話し合いを考えるBNASAゲーム (実施:2001、2002年度)
 これまで映画を見て、話し合いについて学んできました。今度は実際に自分たちで話し合いをやってみます。NASAゲームという話し合いのシミュレーションをやります。
   
<授業のサイズ>2コマ×1日
 準備するもの
「月で遭難したときどうするか」のプリント    
集計用紙   
感想用紙   
  
 
 
 タイムテーブル 
00 話し合いのシミュレーションをすることを説明。
今日の資料配布。
くじ引きでグループ分けをする。1グループ4〜5人。
10 NASAゲームのルールを説明。
 
@「月で遭難したときにどうするか」を読んで、個人で順位をつけて下さい。
 理由も含めて10分間で記入して下さい。
 
A次にグループ全員で話合ってグループとしての順位をつけて見て下さい。グループとしての決定のし方には、"多数決"や個人決定の"平均値"を出して見るなどの方法が考えられます。今日はグループのメンバー全員の合意(コンセンサス)で決定して下さい。これが、今日のシミュレーションの課題です。
 
Bグループの話合いのために「グループ集計表」を用意しました。
 個人での決定がすんだ人は、
 (1)「メンバー」の欄の1番のボックスに自分の名前を記入して、自分で決めた順位を転記してください。
 (2)全員が、自分の転記を終えたら、個人決定の順位をグループのなかで順に発表して、     メンバーの欄の2番目以降を埋めていき一覧表にしてください。
 (3)その後、自由に話合って、"全員の合意"でグループとしての結論を出してください。時間は20分です。
 
コンセンサスによってグループ決定をするのは、なかなか大変です。でも次のようなことを心がけて、よいグループ活動ができるように頑張って下さい。
 
@今、あなたが決めた順位は、あなた自身のものです。少しばかり自身がないと思うとこと  があっても、遠慮しないで自分の考えや気持ちを皆に伝えよう。
 
A自分の意見を変えるときには、納得して変えましょう。安易な妥協は、グループ活動の成  果を低いものにしてしまいます。
 
  Bとはいっても、ただ単に「アイツだけには負けたくない」的なやりとり(単なるけなし合  いや足の引張り合い)は避けましょう。
 
C相手の意見を十分聞いて、自分なりに納得して、自説を変える快感も味わってください。
D場合によると、話合いの過程で、沈黙するとか言い合いするという場面も出てくるかもし  れません。
 
 そんなときには小さな勇気を奮い起こして、その状況にチャレンジしてください。 そういう状態を切り開くために!
 
15 ゲームスタート
50 ゲーム終了、休憩
55 正解の発表。
自分たちのチームの回答と、個人の回答を正解と照らし合わせ、誤差を集計する。
70 感想を書く
80 感想をグループで話し合う
90 各グループででた感想を発表。全員で感想を話し合う。
95 講師からコメント、集団の意思決定の落とし穴についてのワークシートの説明。
100 授業終了。
 
授業をやってみて
 グループによっては、活発に話し合っていたところもありますが、まったく話し合いができず、30分間沈黙、ということろもありました。たまたまかもしれませんが、運動部に入っている生徒が複数人いたグループは話し合いに積極的だったように思います。普段の生徒同士の人間関係や、その生徒の対人能力、コミュニケーション能力がもろに出てしまうな〜、と感じました。いかにモチベーションを上げ、人付き合いの苦手な生徒が抵抗なく話し合いに迎えるようにファシリテートするかということが課題です。グループでの回答の正解からの誤差が、個人での回答のそれよりも小さい事が示されると、「あ〜」と納得した生徒もありました。
 
<おまけ 授業雑想>
   NASAゲームは社会心理学者のジェイ・ホールが1971年に提案したゲームです。エンカウンター関係の書籍でよく紹介されていますので、詳しい内容については、そちらを参照されたほうがよいかと思います。でも、どこかの人材研修センターがチョサッケンをもっていたような・・・・・?いろんな本でやり方をそのまんま紹介されていますが、いいのかな???
 
<NASAゲーム振り返り用紙>
<集団の意思決定〜その落とし穴〜>