プラスチックができるまで
ナフサ・フロー図

プラスチックは石油からナフサを経て作られていますが、ここでは石油の誕生からプラスチックになるまでの過程を追ってみましょう。

@石油のもとは、太古の海や湖などで繁殖したプランクトン等の死骸が土砂と一緒になって海に堆積していく過程で重合して生成される「ケロジェン(油母)」と呼ばれるもので、このケロジェンが数千万年という長い年月の間に岩石(石油根源岩)となり地中深くに埋まっていき、土中のバクテリアと地熱の作用で石油(石油炭化素)に変わったと考えられている。この石油が地下の圧力により上昇して、溜まりやすいところに集まったのが油田である。

A油田から汲み出された原油は加熱炉で温められ常圧蒸留装置で重油(350℃以上)、軽油(240℃〜350℃)、灯油(170〜250℃)、石油ガス等に区分けされるが、その時の沸点範囲が30〜230℃の間に留出されたものがナフサである。このナフサ(密度が0.65〜0.76の液体)を分解・精製・抽出するとエチレン、プロピレン、ブタジェン等ができ、これらからプラスチック、合成ゴム、合成繊維等が作られる。


主なプラスチックの種類

   
名 称
略 称
主な用途
熱可塑性

加熱すれば溶融、冷却すれば固化と可塑的に成形を繰り返すことができるプラスチック

ポリプロピレン
PP
植木鉢、家電部品等
ポリエチレン
テレフタレート
PET
ボトル、フィルム等
ポリエチレン
PE
バケツ、食器等食品関係
ポリスチロール
PS
食品容器、玩具等
ポリカーボネート
PC
風防ガラス等
アクリロニトリルスチレン
AS
ボールペンの軸等

アクリロニトリルブタジェン
スチレン

ABS
自動車内外装部品等
ポリ塩化ビニル
PVC
パイプ、電線、シート等
ナイロン
(ポリアミド)
PA
歯車、コネクター等
ポリアセタール
POM
歯車等
熱硬化性

熱、光などで科学反応が行われ架橋された高分子化合物となり、再び熱を加えても溶融しないプラスチック。(卵のように一度熱によって硬化すると再び加熱しても軟化溶融しない)

フェノール樹脂
PF
配線器具等
エポキシ樹脂
EP
塗料、接着剤
メラミン樹脂
MF
電気部品等
不飽和     ポリエステル
UP
屋根材、ヘルメット等
ポリウレタン
PU
塗料、接着剤等
ユリア樹脂
UF
灰皿、食器等(この樹脂、最近は使われていないようです)




プラスチック材質表示マーク

真中の数字はリサイクルされた回数を示す数字ではありません!
素材ごとに正しくわけて再生しやすくするための素材識別マークです。
識別マーク 材 質 用 途
識別マーク・PET

ペット樹脂(ポリエチレン
テレフタレート)

ペットボトル、カセット・ビデオテープ等フィルム
識別マーク・HDPE
高密度ポリエチレン
バケツ、灯油缶、弁当箱等
識別マーク・V
ポリ塩化ビニル樹脂
ラップ、パイプ、ホース等
識別マーク・LDPE
低密度ポリエチレン
農業用シート、ポリ袋など
識別マーク・PP
ポリプロピレン
植木鉢、家電部品、収納容器等
識別マーク・PS
ポリスチレン
食品容器、玩具等
識別マーク・OTHER
その他
 





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