています。
#7039
柔らかい肌 1964年:フランス映画、監督:フランソワ・トリュフォー
出演:ジャン・ドザイ、フランソワーズ・ドルレアック
フランソワーズ・ドルレアックが女性心理の不思議さを演じます。トリュフォーの原案・脚本・台詞・監督作品ですがドルレアックが上手に演じています。トリュフォーに限らずフランス映画って、女は可愛く神秘的で、男はマヌケという雰囲気を持っていますね。
#8610
リオの男 1964年:フランス映画、監督:フィリップ・ド・ブロカ
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、フランソワーズ・ドルレアック
兵隊さんのJ.P.ベルモンドが休暇でパリの恋人フランソワーズ・ドルレアック(カトリーヌ・ドヌーブのお姉さん)をたずねると目の前で恋人が何者かにさらわれてしまう。これを追いかけて、どんどん追いかけてリオデジャネイロまで追いかけていってしまうベルモンドの面目躍如面白映画。
大変評判になってブロカは「カトマンズの男」を作ります。
ストリッパーをアルバイトにしている考古学者というウースラ・アンドレスの設定がオカシイ。
#7235
輪舞 1964年:フランス映画、監督:ロジェ・バディム
出演:ジェーン・フォンダ、マリー・デュポワ、アンナ・カリーナ、カトリーヌ・スパーク
1913年のパリは恋のロンドでめくるめく。ロジェ・バディムは、父親の呪縛から逃れようとフランスに渡ったジェーンを見事毒牙にかけ、おのれの妻にして、66年「獲物の分け前」(#1138)、67年「バーバレラ」(パラマウント映画、#8894)を撮るのでした。
カトマンズの男 1965年:フランス映画、監督:フィリップ・ド・ブロカ
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、ウルスラ・アンドレス
「リオの男」に続いてブロカが作ったベルモンドのぶっとび映画ですが、ストーリーのまとまりは「リオの男」、ぶっとび具合は「カトマンズ」。
#7236
気狂いピエロ 1965年:フランス映画、監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、アンナ・カリーナ
明るい風景と不安で暗い気分。恋人と行く逃避行。ゴダールの斬新な映像は心象を現して見事です。
#11718
カサノヴァ’70 1965年:イタリア映画、監督:マリオ・モニチェリ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、ヴィルナ・リージ、ミシェル・メルシェ、ローズマリー・デクスター
NATO軍の将校マストロヤンニさんは、現代のカサノバで自他共に認める色事師。しかし、強烈な刺激や生命の危険な状態でないと燃えないという、やっかいな病気になってしまった。
という艶笑コメディなのですが、モニチェリ監督とマストロヤンニは62年にシリアスな名作「明日に生きる」を作ったコンビです。
#510
華麗なる殺人 1965年:イタリア映画、監督:エリオ・ペトリ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、ウルスラ・アンドレス、エルザ・マルティネッリ
21世紀、殺人はスポーツになった。人類の闘争本能を充たすため、ジュネーブの国際殺人競技センターが、コンピューターで殺人競技者を決定。世界中を駆けめぐり殺しあう競技を、全世界にTV中継。マルチェロ・マストロヤンニとウルスラ・アンドレスですからコメディ・タッチに決まっているワケですが、面白いお話です。
#0286
魂のジュリエッタ 1965年:イタリア映画、監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:ジュリエッタ・マシーナ、サンドラ・ミーロ
#12208
反発
REPULSION
1965年:イギリス映画、監督:ロマン・ポランスキー
音楽:チコ・ハミルトン
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、イヴォンヌ・フルノー
「真夏の夜のジャズ(#0562)」以来好きになってLPまで買ったチコ・ハミルトンの音楽ということでみゆき座(だったと思う)まで観に行きました。ヨーロッパ映画、特にフランス映画は「死刑台のエレベーター」のマイルス・デイビス、「危険な関係」モンクとアート・ブレーキー、「大運河」のMJQなどジャズを効果的に使ったものも多いですね、イギリス映画も「欲望」がハービー・ハンコックでした。
#20038
ロシュフォールの恋人たち 1965年:フランス映画、監督・脚本:ジャック・ドゥミ
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:カトリーヌ・ドヌーブ、フランソワーズ・ドルレアック、ジョージ・チャキリス、ダニエル・ダリュウ、ジーン・ケリー
「シェルブールの雨傘」のジャック・ドゥミとミシェル・ルグランの作品です。フランソワーズ・ドルレアックはカトリーヌ・ドヌーブの実のお姉さんです。「リオの男」でファンになりました。妹に比べ親しみ易いキャラクターなので好きでしたが、若くして交通事故で亡くなりました。
#8980
獲物の分け前 1966年:フランス映画、製作・監督・脚本:ロジェ・バディム
出演:ジェーン・フォンダ、ピーター・マッケナリー、ミシェル・ピッコリ
エミール・ゾラの原作をもとに、ロジェ・バディムが脚色。撮影は画家ルノワールの孫クロード・ルノワール。映像も美しいエロティック・サスペンス。ジェーンのヌードのスチル写真がプレーボーイ誌に掲載され盗撮訴訟となり話題にもなった。
#1138
男と女 1966年:フランス映画、監督:クロード・ルルーシュ
音楽:フランシス・レイ
出演:アヌーク・エーメ、ジャン・ルイ・トランティニアン
主題歌があまりに有名ですが、映画もしっとりと大人の愛を描きます。
#8112
華氏451 1966年:フランス映画、監督:フランソワ・トリュフォー
出演:オスカー・ウェルナー、ジュリー・クリスティー
原作はレイ・ブラッドベリ。華氏451度は紙の燃え出す温度だそうです。未来社会では書物の読書は一切禁止、情報はテレビで。
というわけで本を焼却する係の警官が読書の面白さを知ってしまったら、さあ大変。というお話。
#8892
セシルの歓び 1967年:フランス映画、監督:セルジュ・ブールギニヨン
出演:ブリジット・バルドー、ローラン・テルジェフ
バルドーはセクシー・シンボルそのままのパリのカバー・ガール役。「シベールの日曜日」のブールギニヨン監督がこの映画でもムズカシイ愛を描いています。
#10226
昼顔 1967年:フランス映画、監督:ルイス・ブニュエル
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャン・ソレル
ドヌーヴ24歳の作品。美しい。
#4564
欲望 1967年:イギリス映画、監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
音楽:ハービー・ハンコック
出演:バネッサ・レッドグレーブ、デビッド・ヘミングス
モデルに跨って撮影する売れっ子カメラマン。店長ときたらこの頃売り出しのチラシに使う「缶詰を積み上げた」のや「魚の切り身」やらを撮っている全くウレそうにないカメラマンでした。
“ヤードバーズ”が出演。ジェフ・ベックが見られます。
#10875
世にも怪奇な物語 1967年:フランス映画、監督:フェデリコ・フェリーニ、ロジェ・ヴァディム、ルイ・マル
出演:テレンス・スタンプ、ジェーン・フォンダ、アラン・ドロン、B・バルドー
#0550
あの胸にもういちど 1968年:フランス映画、監督:ジャック・カーディフ
出演:マリアンヌ・フェイスフル、アラン・ドロン
THE GIRL ON A MOTORCYCLE (LA MOTOCYCLETTE)
「あの人のところへ連れて行ってくれるハーレー君、お前こそあの人の分身よ」いわれるFLH君は不思議に彼女に似合って、DUCATIでもなくMOTOGUZZIでもなくBMWでもない。
#0463
個人教授 1968年:フランス映画、監督:ミシェル・ボワロン
音楽:フランシス・レイ
出演:ナタリー・ドロン、ルノー・ベルレー、ロベール・オッセン
まだ大人にならない若い頃、年上の美しい女性と恋をする。多くは実らない恋だけど、それでもいいのさ青春時代。
#1094
さらば友よ 1968年:フランス映画、監督:ジャン・エルマン
出演:アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソン
男くさいブロンソンとクールなドロン、ラスト・シーンの見事さが見ものです。
#4032
マルキ・ド・サドの
ジュスティーヌ
1968年:イタリア・西ドイツ合作映画、監督:ジェス・フランコ
出演:ロミナ・パワー、ジャック・パランス、シルバ・コシナ、マリア・ローム、クラウス・キンスキー
ロミナ・パワーはタイロン・パワーの娘さんで、当時16歳の初々しさ。美少女なのに酷い。美少女と言えばジェニファー・コネリーも「フェノミナ(85年、#11961)」で蛆虫のプールに落とされたのが15歳の時でした。しかも2テイク。どっちが酷いか?。
88年の英映画「マルキ・ド・サド、第三の悪徳」もヒロインはジュスティーヌです。
#7980
ベラクルスの男 1968年:フランス映画、監督・脚本:ジョゼ・ジョヴァンニ
原作:ジョン・カリック「禿タカ」
出演:リノ・ヴァンチュラ、
南米ベラクルスの革命一派に雇われた殺し屋「禿タカ」。革命は成功するが、知りすぎた「禿タカ」は邪魔な存在に...。
#1581

1970年代以降
雨の訪問者 1970年:フランス映画、監督:ルネ・クレマン
音楽:フランシス・レイ
出演:マルレーヌ・ジョベール、チャールズ・ブロンソン
謎の男チャールズ・ブロンソンと追いつめられてゆく人妻マルレーヌ・ジョベール。ブロンソンのために書かれたシナリオということでキャラクターはピッタシです。マルレーヌ・ジョベールの可憐さもピッタシで、サスペンスの面白さは流石のルネ・クレマン。
#4033
狼の挽歌 1970年:イタリア映画、監督:セルジオ・ソリーマ
出演:チャールズ・ブロンソン、ジル・アイアランド、テリー・サバラス
#11412
サテリコン 1970年:イタリア映画、監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:マーチン・ポター、ハイラム・ケラー
#10440
フェリーニの
道化師
1970年:イタリア映画、監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:フェデリコ・フェリーニ、ヨーロッパの道化師
#1326
小さな恋のメロディ 1970年:イギリス映画、監督:ワリス・フセイン
出演:マーク・レスター、トレーシー・ハイド、ジャック・ワイルド
全編がビージーズの音楽に彩られ、幼い恋の物語にふさわしく映像も爽やかで美しい。
#8515
ひまわり 1970年:イタリア映画、監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
出演:ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ
第二次大戦中のナポリで結婚したジョバンナとアントニオ。極寒のロシア戦線へ出征した夫を戦後何年も待ちつづけたジョバンナは意を決してソ連へと旅立つ。夫の生存を信じ広大な土地をさまよい歩いた末、ついに彼女が見つけたのは、美しいロシア女性と結婚し幸せな家庭を築いているアントニオの姿だった。
ソフィア・ローレン、リュドミラ・サベリューワが哀しい。
#8843
ボルサリーノ 1970年:フランス映画、監督:ジャック・ドレー
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、アラン・ドロン
アラン・ドロンが自らプロデュースをして相手役にベルモンドを選んだ、というフランス映画の2大スター共演の大ヒット・ギャング映画。
#2942
彗星に乗って 1970年:チェコ、監督:カレル・ゼマン
出演:エミル・ホルヴァートJr.、マグダ・ヴァシャーリオヴァー、フランチシェック・フィリポフスキー
謎の彗星が地球に大接近、大地震と共に町ごと彗星に吸い上げられてしまう。遠ざかって行く地球の姿。その彗星は前世紀の恐竜や翼手竜が棲む世界だった。
「悪魔の発明(#1123)」と同じくジュール・ベルヌの原作で「彗星に乗って」の映画化。
G040030
エル・トポ 1971年:メキシコ映画、
監督・脚本・音楽・主演:アレハンドロ・ホドロフスキー
出演:アレハンドロ・ホドロフスキー、マーラ・ロレンツィオ、
悪逆非道のガンマン、エル・トポは復活後、その罪を償う余生を決意する。菊地寛の「恩讐の彼方に」だと言ったヒトがいました。
残酷・暴力の映像が激しく話題になりました。
#1097
華麗なる対決 1971年:フランス映画、監督:クリスチャン・ジャック
出演:ブリジット・バルドー、クラウディア・カルディナーレ、
BBとCCの対決。宿命のライバル同士の対決は?。白覆面のBBと黒覆面のCC。美女があられもないカッコで殴りあったり、暴れまくる。こういう楽しい映画は最近見られなくなりました。
#10225
もういちど愛して 1971年:フランス映画、監督:ジャック・ドレー
出演:アラン・ドロン、ナタリー・ドロン
#0285
ベニスに死す 1971年:イタリア映画、監督:ルキノ・ビスコンティ
出演:ダーク・ボガード、ビョルン・アンドルセン
(71年キネ旬第1位)
#10234
バラキ 1972年:イタリア・フランス合作映画
監督:テレンス・ヤング
出演:チャールズ・ブロンソン、リノ・バンチュラ、ジル・アイアランド
マフィアの一員だったバラキは密告者と疑われて死の宣告を受ける。そして殺し屋と間違えて別人を殺してしまう。その自責と組織への復讐からFBIにマフィアの全貌を話すのだった。
#8635
ラストタンゴ・イン・パリ 1972年:フランス・イタリア合作映画
監督・脚本:ベルナルド・ベルトルッチ
出演:マーロン・ブランド、マリア・シュナイダー、
当時は、その過激な性描写が話題(論議)を呼びましたが、ベルトルッチ作品ということで、今、見直せば評価・印象が変わるのかも。
#7084
惑星ソラリス 1972年:ソ連映画、監督アンドレイ・タルコフスキー
原作:スタニスラフ・レム(ポーランド)
出演:ナタリア・ボンダルチュク、ドナータス・バニオニス、
#12289
愛の嵐 1973年:アメリカ・イタリア合作、監督:リリアーナ・カヴァーニ
出演:ダーク・ボガード、シャーロット・ランプリング
ナチの将校とユダヤの少女。戦後、二人が出会ったとき、忘れていた夜が甦る。女流監督の描く、絶望的な愛欲の嵐。
(75年キネ旬第2位)
#0464
ミツバチのささやき 1973年:スペイン映画、監督:ビクトル・エリセ
出演:アナ・トレント、イサベル・テリェリア
このことがあった後、変ったのはお母さんでした。
#951
青い体験 1973年、イタリア映画、原作・監督:サルバトーレ・サンペリ
出演:ラウラ・アントネッリ、タリ・フェルモ、アレッサンドロ・モモ
女ッ気のない父子3人の家庭にやってきたセクシーなお手伝いさんを巡って熾烈な争奪戦が始まった。
ラウラ・アントネッリはこの映画できわめて魅力的にお手伝いさんを演じたため、イタリア映画界の各女優賞を総なめ。
#2213
続・青い体験 1975年:イタリア映画、監督:サルバトーレ・サンペリ
出演:ラウラ・アントネッリ、アレッサンドロ・モモ
こんどのラウラは兄貴の嫁さんという役でアレッサンドロを誘惑します。前作同様、思春期の少年の女性への憧れを上手に描いて大ヒット。
#2342
フェリーニの
アマニコルド
1974年:イタリア映画、監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:ブルーノ・ザニン、プペラ・マッジョ、マガリ・ノエル
(74年キネ旬第1位)
#10441
エマニエル夫人 1974年:フランス映画、監督:ジュスト・ジャカン
原作:エマニエル・アルサン
出演:シルヴィア・クリステル、クリスティーヌ・ボクソン、アラン・キュニー
元ファッション写真家のジャカン監督はエロティックな作品をソフトなトーンで描き上げ、当時「女性も見られるポルノ映画」ともいわれ、事実女性の観客が多かったそうです。モデル出身のシルヴィア・クリステルのけっしてグラマーでない容姿も人気のヒミツかも。
ピエール・バシュレの主題歌も大ヒット。
#10785
続エマニエル夫人 1975年:フランス映画、監督・脚本:フランシス・ジャコベッティ
出演:シルヴィア・クリステル、ウンベルト・オルシーニ、
#11430
さよならエマニエル夫人 1977年:フランス映画、監督・脚本:フランソワ・ルテリエ
出演:シルヴィア・クリステル、ウンベルト・オルシーニ
#11431
イマージュ 1975年:フランス映画、監督:ラドリー・メッツガー
マリー・メンダム、カール・パーカー、マリリン・ロバーツ
発禁処分で謎の原作の映画化。SMエロティシズム映画。
#0651
O嬢の物語 1975年:フランス映画、監督:ジュスト・ジャカン
出演:コリンヌ・クレリー、ウド・キール
原作はフランスの古典的エロティシズム文学の名作なんだそうです。
コリンヌ・クレリーはシルビア・クリステルと同様ファッション・モデル出身。74年の「エマヌエル夫人」に続いてジュスト・ジャカン監督作品。SM映画に美人を使う、さすがジュスト・ジャカン監督。
84年の「O嬢の物語・第2章(#1192)」は製作者以外の関連がないので別項に。
#1175
プッシー・トーク 1975年:フランス映画、監督:フレデリック・ランサック
出演:ペネロープ・ラムール、シルビア・ボードン、ニール・ホルツ
プッシーが当人の意思とは別にしゃべりだした。というフランス特有の艶笑コメディなのですが、デキが(ポルノ映画としても)イマイチであんまり笑えないのがツライ。
2000年製作のドイツ映画で「アンツ・イン・ザ・パンツ(#D1277)」は高校生主人公のオチンチンがしゃべり出すお話で、こちらはテンポも良いコメディ映画で、笑えます。
#2845
サスペリア 1976年:イタリア映画、監督・脚本:ダリオ・アルジェント
出演:ジェシカ・ハーパー、ステファニア・カシーニ
I.ゴブリンとアルジェントの効果的な音楽がお化け屋敷的に恐怖感を盛り上げる。ある意味お手本的恐怖映画。
#0968
アデラ/ニック・カーター
プラハの対決
1977年:チェコスロバキア映画、監督:オルドリッチ・リプスキー
出演:ミハル・ドチョロマンスキー、ルドルフ・フルシンスキー、ミロシュ・コペツキー
“アデラ”というオードリー2より美しい?食人植物対世紀の名探偵ニック・カーターの戦い。明智小五郎=江戸川乱歩の世界。犯罪王の復讐のきっかけは高校時代の落第がもと。先生達よ気をつけよう。
#2085
マダム・クロード 1977年:フランス映画、監督:ジュスト・ジャカン
出演:デイル・ハドン、フランスワーズ・ファビアン、モーリス・ロネ
パリ上流社会の舞台裏。コールガール組織を牛耳るマダム・クロードとは?。平凡なOLの華麗な変身をデイル・ハドンが魅せる。
#0377
名探偵ホームズ
黒馬車の影
1977年:イギリス映画、監督:ボブ・クラーク
出演:クリストファー・プラマー、ジェイムズ・メイスン、ドナルド・サザーランド、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド
“切り裂きジャック”対シャーロック・ホームズというジョン・ホプキンズのオリジナル脚本によるストーリーでコナン・ドイルの原作では有りません。しかし豪華なキャストで見ごたえある作品に仕上がっています。
#1128
グローイング・アップ 1978年:イスラエル・アメリカ合作映画、
監督:ボアズ・デイヴィッドソン
出演:イフタク・カツール、アナタ・アッモン、ジョナサン・シーガル
50、60年代のヒット曲バックにちょっとせつない青春グラフティ。
「アメリカン・グラフィティ(73年、#7138)」と似ていますが、当然違う映画です。
#0549
ヒッチ・ハイク 1978年:イタリア映画、監督パスクワレ・フェスタ=カンパニーレ
出演:フランコ・ネロ、コリンヌ・クレリー、デビッド・ヘス
#0467
さらば青春の光 1979年:イギリス映画、監督:フランク・ロダム
出演:フィル・ダニエルズ、レスリー・アッシュ、フィリップ・デイビス、スティング
「THE WHO FILMS」とTOPに書いてあるとおりザ・フーのアルバム「四重人格」をモチーフに作られた青春映画。この結末はやりきれません。
#8857
ストーカー 1979年:ソ連映画、監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演:アレクサンドル・カイタノフスキー、アリーサ・フレインドリフ、アナトリー・ソロニーツィン、ニコライ・クリニコ
地上に忽然と出現した不可解な空間「ゾーン」。ゾーンの奥には人間の一番切実な望みをかなえる「部屋」があるといわれ、そこへの案内人はストーカーと呼ばれた。
“ストーカー”といってもチョット意味が違いますね。
因みに2003年ロビン・ウィリアムズの邦題「ストーカー」は原題「One Hour Photo」でした。
#0922
ブリキの太鼓 1979年:西ドイツ・フランス合作映画、監督:フォルカー・シュレンドルフ、音楽:モーリス・ジャール
出演:ダーヴィッド・ベネント、マリオ・アドルフ、アンゲラ・ヴィンクラー、シャルル・アズナブール
オスカル少年は3歳の誕生日に自らの成長を止める決意をする!。少年のままで目にする時代の流れ。
(81年キネ旬第1位)
#0488

タイトル 1980年代以降 棚番
ポゼッション 1980年:フランス・西独合作映画
監督・脚本:アンジェイ・ズラウスキー
出演:イザベル・アジャーニ、サム・ニール
イザベル・アジャーニさんは「ドライバー(78年、#0587)」での美人女賭博師が印象的でしたが、名門コメディ・フランセーズの最年少女優として鍛えられた演技派なのだそうです。この映画で81年カンヌ映画祭最優秀女優賞、セザール賞最優秀女優賞を得ています。
#2447
ラ・ブーム 1980年:フランス映画、監督:クロード・ピノトー
出演:ソフィー・マルソー、クロード・ブラッスール、ブリジット・フォッセー
ご存知ソフィー・マルソーのデビュー作。700人の中から選ばれたと言う。クールなお母さんブリジット・フォッセーと恋愛術を教えてくれるお祖母ちゃんのいる13歳のソフィー・マルソーが体験する青春の入口
それにしてもお母さんのブリジット・フォッセーは「禁じられた遊び(51年、#11009)」から29年、「さらば友よ(68年、#4032)」から14年。感動です。
#4151
ラ・ブーム2 1982年:フランス映画、監督:クロード・ピノトー
出演:ソフィー・マルソー、クロード・ブラッスール、ブリジット・フォッセー
2年も経つと、当然ヴィックは15歳。嫉妬と誤解。SEXの悩みに両親との対立。イロイロと大変なのです。
トンでるばあちゃんも今回は大変。
#4152
カルテット 1981年:イギリス・フランス合作映画、
監督:ジェイムズ・アイヴォリー
出演:イザベル・アジャーニ、アラン・ベイツ、マギー・スミス
Quartetとは四重奏のことで、4人が調和をとって物語が進行すると思いいきや、アジャーニさんひとりが悩み苦しむのでした。可哀相だけど美しい。
#7038
誓い 1981年:オーストラリア映画、監督:ピーター・ウェアー
出演:メル・ギブソン、マーク・リー
第一次大戦下、当時イタリアとトルコの国境近くの激戦地だったガリポリ戦線に赴いた2人のオーストラリア兵を中心に、彼らとその仲間の若者たちの青春、友情、愛国心を描く。オーストラリア映画としては初めてアメリカ資本で作られピーター・ウェアー監督の出世作となった。メル・ギブソンは「マッド・マックス2」の次の出演作。
#2947
バンデッドQ 1981年:イギリス映画、製作・監督・脚本:テリー・ギリアム
出演:ショーン・コネリー、クレイグ・ワーノック、ラルフ・リチャードソン、ジョン・クリーズ
少年と6人の小人たちの時空を超えたファンタジー・アドベンチャー。モンティ・パイソンのテリー・ギリアム監督の単独初監督作品です。単独監督をするにあたって「未来世紀ブラジル(85年、#1205)」と同時に準備を進めていたそうですが諸々の事情によりこれが先になったそうです。
製作総指揮はジョージ・ハリソン。ですから主題歌の「オ・ラ・イ・ナ・エ」は彼が歌っています。
#11798

YOL
1982年:トルコ・スイス合作映画、
監督・脚本:ユルマズ・ギュネイ
出演:タルック・アカンシェリフ・セゼル、ハリル・エルギュン
5日間の仮の自由を許された男たちのそれぞれの『路』。ギュネイ監督が獄中からの指示でつくりあげた衝撃と叙情でゆさぶる感動の傑作。
(85年キネ旬第2位)
#0952
1983年:イタリア映画、監督・脚本:ティント・ブラス
原作:谷崎潤一郎、音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:ステファニア・サンドレッリ、フランク・フィンレイ
谷崎文学の映画化は魅力的だけど難しいようで、「鍵」は古くは京マチ子さん(59年)で、新しいところで川島なお美さん(97年)まで数本の映画があります。しかし、やはり女優さんのハダカの話題が先になってしまうようで文学の具現化は難しいようです。
この映画は、舞台をイタリアに変えて作られましたので、原作の雰囲気とは異なりますが、ストーリーの持つ要素はうまく描かれて映画としてよい作品に仕上がっていると思います。
「誘惑されて棄てられて(63年)」のステファニア・サンドレッリも20年も経って年増の色気で魅了します。
#4217
死への逃避行 1983年:フランス映画、監督:クロード・ミレール
出演:イザベル・アジャーニ、ミシェル・セロー、ギイ・マルシャン
イザベル・アジャーニは殺人鬼か。殺人者と思いつつ、死んだ娘にイメージをダブらせて死体処理をしてしまう中年の私立探偵。
#8875
シャーロック・ホームズ
バスカヴィル家の犬
1983年:イギリス映画、監督:ダグラス・ヒッコックス
出演:イアン・リチャードソン、ドナルド・チャーチル、デンホルム・エリオット
シャーロック・ホームズはさすがにいろんなヒトが演じていますが、真面目な作品では、この映画のイアン・リチャードソンとTVシリーズのジェレミー・ブレッドに印象が強いようです。76年ユニバーサル映画の「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦(#1922)」のニコル・ウィリアムソンの病んだうりざね顔もいい感じですが。
#1129
シャーロック・ホームズ
四つの署名
1983年:イギリス映画、監督:デズモンド・デイビス
出演:イアン・リチャードソン、デヴィッド・ヒーリー
ワトソン博士はデヴィッド・ヒーリーに変わりましたが、やはりシャーロック・ホームズはイアン・リチャードソンがよろしいようで。
#0211
4番目の男 1983年:オランダ映画、監督:ポール・バーホーベン
出演:ジェロン・クラベ、レニー・ソーティンデイック
魅力的な女性に惹かれ愛しあうようになる主人公だが、彼女は過去に3人の男と結婚しており、いずれも不可解な事故死を遂げていた。そして主人公ははたして4番目の男なのか。
ポール・バーホーベン監督のオランダ時代最後の作品。
#1790
O嬢の物語
第2章
1984年:フランス映画、製作・監督・脚本:エリック・ローシャ
出演:サンドラ・ウェイ、マニュエル・ド・ブラ、ローザ・ヴァレェンティ
前作とは製作者がおなじというだけで、お話その他の関連はありません。
#1192
恋にくちづけ 1984年:フランス映画、監督ジョルジュ・ロートネル
出演:ソフィー・マルソー、ジャン・ポール・ベルモンド、マリー・ラフォレ
マリー・ラフォレという美人の妻がありながら浮気を繰り返すプレイボーイの実業家ベルモンド。18歳のソフィー・マルソーを引っ掛けて自宅に連れ込むと旅行に出たはずの奥さんが帰ってきちゃった。というラブ・コメディ。
#4155
サブウエイ 1984年:フランス映画、監督・脚本:リュック・ベッソン
出演:イザベル・アジャーニ、クリストファー・ランバート、
今となれば、リュック・ベッソン作品ならでは。当時は...。
#1087
ストレンジャー・ザン・パラダイス 1984年:アメリカ・西ドイツ合作、
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
出演:ジョン・ルーリー、エスター・バリント、リチャード・エドソン
この頃“インディーズ”という言葉が一般的に使われるようになってきました。音楽や映像作品で自主制作(independent)の作品をこのようにいわれていたものが活動が活発になるにつれ、作者自身をインディーズと呼ぶようになった、といわれています。つまり「インディペンデントの映像作家」と言っていたものが、単に「インディーズ」と呼ぶようになったということでしょうか。そのような動きの中心がジム・ジャームッシュだともいわれています。
※因みに、アダルト・ビデオの“インディーズ”という分類は「自主規制」という意味のようです。
あまりやる気のない主人公達3人はワケ有って旅に出るが...。淡々として、リズムのあるカメラワークが何気ない場面でもユーモアが有り、「くすくす」という笑いを誘う。
次の「ダウン・バイ・ロー」以降はアメリカ映画になります。この映画が西ドイツ合作というのは、フィルムを師匠格のW.ヴェンダースが提供したとのことです。いかにも自主制作映画らしいですね。
(86年キネ旬第1位)
#0490
蜘蛛女のキス 1985年:ブラジル映画、監督:ヘクトール・バベンコ
ウイリアム・ハート、ラウル・ジュリア、ソニア・ブラガ
南米のある小国の監房に同室した政治犯、ホモのウイリアム・ハートとテロリストのラウル・ジュリア、二人の愛と友情。ウイリアム・ハートはこの映画で、85年のカンヌ、英国アカデミー賞、米国アカデミー賞を独占。
#1219
フェデリコ・フェリーニ
「ジンジャーとフレッド」
1985年:イタリア映画、監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:ジュリエッタ・マシーナ、マルチェロ・マストロヤンニ
#0996
マカロニ 1985年:イタリア映画、監督:エットーレ・スコラ
出演:ジャック・レモン、マルチェロ・マストロヤンニ
ジャック・レモンが40年ぶりに再会したイタリア人マルチェロ・マストロヤンニ。生き方のギャップとナポリの人たちのあたたかいユーモア。のんびりと観ましょう。
ジャック・レモンは「お熱い夜をあなたに」(72年#2594)でも“イタリア式人生の楽しみ方”に目覚めていく人を演じていました。
#2378
マイライフ・アズ・ア・ドッグ 1985年:スウェーデン映画、監督・脚本:ラッセ・ハルストレム
原作・脚本:レイダル・イェンソン
出演:アントン・グランセリウス、アンキ・リデン、メリンダ・キンナマン
母親の病気のために田舎の親戚にあずけられてしまった少年イングマル。幼い時代にもそれなりの青春があるのでした。
#4999
未来世紀ブラジル 1985年:イギリス映画、監督:テリー・ギリアム
出演:ジョナサン・プライス、ロバート・デ・ノーロ、キャサリン・ヘルモンド、ボブ・ホスキンス
未来社会の生活をギリアム作品らしい独特の映像世界感とブラック・ユーモアで描く。
#1205
優しく愛して 1985年:フランス映画、監督:エドアール・モリナロ
出演:エマニュエル・ベアール、ダニエル・オートイユ
フランス映画らしいソフトなコメディ。エマニュエル・ベアールはコール・ガール!。ダニエル・オートイユさんはこの後ベアールとの共演だけでも「86年、愛と宿命の泉」「88年、エレベーターを降りて左」「92年、愛を弾く女」と出てきますのでアチラでは人気者なんでしょうね。
#4484
愛と宿命の泉 1986年:フランス映画、監督:クロード・ベリ
出演:イヴ・モンタン、ジェラール・ドパルデュー、エマニュエル・ベアール、ダニエル・オートィユ
幼くして両親を殺されたマノン=エマニュエル・ベアールが復讐を遂げる物語ですが、復讐する相手の一人ダニュエル・オートィユはマノンが泉で水浴びをしているのを見て恋をしてしまいます。恋だという事は映画の中で語られています。ところがビデオではベアールさんの腰の部分に“ボカシ”が入っているのでした。
これは、チョットまずいのでは。それではオートィユ君はベアール嬢の美しさに恋をしたのではなく、単に裸を見て劣情をもようしたことになるのでは。
最近では少なくなりましたが、当時はこんな映画にまでモザイクをいれていたのでした。
#2210
シド・アンド・ナンシー 1986年:イギリス映画、監督:アレックス・コックス
出演:ゲイリー・オールドマン、クロエ・ウエブ
パンク・ロック・グループ「セックス・ピストルズ」のシド・ビシャスと恋人ナンシー・スパンゲンの物語。
#10208
ハーレム 1986年:フランス映画、監督:アルテュール・ジョフェ
出演:ナスターシャ・キンスキー、ベン・キングスレー
ニューヨークのOLが拉致誘拐され、気が付くとハーレムに連れてこられていた。いけない国の王様はベン・キングスレーだった。
#4701
薔薇の名前 1986年:西独・伊・仏合作映画、監督:ジャン=ジャック・アノー
原作:ウンベルト・エーコ「薔薇の名前」
出演:ショーン・コネリー、クリスチャン・スレーター、F.マーリー・エイブラハム
宗教会議にやってきたバスカヴィルのウィリアムは連続して起こる僧侶殺人の謎を解いてゆく。ショーン・コネリーのカッコ良さ。弟子に若きクリスチャン・スレーター。
#1798
ベティ・ブルー 1986年:フランス映画、監督:ジャン=ジャック・ベネックス
出演:ベアトリス・ダル、ジャン=ユーグ・オングラード
「ディーバ(81年)」のジャン=ジャック・ベネックス監督作品。官能描写が話題。
#2109
ミュラー探偵事務所 1986年:オーストリア映画、監督・脚本:ニキ・リスト
出演:クリスチャン・シュミット、アンドレアス・ヴィタセク、バルバラ・ルドニク
真面目なヒトが観たら怒るかも知れませんが、ハマッた方には大うけの映画でしょう。ハードボイルドでコメディ、しかもミュージカル。つまりパロディ映画です。いろんな、どっかで見たことあるシーンが次々出てきます。が、話のつなぎがいいかげんで、つまりデタラメです。歌もドイツ語で、ちょっとこっちの調子が狂います。でも、そんなところがオカシクテまた観てしまうのです。
#0773
レディ・ドール 1986年:フランス映画、監督・脚本:ジャン・ルイ・リシャール
出演:フロレンス・ゲラン、
アダルト・コミックの映画化だそうで、フロレンス・ゲランが催淫マシーンで悶える美女を演じています。映画はアタって続編(が作られましたがスベテ作品のデキはイマイチデス。
「レディ・ドール2(87年、#1986)」、「レディ・ドール3(89年、#4955)」、「Newレディ・ドール(#8116)」
#1747
グッドモーニング・バビロン 1987年:イタリア映画(伊仏米合作)
監督・脚本:パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ
出演:ヴィンセント・スパーノ、ジョアキム・デ・アルメイダ、グレタ・スカッキ、ダジレ・ベッケル
父親から「いかなる時にもふたりは平等でいろ、それがお前達兄弟の力だ」と別れの祝福を受けて、アメリカへ渡る真面目な宮大工の兄弟。腕の良さで「イントレランス」製作中のグリフィス監督に認められるが、何時も平等でいるのは難しい。父親の言いつけはあまりに過酷だ。
(87年キネ旬第1位)
#1722
ゴシック 1987年:イギリス映画、監督:ケン・ラッセル
出演:ガブリエル・バーン、ジュリアン・サンズ
フランケンシュタインやドラキュラなどのホラーの主役は如何にして誕生したか。「ディオダディの幽霊会議」と呼ばれる不思議な出来事のおハナシ。
#2087
バクダッッド・カフェ 1987年:西ドイツ映画、監督:パーシー・アドロン
出演:マリアンネ・ゼーゲブレヒト、CCH・パウンダー、ジャック・パランス、クリスティーネ・カウフマン
アメリカ西海岸モハベ砂漠のハイウエイ沿いのモーテル「バクダッド・カフェ」に訪れた、太った中年のドイツ婦人ジャスミン。彼女の独特の人格は周囲の者たちに、次第に影響を及ぼしてゆく。
「コーリング・ユー」とういう主題歌も大ヒット。
#2973
ペレ 1987年:デンマーク・スウェーデン合作映画、
監督・脚本:ビレ・アウグスト
出演:マックス・フォン・シドー、ペレ・ヴェネゴー
88年カンヌ国際映画祭グランプリ、89年アカデミー賞最優秀外国語映画賞、89年ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞などなどを受賞。
少年ペレと年老いた父。厳しい生活、過酷な労働、愛と死、自由と友情、そして美しい自然とペレの自立。
#7195
ベルリン・天使の詩 1987年:ドイツ映画、監督・脚本:ヴィム・ヴェンダース
出演:ブルーノ・ガンツ、ソルヴェイグ・ドマルタン、オットー・ザンダー、ピーター・フォーク
ピーター・フォークは元天使だった。「いるんだろ」と手をさしだし握手を求める。現役の天使ダミエルもびっくり。サーカスの娘ソルヴェイグ・ドマルタンに恋をして人間になったものの、はたして彼女に会って恋を果たせるのか。
後に(98年)、ニコラス・ケイジとメグ・ライアンで「シティ・オブ・エンジェル」としてリメイクされました。
#4150
時の翼にのって 1993年:ドイツ映画、監督・脚本:ヴィム・ヴェンダース
出演:オットー・ザンダー、ブルーノ・ガンツ、ナスターシャ・キンスキー、ウィレム・デフォー
ピーター・フォークは天使だったが、ウィレム・デフォーは悪魔だった!。ナットク!。前回のもう一人の天使、カシエルのお話。
#10881
エレベーターを降りて左 1988年:フランス映画、監督:エドアール・モリナロ
出演:エマニュエル・ベアール、ダニエル・オートイユ
「優しく愛して」に続くモリナロ監督のコメディですが、こちらはだいぶドタバタが入っています。なんだか懐かしいと感じるフランス・コメディで店長は見て嬉しかったのでした。
エマニュエル・ベアールは87年が「天使とデート」ですからギャップが激しいですね。また、それを難なくこなしています。フランスにはもう一人イザベル・アジャーニという守備範囲の広いヒトがいます。
#7701
スチューデント 1988年:フランス映画、監督:クロード・ピノトー
出演:ソフィー・マルソー、ヴァンサン・ランドン
恋はセツナイという映画です。女子大生のソフィー・マルソーは「恋にくちづけ」から4年、セツナイ。
#4507
ベルト 1988年:イタリア映画、監督:ジュリアーナ・ガンバ、
脚本:フランチェスカ・アルキブージ
出演:エレオノーラ・ブリリアドリ、ジェームズ・ルッソ、ジュリアーナ・カランドラ
女性スタッフによって作られたSM官能映画。
#8068
マルキ・ド・サド
第三の悪徳
1988年:イギリス映画、監督:クリス・ボガー
出演:クー・スターク、マーティン・ポッタリー、リディア・リズル
68年の「ジュスティーヌ」から20年、同じヒロインの映画です。
#4458
迷・探偵シャーロックホームズ
最後の冒険
1988年:イギリス映画、監督:トム・エバーハート
出演:マイケル・ケイン、ベン・キングスレー、ジェフリー・ジョーンズ、リセット・アンソニー
コメディですが、凡人ホームズと才人ワトソンとは、ケッコウありがちな話だと思いますが如何。名探偵ホームズは実はワトソン博士が作った人物でレジナルド・キンケイドという役者が演じていたのだった。キンケイドがあまりにぐうたらなので一度はクビにするが、既に社会的人気者のホームズは事件解決に不可欠なのでした。ホームズに対抗意識をもつロンドン警視庁のジェフリー・ジョーンズがやっぱりオカシなヒト。
#7112
ライオンと呼ばれた男 1988年:フランス・ドイツ合作映画、
監督・脚本:クロード・ルルーシュ、音楽:フランシス・レイ
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、リシャール・アンコニナ、マリー=ソフィ・L
50才にして夢を追い求め、全てを捨てて野性に帰る男の生き方をベルモンドの魅力いっぱいに描いたドラマ。ジャン=ポール・ベルモンドはこの作品でセザール賞主演男優賞受賞。
#7851
ランニング・ガン 1988年:オーストラリア映画、監督・脚本:ジョン・ディクソン
出演:ジョン・ブレイク、マーク・ヘンブロウ、ニッキー・コグヒル
ちょっといいかげんな2人組と美人捜査官と密輸組織のスピーディなアクション。ACコブラが活躍します。
#2576
アタメ
私をしばって!
1989年:スペイン映画、監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
出演:ビクトリア・アブリル、アントニオ・バンデラス
一途で凶暴な若者アントニオ・バンデラスはビクトリア・アブリル演じるポルノ女優と結婚して家庭を作ると勝手に決心してしまう。
#7759
エトワール 1989年:イタリア映画、監督:ピーター・デル・モンテ
出演:ジェニファー・コネリー、ゲイリー・マックリーリ、チャールズ・ダーニング
19歳のジェニファー・コネリーのバレリーナ姿。「フェノミナ」が15歳、「ラビリンス-魔王の迷宮-(86年、#0903)」が16歳。確実に成長しています。サスペンス・ミステリー。
#10067
エリック・ザ・バイキング 1989年:イギリス映画、監督・脚本:テリー・ジョーンズ
出演:ティム・ロビンス、イモジェン・スタップス、ミッキー・ルーニー、関根勤
モンティ・パイソンのテリー・ジョーンズが彼の息子のために書いた物語を自ら監督した作品。と書いてあるけどホントカナァ。けっこうシモネタもはいっているし...。
#7005
サンタ・サングレ
聖なる血
1989年:イタリア映画、監督・脚本:アレハンドロ・ホドロフスキー
出演:アクセル・ホドロフスキー、ガイ・ストックウェル、ブランカ・グエッラ
「エル・トポ」はメキシコで製作されましたが、こちらはイタリア映画です。主役は子供時代も成人後も監督の息子達が演じています。相変わらずホラー映画といって良いほどの残酷描写。
#10338
スキャンダル 1989年:イギリス映画、監督:マイケル・ケイトン・ジョーンズ
出演:ジョン・ハート、ジョアン・ヴァル・キルマー、ブリジット・フォンダ、ブリット・エクランド
1963年英国の政界SEXスキャンダルを描く。ジョアン・ヴァル・キルマーはウィロー(88年、#2468)で共演したヴァル・キルマーと結婚、ジョアンヌ・ワーリーを改名。ブリジット・フォンダが初々しい。
#4682
ニュー・シネマ・パラダイス 1989年:イタリア映画、監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:フィリップ・ノワレ、ジャック・ペラン、サルヴァトーレ・カシオ
映画好きの人へのプレゼントのような映画です。
89年カンヌ映画祭審査員特別大賞、90年アカデミー賞最優秀外国語映画賞、90年ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞などを受賞。
#7135
マリー・アントワネット 1989年、フランス映画、監督・脚本:カロリーヌ・ユペール
出演:エマニュエル・ベアール、ドミニク・ベスネアール
革命のヒロインをベアールで描く映画ですが「フランス革命200周年記念映画」と銘打ってあります。
#4423
無秩序な少女 1989年:フランス映画、監督・脚本:ヤニック・ベロン
出演:エマニュエル・ベアール、ロベール・オッセン、
エマニュエル・ベアールの不良少女は生き抜くために非行をくりかえす。自分自身を見つめ直し自立することが出来るのでしょうか。大胆演技で「可愛いだけじゃないのよ」と言っているよう。
#8518
ロザリンとライオン 1989年:フランス映画、監督・脚本:ジャン・ジャック・ベネックス
出演:イザベル・パスコ、ジェラール・サンドス、
サーカスの猛獣使い「ライオン調教師」ロザリンと恋人ティエリーの物語ですが、モデルは実在の調教師夫婦だそうです。そして主演のイザベル・パスコとジェラール・サンドスはスタントマンなしでライオンの調教に挑んだそうです。映像美といえるベネックス監督の演出も良。
#7589
私の夜は
あなたの昼より美しい
1989年:フランス映画、監督・脚本:アンジェイ・ズラウスキー
出演ソフィー・マルソー、ジャック・デュトロン、バレリー・ラグランジュ
偶然パリの街で出会った男女の、三日三晩に渡る愛の葛藤を描く、女流作家ラファエル・ビエドゥーの同名小説の映画化。ズラウスキー監督(80年「ポゼッション」)はソフィー・マルソーの夫君。
#7104
シェリタリング・スカイ 1990年:イギリス映画、監督・脚本:ベルナルド・ベルトルッチ
出演:デブラ・ウインガー、ジョン・マルコヴィッチ、
過酷な砂漠の過酷な愛のすがたと運命。
#7891
みんな元気 1990年:イタリア映画、監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、ミシェル・モルガン、ジャック・ペラン、サルヴァトーレ・カシオ
シチリアに住む老人マッテオは夏休みに遊びに来るはずの5人の子供たちを待っていたが、誰一人やって来なかった。そこでマッテオは自分から子供たちを訪ねてやろうと思い立ったのでした。ナポリ、ローマ、フィレンツェと子供たちを訪ねるのですが...。
#9710
アンボンで何が裁かれたか 1991年:オーストラリア映画、監督:スティーブン・ウォーレス
出演:ブライアン・ブラウン、ジョージ・タケイ、トシ・シオヤ
豪州の映画です。太平洋戦争終結後のオーストラリア陸軍法務部が行った戦争裁判の話です。
日本軍が行った捕虜虐待が裁かれますが、このお話は実話にもとずくもので、塩屋俊演じる田中中尉のモデルになった方もわかっています。塩屋俊氏はオーストラリアのアカデミー賞といえるA.F.I.アワードでノミネートされました。また池内大佐役の渡辺哲氏も憎まれ役を好演。
#7899
美しき諍い女 1991年:フランス映画、監督:ジャック・リヴェット
出演:ミシェル・ピコリ、ジェーン・バーキン、エマニュエル・ベアール
バルザックの短編「知られざる傑作」の現代版。「美しき諍い女」という題の絵のモデルに扮したエマニュエル・ベアールの美しさ。久しぶりのミシェル・ピコリ。4時間タップリ。
#8729
ザ・コミットメンツ 1991年:イギリス映画、監督:アラン・パーカー
出演:ロバート・アーキンズ、マイケル・アーニー
素人同然のソウル・バンド「ザ・コミットメンツ」のサクセス・ストーリー
#8969
デリカテッセン 1991年:フランス映画、
監督・脚本:ジャン=ピエール・ジュネ&マルク・キャロ
出演:ドミニク・ピノン、マリー・ロール・ドゥニャ、
核戦争後15年のパリ郊外。精肉店デリカテッセンは人肉食主義者の巣窟だった。そこに罠とも知らず求人の広告を見て応募してきた気のいいルイゾン。心やさしい肉屋の娘ジュリーはなんとかルイゾンを助けようと作戦を練るのだが...。
#8611
熱砂に抱かれて 1991年:フランス映画、監督・脚本:アレクサンドル・アルカディ
出演:ソフィー・マルソー、リシャール・ベリー
1967年の第三次中東戦争(六日間戦争)とイスラエルのキブツ(=集団開拓農場)を背景に、人生のすべてを捨てて愛に生きる女性の情熱的な生き方を描く。アルカディ監督が実体験をもとに脚本を執筆。
#10515
無防備都市
ベイルートからの証言
1991年:フランス・イタリア・ベルギー合作映画
監督・脚本:マルーン・バグダディ
出演:イッポリート・ジラルド、ラフィーク・アリ・アハマド
1975年以来、内戦が続くレバノンで誘拐され、監獄生活を強いられるフォト・ジャーナリストを描いたドキュメンタリー・タッチのドラマ。原作はフランスのラジオ局レポーターの実体験にもとづく。監督はレバノン出身。91年、カンヌ国際映画祭審査員クランプリを受賞。
#8304
夢の涯てまでも 1991年:ドイツ映画、監督・脚本:ヴィム・ヴェンダース
出演:ウィリアム・ハート、ソルヴェイグ・ドマルタン、ジャンヌ・モロー、マックス・フォン・シドー、笠智衆
音楽:U2、ルー・リード、トーキング・ヘッズ、などなど。
1999年(!)、世界は滅亡の危機をむかえていた。小津安二郎監督のファンであったヴェンダース監督なので笠智衆氏も出演。
#10383
愛を弾く女 1992年:フランス映画、監督・脚本:クロード・ソーテ
出演:エマニュエル・ベアール、ダニエル・オートイユ、アンドレ・デュソリエ
#10428
愛人
ラマン
1992年:フランス・イギリス合作映画
監督:ジャン=ジャック・アノー
出演:ジェーン・マーチ、レオン・カーフェイ、
#8754
金曜日の別荘で 1992年、イタリア映画、監督:マウロ・ボロニーニ
出演:ジュリアン・サンズ、ジョアンナ・パクラ、チェッキー・カリョ
ジュリアン・サンズ、ジョアンナ・パクラは相変わらず美男美女でしたが、チェッキー・カリョは当時こういうヒトだったのに、「キス・オブ・ザ・ドラゴン」の悪逆非道ぶりはどうでしょう。
#8715
可愛いだけじゃダメかしら 1993年:フランス映画、監督・脚本:フィロメーヌ・エスポジト
出演:イザベル・アジャーニ、イポリット・ジラルド、
ミシェル・ブラン
イザベル・アジャーニ失恋す。パリのスーパー・モデルなのに失恋してしまったイザベル・アジャーニ。でも、立ち直るのも早い。美人だからネ。
#10649
ピアノ・レッスン 1993年:オーストラリア映画、監督・脚本:ジェーン・カンピオン
出演:ホーリー・ハンター、ハーヴェイ・カイテル、サム・ニール、アンナ・パキン
女流監督の描く官能世界。ホーリー・ハンターは主演女優賞、アンナ・パキンは助演女優賞、カンピオン女史はオリジナル脚本賞のアカデミー賞を受賞。他にゴールデングローブ賞、カンヌ国際映画祭、他で総計28部門の各賞を受賞。
#10747
ザ・マシーン
私のなかの殺人者
1994年:フランス・ドイツ合作映画、
監督・脚本:フランソワ・デュペロン
出演:ジェラール・ドパルデュー、ナタリー・バイ
殺人鬼と頭脳を交換してしまった脳外科医のおはなし。
#11578
ソフィー・マルソーの
三銃士
1994年:フランス映画、監督:ベルトラン・タヴェルニエ
出演:ソフィー・マルソー、フィリップ・ノワレ、クロード・リッシュ
剣豪ダルタニャンの娘ソフィー・マルソーの大活躍。観ているほうも楽しいけど、演ってるほうも楽しそう。
#11704

タイトル 1930年代以前 棚番
カリガリ博士 1919年:ドイツ映画、監督:ロベルト・ヴィーネ
出演:パウル・ヴェゲナー、コンラート・ファイト
スリラー映画の原点といわれる映画ですが、映像的芸術性豊かな作品で、現代でも観る価値のある映画です。
#10966
ドクトル・マブゼ
上巻
1922年:ドイツ映画、監督:フリッツ・ラング
出演:ルドルフ・クライン=ロッゲ、アウド・エゲーテ・ニッセン
当時の新聞連載のアクション探偵小説の映画化。
#10816
ドクトル・マブゼ
下巻
1922年:ドイツ映画、監督:フリッツ・ラング
出演:ルドルフ・クライン=ロッゲ、アウド・エゲーテ・ニッセン
「メトロポリス」のフリッツ・ラング監督作品。
#10817
戦艦ポチョムキン
ロシア語完全版
1925年:ソ連映画
監督・脚本:セルゲイ・エイゼンシュテイン
出演:アレクサンドル・アントーノフ、ウラジミール・パルスキー
第1次ロシア革命のときの戦艦ポチョムキン上で起きた水兵蜂起事件を描く。映画史上でも名作といわれ研究書も多い。当時の超大作といえる作品ですが、エイゼンシュテインがこの映画を完成させたとき、なんと26歳。
#12212
メトロポリス 1926年:ドイツ映画、監督・脚本:フリッツ・ラング
出演:ブリギッテ・ヘルム、アルフレート・アーベル
「SFの原点にして、いまなお頂点」と1984年にビデオが発売されたときジャケットに書いてあります。異議ナシ。
この映画は当然に無声映画なわけですが、1984年アメリカのジョルジオ・モロダーのプロデュースによってロック音楽がつけられました。パット・ベネター、ビリー・スクワイア、ジョン・アンダーソン、アダム・アント、ボニー・タイラー、フレディー・マキュリー、ラヴァー・ボーイなどが参加して素晴らしいオペラに仕上がっています。
フレディー・マキュリーの「ラブ・キル」はビデオクリップもメトロポリスの映像を使用していますから、ご覧になった方は多いと思います。
この素晴らしい作品は(株)パック・イン・ビデオから発売されていましたが、既に廃盤のままです。素晴らしい音質で楽しむため、DVDの発売を祈っています。
#0674
嘆きの天使 1929年:ドイツ映画、監督:ジョゼフ・フォン・スタンバーグ
出演:エミール・ヤニングス、マルレーネ・ディートリッヒ
ディートリッヒの“百万弗の脚”はこの映画で始まる。魅せられた男の哀しみは、身につまされ正視できません。1959年のクルト・ユルゲンス版も哀しい。
スタンバーグ監督はディートリッヒを使って1930年に「モロッコ(#8863)」を撮りますが、これはアメリカ映画です。「嘆きの天使」はドイツに招かれて撮った映画でした。
#10380
会議は踊る
(會議は踊る)
1931年:ドイツ映画、監督:エリック・シャレル
出演:リリアン・ハーヴェイ、コンラート・ファイト
トーキー初期のオペレッタで主題歌が世界的に大ヒットしました。いまでも「映画主題歌集」などのCDで名作名画などのタイトルがついたものには入っていたりします。
#10379
巴里祭 1932年:フランス映画、監督・脚本:ルネ・クレール
出演:アナベラ、ジョルジュ・リゴワ、ポーラ・イレリ
大きな行事(7月14日パリ革命記念日)のなかの、小さなエピソード。パリの下町の若い恋人達の喜びや悲しみは、日本人にも良くわかると思います。
#2755
舞踏会の手帖 1937年:フランス映画、監督・脚本:ジュリアン・デュヴィヴィエ
出演:マリー・ベル、アリー・ボール、フェルナンデル
20年前、社交界にデビューしたときの舞踏会。そのときの手帳をもとに6人のパートナーを訪ね歩く未亡人だが、6人それぞれの人生は...。
#2948


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