わたしのバイクライフ

スズキ SX200R



1990年9月20日登録 スズキ SX200R

空冷4サイクル・OHC2バルブ単気筒・199t
20ps/8500rpm、1.8s/7000rpm
5段リターン、燃料タンク容量:15L
乾燥重量:101s


97年7月、SR500が来てお役ご免になるまで、仕事の足からツーリングまで大活躍。

主力のGS750Gが復活して、GB250CLUBMANが古くボロになって次期支援戦闘機が欲しくなっておりましたが、今度は買出しにも使える実用車であることと、撮影用として林道も走れるオフロード車にしようと思いました。
実用車として、商店用品の仕入買出しなどにも使用したい。浅草橋、秋葉原辺りは四輪車の駐車に苦労するのですが荷物の少ないときにはバイクが便利。省エネでGAS代節約。

オフロード車としてはホンダXL250Rの中古が良かったのですが、店長は身長172pなのでXL250Rは乗り降りがおっくうになるシートの高さなど、普段乗りには大き過ぎ。ケッキョク排気量が1段下がったヤマハ・セローが大きさ、価格でちょうど良いところでした。この頃セルスターターが装備されました。
街乗り中心ならセローが排気音のハギレが良く、シート高もちょうど良かったので気に入っていたのですが、話を聞いたバイク仲間の友人が「乗ってみろよ」と貸してくれたのがSX200Rでした。乗り比べてみると友人の言うとおり全域でパワフルに感じること、振動が硬質で40〜50q/hで走っているととても心地よいことなどがわかりました。セローのエンジンは粘り強く良く走るし排気音はハギレの良いサウンドを聞かせるのですが、振動が感じられないほどスムーズで面白味ではイマイチでした。

21世紀に入ってからは知りませんが、1990年頃はツーリングに行くと思わぬところで舗装が切れて砂利道が数キロ続くことがありました。そんなときオンロード・モデルではグリップしないパターンのタイヤでズルズル滑るしストロークの短いサスでポンポンとハネて非常にビビルことになり登り坂は登らないし下り坂は怖いし、ということになるのですが、これがXL250などのオフロードバイクで走っている方はご存知のように、一応は舗装の切れるところで身構えるのですがウソのように安定して登りも下りも走りきってしまうのです。砂利道や工事中の未舗装路などでサスのストロークが足りないなんてことはまず有りません。
セローでは以前に2度ほどダート道を含むツーリングの経験があるのですが、セローのサス・セッティングはちょっと考え方が違っているようです。確かにオフロード車がダート路面でも安定してるといっても滑りやすい路面に違いはなく、滑り出せば路面には凹凸があるのでエキスパートならともかくダート路面に不慣れな者では即転倒ということになりかねません。速度が出ているだけかえって危険かもしれません。

セローの場合はトライアル指向というだけあって、サスのストロークは長くありませんし舗装路で乗り心地のいい柔らかなサスはパコン、パコン、とすぐボトムしてハネますので必然的に速度を落として走ることになります(これも安全)。ヤマハのいう2輪2足とはイイ考えで、たとえ初心者でも足をぱたぱた着いて走れば、タイヤはオフロード用ですし、エンジンは粘り強くグリグリと登り坂でもケッコウイケてしまいます。これは安全ということからもいい考え方だと思います。滑る下りはやっぱり怖いでしょうが。

私もオフロードのエキスパートではないので、セローの良さは判るのですが、写真撮影にオフロードも走りたかったものですから、2輪2足でずーっと走るのはチョットおっくうな気がしてきて(※1)、というか借りて乗ったSX200Rがまったくオフロード指向のバイクだったもので今回はこちらに決めてしまったのでした。

実際の林道走行ではSX200RはサスもブレーキもOKで、パワーはXL250Rにだいぶ負けますが、あとは勝らずとも劣らない感じでした。いきなりぐいぐいパワーが出るXL250Rより、SX200Rの方がエキスパートでない私にとっては乗りやすかったかも知れません。(マケオシミかも)

オフロード車スタイルはバイクを降りて押して歩くのも楽で、大きなハンドルのせいで荷物を積んでもバランスを取りやすいのでした。
荷物を積んでも走りやすい、ということは二人乗りにも向いているということです。家内を後ろに乗せて郊外の散策もOK。ただし二人乗りではブレーキがちょっとキャパシティー不足。

燃費は都内の走行でL=25q前後、遠乗りではL=30q〜35q


(※1)それではセローは遅いのかというと、そんなことはありません、と思います。なにせ雑誌でも皆褒めています。そして、なにより当時流行っていたエンデューロ大会などで優勝したり上位入賞をどんどんしておりました。
粘りの良いエンジンと車高が低く乗り易い車体で、競技でも速いんだろうと思います。

競技とツーリングとは違います。ただ、そのツーリングにしても通常は延々と舗装路を走るのが普通ですから、いざダート路に出くわしたとき頼りになるタイヤ、バランスの取りやすい車体などでセローははツーリング用のバイクとして最良の部類に入るでしょう。1台だけなら私もセローを選んだかもしれません。私の場合このときはロード・スポーツ・モデルを別に持っていたから、よりオフロード指向のSX200Rを選んだのでした。

私も初心者の方には乗り易く90年代にカラーリングもオシャレになったセローを薦めています。
2002年の今日でもセロー225WEとして、SXはジェベル200として作られ続いています。セローにはその後、ホンダのSL230やカワサキ・スーパー・シェルパなどのライバルが出来ましたがカラーリングは2002年も一番オシャレだと思います。ただセローにキックが無くなってしまったようなのでサンデー・イージー・ライダーには残念。キック式はジェベルだけになってしまったようですがジェベルのデザインはなんとも無骨ですね(SXは良かったのに)。

話のついで
山々を駆け巡るツーリングでは、いきなりダート路に出くわすことは良くあります。山道でなくとも舗装改修工事などで砂利道を走らせられることもあります。そんなとき以外に走り易かったのがGB250TZR250でした。シートから尻を上げバックステップにしゃがむように体重を架けると膝の屈伸だけで安定して走り抜けてしまうのでした。
怖い経験はXS650という1979年頃流行ったアメリカンで静岡の山道でダート路に出くわしたときです。XS650は舗装路では走りながらタバコが吸えるくらいラクチンバイクでしたが、ステップに立ち上がれないポジションなのでリヤが滑りはじめると冷たい汗をいっぱいかくのでした。(自分のバイクではないのでなおさら怖い)


話のついで その2
セローのフロント・サスがパコンパコンと音が出ると書きましたが、その昔TY50もパコンパコンといいましたし、今のSR500(設計は古い?)もパコンパコンといいますので、もしかするとパコンパコンはヤマハの使っているバンプラバーの材質のせいでしょうか?
ヤマハは音にこだわるメーカーですから)

せっかく行ったのに工事中で閉館していた目黒の「寄生虫博物館」


カメラバッグ、三脚を積んで未明に出発をする。

栃木市出流山満願寺

百川渓谷は紅葉の名所ですが既に終わっていました。左下に小さく滝が見える。

舗装はされているが四輪車のすれ違いは出来ない。林業作業車優先で一般車が駐車すると迷惑がかかる。そんなロケーションはケッコウ多い。そんなときにバイクは活躍してくれます。



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