わたしのバイクライフ

GB250CLUBMAN その2
TOURING



芸風社時代は目黒区大橋の住人だったため東名高速に乗ることが得意でありましたが、西新井に越してからは東北道に乗ることが得意になりました。
栃木、鹿沼、日光、塩原、那須に道を求めて走りまわり、だんだんにお気に入りのコースが出来てきました。以前からの定番コースの今市から五十里湖、霧降高原、日光、足尾、足利というコースも良いのですが、店番があるため、早めに帰れるコースとして栃木I.C.から粕尾峠で足尾へ抜け、草木ダム、渡良瀬川から足利へ抜け、佐野I.C.から帰る。
また、GB250などはコーナーを駆け抜けるのが楽しいので塩原や那須から日光へ抜け、ひたすら高速道路で帰ることもありました。

粕尾峠は下の写真のとおり、とてもよい峠道なのですが狭くところどころ荒れてもいるので、例えばGSX・R750などは苦手(楽しくない)かもしれません。でもGB250ならこんな道がとても楽しく走れてしまうのでした。

秋は紅葉が素晴らしい。

バイクでこんな道を走るときには、左右の手足がすべて別々。
右手でアクセルとFブレーキ右足でRブレーキを操作して、左手でクラッチを切り、左足でギアを入れ換え、左手でクラッチを操作しながら右手でアクセルを合わせる。そんなことをしながら走っているとき、バイクが自分にシンクロして、まるで野生動物が草原を駆けるように自分もスーパーな力を得てこんな道を駆け抜けていく。
そんな気分になれるのはバイクしかありません。GBは多くの道でそんな気分にしてくれるバイクでした。

ご注意(粕尾峠に限りませんが)
粕尾峠はご覧のように景色の素晴らしい峠道ですがところどころ荒れています。それが修復されて素晴らしくなった所と混在しています。コーナー部分が荒れているところもありますがそれはどの道でもありがちなことなのでツーリングをよくする人ならば問題ないでしょう。

私の走る日がウィークデイのせいでしょうか交通量はとても少ないです。東京を朝早く出れば、粕尾峠で足尾に抜け、日光・中禅寺湖で昼食を食べるのは楽なスケジュールです。しかし、秋の景色は素晴らしいですが、落ち葉の吹き溜まりがそのまま残っています。クルマが吹き飛ばさないからでしょう。バイクで乗るとキケンです。
峠を越えて足尾側の下りを走ると、道に栗のイガが落ちていることがありました。バイクを停めて良く見ると中にちゃんと栗の実が入っていました。クルマがぜんぜん通らなかったか、足尾の人は栗など珍しくもないので見向きもしなかったのか。
また、冬や春先などは北側の日陰などに雪が解けずに残っていることも有ります。
それに普段、交通量が少ないためか対向車が平気で真ん中を走って来たりしますので、ライトオンと「警笛鳴らせ」マークの警笛は是非実行してください。

借り物のCB250RS-Zで日光辺を走ってとても良かったことで、欲しい気持が募るのでしたが、モデルチェンジしたRSはDOHC化されて“CBX”になりました。
CBX250RSはデザイン、フォルム、ラジアルバルブのDOHCエンジンとすごく良くなりましたが、カラーリングが赤いシートに赤いシリンダヘッドと私の好みには合わないものでした。まァ、時期が来たら中古のRS-Zを買うからイイやと思っていたところが、モーターショーで“参考出品”されていた「GB250クラブマン」が発売されることになったのでした。
というわけで、20年来のタバコをやめてローンを組んだ私でしたが、やってきたGBは予想以上の仕上がりでした。
CB250RS-Zはコーナリングをヒラヒラ感という言葉で表現していましたが、軽快な反面、頼りなさも感じられフレームも剛性不足を感じました。
GBはコーナーで倒しこんでも安定していて剛性不足は感じません。
エンジンも素晴らしくRS-Zでは7000から9000rpmがパワーバンドでイロハ坂の登りでシフトアップしたらパワーバンドを外してしまいコーナーをはらみそうになりましたが、GBは6500から10000rpmまで使えしかも6速ですからイロハ坂もパワフルにブーン、ブーンという音と共に登っていってしまうのでした。このエンジンは低回転でも粘るようになってRS-Zでトップギアで50q/h以下は厳しいのですがGBはOKで、5速に落とせば40q/hもOKという有難さです。

このGBの苦手は二人乗りです。後年のレーサー・レプリカと同じで二人乗りは重量のバランスを崩してしまうため不安定でもあり、まず楽しくありません。


1989年、車検切れになっていたGS750Gが復活しました。この頃になるとGB250もだいぶ傷んできました。通勤などで普段から乗っていれば手入れも行き届いて長持ちするのでしょうが、放置されることが多い状態になって、錆びも目立つようになり、バッテリーの傷みも早くなりました。

そんな、こんなで1990年9月15日GBは10万円で下取りに出されて、キックでスタートする実用車、オフローダーのスズキSX200Rに交代することになったのでした。



「件名」は具体的に

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