映画好きなら [ア行]

映画好きというなら一度は見ておかなきゃなりませぬ。
ビデオならでは、何時でも見れる、幾度も見れる。
上級者向けといえるものも有って、それは「誰にもオススメ」ではありませんが
良い映画なので、ぜひチャレンジしてみて下さい。


[ア]


「駅馬車」1939年荒野の決闘」1946年
:監督ジョン・フォード
映画好きなら誰でも知っているジョン・フォード監督の「駅馬車」と「荒野の決闘」。動と静。始終動いている活劇「駅馬車」と、どの場面も絵になってしまう絵画的な「荒野の決闘」。面白い「駅馬車」、素晴らしい「荒野の決闘」。どちらが好きかで二派に分かれていますが、あなたはどちら?。両方見てね。
「雨に唄えば」
1952年:監督ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン
ジーン・ケリーやフレッド・アステアの映画はどれを見ても素晴らしい歌と踊りのパフォーマンスが見られます。共演者達もそれぞれ素晴らしくわれわれを楽しませてくれます。しかし中でも「雨に唄えば」は傑出していると思います。共演のドナルド・オコナー、デビー・レイノルズの素晴らしさ。雨の街角で踊り唄う「Singin' In The Rain」の振り付けは全ミュージカルの中でも最高のものの一つでしょう。ドナルド・オコナーも素晴らしい踊りを披露していますが、TV放映のときはカットされることがほとんどで、ぜひビデオで見てください。
カレル・ゼーマンの
悪魔の発明
1957年:監督カレル・ゼーマン
原作はジュール・ヴェルヌの「国旗の表」。初版本の挿絵のイメージをそのままいかし、原作の頃のインスピレーションはかくや。といった印象の映画です。
人間が作った船や汽車、飛行船、建造物はイラスト・アニメーション。自然の雲、波、鳥や魚の生き物は実写という、きわめて凝った作りで、はじめてご覧になるときっと驚かれるでしょう。ヨーロッパ映画らしい音楽や語り口の格調の高さが有りますので、アメリカ映画のウォルト・ディズニー「海底20,000海里」と見比べるのも面白いでしょう。
1941
1979年:監督スティーブン・スピルバーグ
1941とは日本が真珠湾を攻撃した年のことです。アメリカ本土でもタイヘンな騒ぎ。日本軍が攻めて来るという噂で大騒ぎをしている所へ、本当に日本の潜水艦が来てしまうからさあ大変。ほとんどパニック。という当人達は大真面目でもはたから見ると大笑いの映画です。
ベルーシもアイクロイドも三船敏郎もみんな可笑しい。

この映画にも出てきますが、1941年にはウォルト・ディズニーのアニメ映画「ダンボ」が封切られた年で、日本の最初のカラー映画は1951年(昭和26年)「カルメン故郷に帰る」脚本・監督:木下恵介、出演:高峰秀子、小林トシ子、佐田啓二(傑作)ですから、ずいぶんと時間と技術に開きが有ったわけですね。
「俺たちに明日はない」 1967年:監督アーサー・ペン
不況の時代のアメリカの片田舎でウエイトレスをしていたボニー・パーカーは退屈な毎日に嫌気がさしていた。ひょんなことでクライド・バーローと知り合うと「君はただの女じゃない。僕と一緒に何かを求め続ける女だ。このテキサスからミズーリまで股にかけ皆を驚かすんだ。」「見た瞬間そう思った」と言われて、「なぜ」と聞くと「テキサス1番の女だからだ」と言われてしまう。
フェイ・ダナウェイの知的なクールさ。ウォーレン・ビーティの軽快なクールさ。クライドの兄のジーン・ハックマンも良い。
アーサー・ペン監督、デヴィッド・ニューマン、ロバート・ベントンの脚本は決して残酷ではなく、前半はむしろコミカル。不況の時代で銀行に押し入るものの「3週間前に破産しました」などと言われてしまう。自己紹介のとき「商売は銀行強盗」などと言っている。
しかしだんだんと銃撃戦を重ねて、逃げ回るようになると話はにわかに深刻になり、傷つき兄さんが死ぬ頃には、見ていても緊張感が増してくる。そして(有名な)ラスト・シーンは彼らを見てきた者(観客)の胸をうつ。
原題は「ボニー・アンド・クライド」。名作です。
「明日に向かって撃て」の原題は「ブッチ・キャシディ・アンド・ザ・サンダンス・キッド」
でしたね、どちらも娯楽作というだけでなく青春映画の名作です。
「狼たちの午後」
1975年:監督シドニー・ルメット
「アパートの鍵貸します」
1960年:監督ビリー・ワイルダー
「女と男の名誉」
1985年:監督ジョン・ヒューストン
「アマデウス」
1984年:監督ミロス・フォアマン
「あの胸にもういちど」
1968年
「5つの銅貨」
1959年:監督メルビル・シェイブルスン
「アイドルを探せ」
1963年:監督ミッシェル・ボワロン
「生きる」
1952年:監督黒澤明
「明日に向かって撃て」
1969年:監督ジョージ・ロイ・ヒル
「ウエストサイド・ストーリー」
1961年:監督ロバート・ワイズ:振り付けジェローム・ロビンス

オールウェイズ
1989年:監督スティーブン・スピルバーグ
出演:リチャード・ドレイファス、ホーリー・ハンター、ジョン・グッドマン、ブラッド・ジョンソン、オードリー・ヘプバーン
悪いやつ、またはよこしまな人間が一人も出てこない素晴らしい作品。物語も登場人物もそして出演者も作品のテーマにマッチして素晴らしい。店長の大好きなオードリー・へプバーンが、また素晴らしいのでとってもお気に入り。
何度も見てね。
#7214
アラバマ物語 1962年:監督ロバート・マリガン
出演:グレゴリー・ペック、メアリー・バダム
古い映画なんかを借りてくれる女性のお客様が来ると、店長が見たかどうか訊ねて、見てないと聞くとむりやりすすめてしまう。
アラバマ物語」はそういう映画です。
※2003年にアメリカ映画協会が「映画の中のヒーロー」(アンチヒーローも)は誰かという調査を(映画人500人程とのこと)してベストテンを発表しました。そして第1位に輝いたのが、この映画の主人公アティカスでした。1930年代の南部で黒人の弁護を引き受け、正義を貫こうとする勇気が評価されたのでしょう。
ペックさんはこの映画でアカデミー賞主演男優賞を貰っています。
#2282
荒鷲の要塞 1968年:監督ブライアン・G・ハットン:脚本アリステア・マクリーン
出演:リチャード・バートン、クリント・イーストウッド、メアリー・ユーア
2000年にワイド版がリリースされました。これでユンカースがぺちゃんこではない美しい姿で見られます。画質もとてもクリヤーになって迫力がましています。
ストーリーは二転三転の面白さ。ただの戦争映画ではない、サスペンスの要素がとても素晴らしく、何度もみたくなる面白さ。リチャード・バートンはこれまで死ぬ役が多かったので、息子さんが原作脚本のアリスティア・マクリーンにパパが死なないように頼んだそうです。それでバートンは死にません。
#666
ザ・ビートルズ
「イエロー・サブマリン」
1968年:監督ジョージ・ダニング
アニメによるファンタジー作品。愛と音楽が世の中でとても大切だ、という素晴らしいテーマ。いまだに圧倒的な美術と色彩。素晴らしい音楽。というわけで、この映画が新世紀の最初に見るべき最もふさわしいものかもしれない。と2001年1月の「立ち話」コーナーで紹介しましたが、ビートルズ・ファンならずとも一度は見ておきたい映画ファン必須の作品です。
  現在大家一斉唱
  それでは皆さん御一緒に
  All together now
#1435
「アビス・完全版」 1990年(完全版は1993年):監督ジェームズ・キャメロン
出演:エド・ハリス、メアリー・エリザベス・マストラントニオ、マイケル・ビーン
完全版になってナットクできる怪異な現象。
#10621

U.M.A./
レイク・プラシッド
1999年:監督スティーブ・マイナー
メイン州のレイク・プラシッドでダイビング中の男が胴体をまっぷたつに食いちぎられる事件が起こった。
*ビル・プルマンとブリジット・フォンダが主演しているのに上映時間82分と言うのはTV特番なのかしら。それにしてはおもしろすぎる。でも田舎町だけでの話しだし、そうなのかも。そうなのかも。と思っていたら「デラックス版」として売り出されたDVDはなんと115分でした。聞くところでは日本の劇場公開時も82分版だったそうです。どうなってんでしょうか。(見たいなァ)

ブリジット・フォンダが可愛い。最初は都会ッ子のためいやみばかり言う娘。目の前で人が喰われた、その後の呆けた顔。それがだんだんとビル・プルマンに「楽しそうだな」などといわれてしまう可愛さ。ファッションも普通の娘らしくてとっても良い。
オリバー・プラットも相変わらずマニアックな人間(ワニ好きの百万長者)を演じていますが、「アンドリュー」でもマニアックな役でした。保安官役の人も、ココロ優しいおばあさんも、それぞれ良い味出してました。

このように、この映画は役者のキャラクターが良く描かれている上に、上映時間の短さで話が早く、ラストも変。巨大ワニも可愛いところが有ったりする。
とても面白い映画なのでレンタルおすすめです。
(追)10/6レンタルの「クロコダイル」もエッチで良いのですが、映画はこちらがだいぶ上です。
#20187

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