映画『12人の怒れる男』
<映画の説明>
1957年 アメリカ
制作……ヘンリー・フォンダ
レジナルド・ローズ
監督……シドニー・ルメット
脚本……レジナルド・ローズ
出演……ヘンリー・フォンダ(8番陪審員)
リー・J・コップ(3番陪審員)
エド・ベグリー(10番陪審員)
E・G・マーシャル(4番陪審員)
ジャック・ウォーデン(7番陪審員)
内容…
ある、蒸し暑い夏の日、12人の陪審員たちが集められた。被告は父親殺しの容疑で逮捕された17歳の少年。証拠や目撃者の証言から、誰の目から見ても、少年の有罪は確実に思われた。議論するまでもなく、全員一致で有罪と思われたが、一人の陪審員だけが「無罪」の投票をした。
野球の試合を見たくて、あるいは仕事が忙しいという理由で、さっさと議論を終わらせて、帰ろうとする陪審員らや、「あんな不良少年はやっているに決まってるんだ!」と頭から決めつける他の陪審員らは、「どうして話を長引かせるようなことをするんだ!」と「無罪」の投票をした8番陪審員に非難をあびせる。
そんな中で8番陪審員だけが、「有罪になれば死刑になってしまう、一人の若者の運命をたった数分の議論で決めてしまって、いいのか?」と皆を話合いに参加させようと説得する。さあ、少年の運命はいかに…!?
アメリカ映画史上に残る名作である。全編モノクロで基本的に一つの部屋の中だけでストーリーが進行する。
最近のハリウッド映画のような、こけおどしのCGや派手なアクションもなく、けたたましいバック・ミュージックもない。それだけに俳優の演技力とすぐれた脚本がきわだつ。
|
〔陪審制度とは〕 裁判に一般市民が関わる制度。一般市民から選出された12人が、特に事実の認定(有罪か、無罪か)だけを行います。評決は全員一致でなければなりません。 陪審制は、イギリス・アメリカ・カナダ・オーストラリア等で取り入れられています。アメリカのテレビドラマ、『アリー・マイラブ』でもおなじみですね。 日本でもかつて1928年〜1943年の15年間、陪審制が実施されていました。その後、戦争の混乱を理由に停止されています。最近になって、陪審制を復活させようという動きがあり、陪審制に近い制度の「裁判員制度」が国会で議論されており、2004年に立法化する見込みです。順調に法整備がすすめば、みなさんが大人になるころには、「裁判員制度」が実施されていることになります。将来、みなさんも裁判員に選ばれて、判決に参加する可能性は十分あります。そのときにあわてないように、しっかりこの映画をみて勉強しておこう! |