B級も含む、新作インプレッション
新譜雑談

タイトル 雑談 棚番
MIBU
メン・イン・ブラック2
11.20発
2002年、監督:バリー・ソネンフェルド
出演:トミーリー・ジョーンズ、ウィル・スミス、ララ・フリンボイル
笑いの量では一作目を上回るでしょうが、その多くが一作目をふまえてのことなので、まず一作目を見ておきましょう。
ララ・フリンボイルは美人なのに「ウエインズ・ワールド」でもそうでしたがヘンな役でもこなす人ですね。
一作目でMIBの一員になったリンダ・フィオレンティーノ嬢は好きな死体処理係に戻ったとのことで、今回の出演はなし、残念。
それにしても、上演時間88分というのは短すぎ。どうしたんでしょう。
#20402
ザ・ワン
11.20発
2001年:アメリカ映画、製作・脚本:グレン・モーガン、監督・脚本:ジェームズ・ウォン
出演:ジェット・リー、カーラ・グジーノ、デルロイ・リンド
パラレル・ワールドに存在する別の自分を殺すとそのパワーが生き残った自分に流れ込むという。その多次元宇宙を守る捜査官のお話ですが、SF的世界はあまり描かずジェット・リーのアクション中心で作り上げた映画です。
複雑な話の展開はないのでアクションを楽しもうという方とジェット・リー・ファンにオススメです。
#20404
少林サッカー
11.22発売
2001年香港、監督・脚本チャウ・シンチー
出演:チャウ・シンチー、ヴィッキー・チャオ、ン・マンタ
少林拳普及のためにサッカーでPRしようというお話ですが、理屈ぬきで面白い映画です。
特に決勝のハイテク・チーム、デビル戦まではどんどん話が進むのでサッカーに興味のない方でも厭きません。
ヴィッキー・チャオのムイという役が素晴らしく、大事なところに出てきて、娘心の寂しさ、喜び、理解されない悲しみ、けな気さを表して映画に花を添えています。
それにしても、饅頭屋のシーンで「音楽家になるのが夢だった」ヒトが出てきますが、○○○を絵に描いたようなヒトで、あのような場面であんなヒトを登場させるチャウ・シンチー監督はただ者では有りませんね。
#20405
「ルーヴルの怪人」
11.22発
2000年:フランス、監督:ジャン=ポール・サロメ
出演:ソフィー・マルソー、フレデリック・ディフェンタール、ミッシェル・セロー、ジュリー・クリスティー
怖くないホラー映画ですが、ラストは大変なことになります。
ソフィー・マルソーの可愛らしさや綺麗さ(年齢ではなく)を反映して落ち着いた格調のある作品になっています。DVD欲しくなりました。
#20407
アニマルマン
11.19発
2001年、監督:ルーク・グリーンフィールド
脚本:トム・ブレイディ、ロブ・シュナイダー、
出演:ロブ・シュナイダー、コーリン・ハスケル、
ロブさんのアニマルマンぶりが見事です。
コメディらしいエッチなギャグもコーリン・ハスケルがさわやかなのでダイジョウブ、どなたにもオススメ。
ロブ・シュナイダーは、これまで損な役の映画が多かった人ですが、主役の映画も徐々にリリースされるようになってきました。メデタシ・メデタシ。
E110015
「バンド・オブ・ブラザース Vol.1
10.25発
2001年、製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ/トム・ハンクス
出演:ダミアン・ルイス、デヴィッド・シュワイマー、ロン・リビングストン
第1話、監督:フィル・アルデン・ロビンソン、
第2話、監督:リチャード・ロンクレイン
第二次世界大戦のヨーロッパ戦線での空挺部隊の活躍を実話にもとづいて描かれたTV用映画です。スタッフが一流で見ごたえのある作品です。

#20398
カンダハール
10.24発
2001年イラン・フランス合作、
監督・脚本・編集:モフセン・マフマルパフ
出演:ニルファー・パズィラ、ハッサン・タンタイ、
2000年に撮影されたタリバン政権下のアフガニスタン・イスラム原理主義世界。
一人の亡命女性ジャーナリストが、妹より「20世紀最後の日食の時に自殺する」との手紙を受け取る。その妹に生きる勇気を与えるため禁断の国アフガニスタンに潜入しカンダハールを目指す旅を描いた映画です。
顔をブルカという覆いで隠さねばならない女性や、子供からも容赦なく奪う砂漠の強盗団、学校ではコーランを読み武器の知識などを丸暗記させられる子供たち、出来ない子は放校され死体からも金目の物をあさる。
地雷で足を失った人たちが国連ヘリから投下される義足を追うシーンなどが印象的に描かれています。

このヒロインは実話の当事者が演じているそうです。
また、ニセ医者のアメリカ黒人を演じた役者ハッサン・タンタイは「かつて在米イラン外交官殺害の犯人である」と米当局が発表したが真偽のほどは不明。
DV1229
スパイダーマン
10.23発
2002年、監督サム・ライミ
出演:トビー・マグワイア、キルスティン・ダンスト、ウィレム・デフォー
サム・ライミですからアクションのスピード感は素晴らしいですね。
ヒーローであることの責任に悩む主人公の青年トビーも良いですが、慕われる娘キルスティンも良いです。
でも、やはりデフォーでしょうか。アメコミの悪役になりきって素晴らしい。善い顔と悪い顔を演じ分けるのはこの人の真骨頂でしょう。
キルスティン・ダンストは子供の頃からカヴァーガールとして雑誌の表紙を飾っていたそうで、94年の「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のとき12歳。95年「ジュマンジ」のときは13歳で可愛いお譲ちゃんでした。98年の「スモール・ソルジャー」のとき16歳で可愛い娘になって、このたびの「スパイダーマン」は10代最後の映画とのことですがそれにしてもリッパです。

「バットマン」や「スーパーマン」もアメコミのヒーローで、両方とも映画は超大作に出来上がりました。
共に素晴らしい出来ですが、パルプ・コミックのチープさはありません。1990年ティム・バートンの「バットマン(#4771)」も大好きでLDを買ってしまった程ですが、1966年製作の「バットマン・オリジナル・ムービー(#4463)」は当時のTVシリーズの特別版で「BAP!」「KLONK!」「Z・WAPP!」といった擬音が“ふきだし”で画面に現れる面白さがウリで、衣装のチープさも大うけでした。ジョーカーやナゾラーの衣装もコミックっぽいですが、なんといってもキャット・ウーマンのボディ・コンシャスな衣装は秀逸で、目が画面に釘づけされるのを自らを禁じえません...。

ともかく、ほどよいチープさを感じさせるサム・ライミ版「スパイダーマン」はオススメです。

※以前ビデオで未公開映画の「スパイダーマン」のシリーズがありましたが他のアメコミ・ヒーロー・ビデオ「ザ・フラッシュ」「キャプテン・アメリカ」などと一緒に忘れられてしまうでしょう。お金のかけ方の違いでB級といわれ未公開で終ってしまうとか、TV用に製作されて劇場公開はされなかったというのが「未公開映画」ですが、最近は「劇場公開」のラベルを貼るために単館ロードショー1週間(1日だけのものも有)を行ったりしますので、他の商品と同じようにラベルやレッテルでは中身はわからなくなりました。
#20396
スパイダー
コレクター2
along came a spider
10.25発
2001年、監督:リー・タマホリ
出演:モーガン・フリーマン、モニカ・ポッター、マイケル・ウインコット
前回の「kiss the girls」を「コレクター(#12375)」というわかりやすい邦題にしてしまったため、「コレクター2」という映画の内容と関係ない邦題を併記しなくちゃならない羽目になってしまいました。
モーガン・フリーマンのアレックス・クロスはハマリ役ですし、映画の評判も良いようなので今後もシリーズは続くでしょう。クロスの愛車が911というのもイイですね。

因みに、1965年ウィリアム・ワイラー監督の「コレクター(#10684)の原題は「THE COLLECTOR」です。
#12375
ブラックホーク・ダウン
10.17発
2001年アメリカ映画、監督:リドリー・スコット
出演:ジョシュ・ハートネット、ユアン・マクレガー、エリック・バナ、
いつも主役ではないけど、いいトコどりの俳優ウィリアム・フィシュナー(サンダーソン:デルタフォース)やトム・サイザモア(マクナイト中佐)が今回は主役張りの活躍でうれしくなっちゃいます。また、レンジャー部隊の隊長スティール大尉のジェイソン・アイザックスという人もいつもと違って、というかいつもと同じように神経質そうだけど今回は隊員の信頼を裏切らない活躍をしています。しばらくぶりのサム・シェパードがガリソン少将を演じていますが、このように思わぬ苦難に遭ってしまう役が多い人ですが、上手です(最初から最後までカッコイイ「ライト・スタッフ」はファンにとって貴重な映画です)。
映画は実話に基くということらしく、予定では30分で終る秘密作戦が、ブラックホークという名の大型ヘリコプターが攻撃を受けて墜落することから予期せぬ長時間の戦闘になってゆきます。最初が秘密作戦ということで、打つ手が小規模になり、効果のないまま戦場がだんだん拡大してしまうという悪循環を映画は効果的に描いています。見ていてイキが詰まるしイライラするけどこれが戦争なんだよね。
#20395
愛しのローズマリー
10.4発
2002年、
監督・脚本:ボビー&ピーター・ファレリー兄弟
出演:グウィネス・パルトロウ、ジャック・ブラック
グウィネスの魅力たっぷりの、ほのぼのとしたコメディ。
#20393
ネバー・セイ・ダイ
10.4発
2001年:アメリカ、監督:ジョン・グレン
出演:クリストファー・ランバート、ケリー・フォックス
アラブ系テロリストを追う暗殺隊員のストーリーを渋く描く。
#E100003
メガロドン
10.4発
2002年:アメリカ
監督・脚本・SFX:ゲイリー・S・タニクリフ
出演:マーク・シェパード、ロビン・サックス
B級らしい描きたりなさがあるが、ちゃんとでっかいサメが出てくるし、SFXも古くない。
ちゃんと観られます。

同じ古代ザメの映画でも7月発売の「ジュラシック・ジョーズ」はひどかった。1994年製作とジャケットに書いてあるがとても信じられない。映像も古そうだし、ファッションも1970年代を思わせる。第一、製作のシリオ・サンチャゴさんは70年代に沢山B級映画を作っていた人でした。
#E100002
トレマーズ3
9.26発
2002年、監督:ブレント・マドック
出演:マイケル・グロス、ショーン・クリスチャン、スーザン・チャング
ミミズの親分のような怪物“グラボイズ”が進化してロケット噴射で空中を飛ぶようになってしまった。はなしはデタラメだがおもしろい。
#E090018
TATARI02
タタリ02
9.26発
2002年:アメリカ、監督:ダニー・ドラヴェン
出演:デボラ・メイヤー、タニヤ・デンプシー、ステイシー・スコウリー
「タタリ」(前作)とは関係なし。TV番組が若い女性5人を幽霊屋敷に閉じ込めて怖がる様子を実況しようとするが、本物の幽霊が出てきちゃう。というありがちなおはなしですがエロ・グロともに不足。
お金がなかったのでしょうか。
#E090016
ぼくの神さま
9.19発
2000年:アメリカ映画、
監督・脚本:ユレク・ボガエヴィチ
出演:ハーレイ・ジョエル・オスメント、ウィレム・デフォー
「シックス・センス」のハーレイ少年主演。ウィレム・デフォーがまとめています。
ジャケットに「青少年映画審議会推薦」と書いてありますが、少年達になにを見せたいのか良くわかりません。
#E090010
コラテラルダメージ
9.4発
2001年、監督:アンドリュー・デイビス
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、クリフ・カーティス、ジョン・タトゥーロ
テロによって家族を失った消防隊長がテロリストに復讐を果たし、同時に新しいテロを阻止する物語です。
なかなかよく出来た映画と思うのですが、なぜか評判がイマイチ。シュワちゃんならでは、もっと派手なアクションとスケールの大きな物語を期待されてしまうのでしょう。
また、復讐のまた復讐は勧善懲悪という感じにならず、敵役が怪物ではないところも弱かったかもしれません。
消防隊長といえばカート・ラッセル(「バック・ドラフト」)ですから、彼が演じていたら、この作品の評価はもっと高かったかもしれません。

シュワちゃんの心臓手術後のリハビリ(シュワちゃんも普通の人間)と思って暖かく、観てあげましょう。

アーノルド・シュワルツェネッガー氏が来日したとき、晩年の淀川長治氏と会見した模様をテレビで見ました。とても暖かい人で淀川氏の相手を丁寧に優しくしてくれました。日本の映画ファンとして感謝したい気持になりました。今でも思い出すとジーンとします。
#20386
DAGON
ダゴン
9.5発
2001年:スペイン、監督:スチュワート・ゴードン
原作:H.P.ラブクラフト
出演:フランシスコ・ラバル、エズラ・ゴッデン、ラクエル・メロノ
スチュワート・ゴードン先生がラブクラフトの不思議な物語を、そのまま描き出しています。
スペイン映画なので俳優のなじみがないのですが、この不思議な物語にはうってつけでしょう。
お姫様?は綺麗なのにエグイ?のが哀れ。
#E090004
陽だまりのグラウンド
8.24発
2001年、監督:ブライアン・ロビンス
出演:キアヌ・リーヴス、ダイアン・レイン
キアヌにしては軽いジャブ的な作品。ダイアン・レーンはとってもイイです。ダイアン・レーンはアクション映画で活躍しても、このような映画で普通の女を演じても、とても良い女優ですね。
#20384
ジェヴォーダンの獣
8.21発
2001年:フランス、監督:クリストフ・ガンズ
出演:サミュエル・ル・ビアン、ヴァンサン・カッセル、マーク・ダカスコス
18世紀の物語ですが、暗くなりがちな映像を派手なアクションで盛り上げているのはマーク・ダカスコスを配役したお手柄でしょう。
よく出来ています。
#20381
DV1223
エネミー・ライン
8.21発
2002年、監督ジョン・ムーア
出演:オーウェン・ウィルソン、ジーン・ハックマン
ボスニア領内で米軍偵察機が撃墜されパイロットはパラシュート脱出したもののNATOの協定で救出部隊は出動できないため、ひとりで敵地から脱出しなければならなかった。
#20383
WASABI
8.21発
2001年:フランス、製作・脚本:リユック・ベッソン
監督:ジェラール・クラヴジック
出演:ジャン・レノ、広末涼子、ミシェル・ミューラー
リュック・ベッソンは相変わらずホンコン映画のノリで笑わせてくれます。日本にも詳しい?
映画は面白かったですが、苦言をひとつ。
広末涼子さんは最初は金髪のカツラで良いのですが、途中からは、あるいは最後には黒髪でオリエンタルの魅力をアピールしてもらいたかった。ユベール刑事もきっと望んだでしょうし、東洋人女性が活躍するアメリカ映画もふえましたが黒髪が魅力だといいます。
製作者側の注文だとしても、こちらから依頼すべきではないでしょうか。
黒髪が国際女優への第一歩。
#20382
キリング・ミー・ソフトリー
8.22発
2001年、監督:陳凱歌
出演:ジョセフ・ファインズ、ヘザー・グラハム
エロチック・サスペンスということですが、言葉の前に“ソフト”という言葉をいれましょう。
宣伝のコピーに「ナイン・ハーフ」や「氷の微笑」と同じように書かれていますが、“ソフト”ですからご安心を。
#DV1222
マルホランド・ドライブ
8.20発
2001年、監督・脚本:デイヴィッド・リンチ
出演:ナオミ・ワッツ、ローラ・エレナ・ハリング、
「さァ、これからどうなるんだろう」に満ち満ちている映画です。ある意味において映画作りのお手本でしょう。
あの脚線美でならしたタップの女王アン・ミラーがアパートの管理人さんで出演してました。相応のお歳をめされていまして、ビックリしました。
映画の冒頭でロバート・フォスターが刑事になって渋く出てきて、判っていそうなことを言いますので「オオッ、ロバート・フォスターがこの事件を捜査するのか」と楽しみにしていたのですが、出てきたのはその場面だけでした。
そんなふうに「これからどうなる」というシーンが次々でてきて物語を進めてゆくのは「ツイン・ピークス」にも、原点といわれる「イレーザー・ヘッド」などにも共通するリンチらしさですね。
女優が良いのもリンチ映画の共通した良さですね。

DVDでは「イレイザーヘッド・完全版」や「デューン/砂の惑星」などリンチ監督の作品が一斉にリリースされました。
イレーザーヘッド」をあらためて観てみますと、気持悪さの追求として比類ない作品だと思います。日本のホラー映画の作家たちは是非観て、お勉強してください。
笑っちゃうほどキモチワルイです。
#DV1219
少女たちの遺言 1999年:韓国映画
監督・脚本キム・テヨン、ミン・ギュドン
出演パク・イェジン、イ・ヨンジン、キム・ミンソン
一人の少女の自殺を時間を前後させながら描くことで事件の真相を語る。ホラーというより少女達の不可思議な体験というような、ファンタジー寄りの描き方で、死んだ少女も化け物にならないのがなにより良いです。
#E040016
ARK
アーク
〜失われたマヤの財宝〜
1999年:監督H・ゴードン・ブース
出演ロバート・パトリック、フレッド・ウォード、チアラ・カセリ
レイダースやトゥーム・レイダーのような大掛かりな冒険ではないが、B級にありがちな安っぽいセットを作らなかった、現実的な冒険。ツッコミを入れたくなるところがふんだんに有って良いのでは?
#E040014
R.P.M.
エキゾースト・ヒート
1997年:監督イアン・シャープ
出演:デビット・アークエット、ファムケ・ヤンセン
くだらないけど面白い。
ファムケも良くサービスしているし、ベルギー人のインターポール刑事も秀逸。
名車もイロイロ出てきます。
#E040013
ホット・ゾーン 2001年:監督エド・レイモンド
出演:トリート・ウイリアムズ、ハンネス・イーニッケ
最近やたらと出てくるトリート・ウイリアムズの映画。「アウトブレイク」の小型版。まあまあ。
#E030016

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