わたしのバイクライフ

GL400 WING
GL400 WINGでのツーリング



完成した美しい姿。

水冷4サイクルOHV4バルブV型縦置2気筒、396t
40ps/9500rpm、3.2s/7500rpm
無接点式CDI点火、キャブレター形式:VB36
燃料タンク容量:17L
乾燥重量:218s
(F):3.25S19-4PR、(R):3.75S18-4PR

1982年1月28日 こんな姿でやってきた5万円のGL400
いくらなんでもGLが5万円とは。
そのわけは、サイドカバーが片方無かったり、タイヤがボウズだったりということではありません。5万円の訳は、エンジン部分からガラガラガラとものすごい音が出ているのでした。


82年12月ECHO氏に引き取られる。85年3月、廃車。

GLはウォーター・ポンプに欠陥あり、とのことでおおよそ水周りの関係だろうとの予測をたて、5万円ならとのことで買うことにしました。

バラしてみると、原因は簡単に見つかりました。冷却ファンプラスティック芯は金属ということで、この部分にガタが生じてガラガラとすさまじい音が出ているのでした。
交換すればOKと思いきや、ところがギッチョン。外れないのでした。これを外す特殊工具はホンダSFにしか無いとのことで、SFに交換を頼むと7千円位かかるとのことでした。しばらくはおこずかいがないのと、自分でやらないと面白くないので、ひとまず却下。

後になってSFに交換依頼してみると、実際は4,585円でした。4月30日:文京SFに依頼、ファン:1,500円、ワッシャ:20円、ボルト:30円、ラジエター液0.5L:875円、工賃:2,160円、今考えると安いですね。)

そこで、適当な金属板で押さえ込んでしまえば良いのでは、ということになりました。

助っ人登場。金属加工のスペシャリストECHO氏が当時サウンド録音で主流のオープン・リールを加工中。(といっても、四角く切っているだけですが)

これは、ウソです。ゴメンなさい。
ネジが同じということでした。

みごとに出来上がったアルミ板によるファン押さえパーツ。店長のイニシャル“NY”が入っているところがさすがにスペシャリストECHO氏

組み上げて、エンジンを掛けてみると、ガラガラ音は消えて、小鼓 トコ トコ トコ トン(パタパタパタとも聞こえる?)のGLサウンドが聞こえて、思わずガッツポーズのスペシャリストECHO氏

ただし、加工が楽なアルミ板は弾力が無いため短距離で変形してしまうのでした。その後、鉄の板に換え、さらに間にゴムをはさむなどの試みがなされましたが、決定的な解決には至らないのでした。

前述のとおり、4月末にホンダSFでFANを交換してもらうまで幾度か鉄の板とゴムワッシャを交換し、其の都度ラジエター液を補充するのでした。

F:ダンロップ GOLD SEAL F11 3.25H19
R:ダンロップ GOLD SEAL K127 3.75H18
タイヤを交換、前後で 15,690円でした。

その他、徐々に交換したもの
ウインカー・レンズ:210円
OILレベルゲージ:280円
Oリング:35円
グリップ・ラバー:240円X2
クラッチ・ワイヤー:760円
バック・ミラー:840円X2

※一番上の写真が、いろいろ修復済みの美しい姿です。

ナナハンと変わらぬ車各、ボリューム!

GLはいろいろとユニークなバイクでしたが、その乗り味も独特でした。Vツインの特性が生かされてるとおもうのは低回転の粘りと音でしょうか。交通の流れ次第ですが、トップギアで2000回転30q/hまで速度が落ちて、それから加速に移るとき普通なら2速か3速シフトダウンして加速するでしょうが、GLならばそのまま(トップギアのまま)じわじわとアクセルを捻るとノッキングなどせずにドコドコドコと速度が乗ってくるのです。そのときにVツインの振動に合わせておしりが左右にドコドコドコと揺れるのが、動物が左足、右足と蹴っているようで、なんとも可愛いというか面白いのです。
そんなわけで、ついついシフトダウンせずに我慢してトップのままで走ってしまうバイクなのでした。因みにGL500は低回転がもっと粘って1600rpmから1700rpmくらいからでもドコドコドコと回転を上げて行くのでした。
静かでも独特の小鼓のような音は、4000回転を超えるとVのリズムはなくなって連続的な音になってしまうが不思議なことに9000回転位まで回してもハギレよい小鼓の音は変わらないのでした。(HAWKUは6000回転を超えるとブーンという連続音になってしまう。)
TX650もGLと同じくらい低速が得意なバイクですが、高回転は得意でなく6000回転を超えるのは気の毒な気がしてしまうのです。GLは逆で6000回転を超えると一段とレスポンスが良くなるのでした。


1982年12月、スペシャリストECHO氏によりホンダSF車検整備を依頼。このとき指摘されたカムチェン・テンショナーの修理も同時に行いますと、水冷周りだと諦めていた異音もなくなり、すっかり完調のようなGLになったのでした。
完調のようなGL400ECHO氏の所有となり、1985年3月に廃車されるまでガンバッタのでした。

V型のOHVでタペット調整も楽々。担当はタペット調整のスペシャリスト ECHO氏


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