参考図書
心理学入門の授業を準備するときに、参考にした本の紹介です。

私自身、カウンセラーになろうとは思っていましたが、教師になろうと思ったことはこれまで全くありません。これまで自分が勉強してきた過程で、自身の好奇心を満足させるために知識のインプットを行ってきたので、自分がわかれば「なるほど!」で終わっていました。ですので「知識を伝える」ということを意識することはありませんでした。ティーチング・スキルはカウンセリングのスキルと同様に非常に高度な専門性を帯びているものです。これは実際にやってみる前から覚悟をしていたことですが、難しいことでした。教職課程もとらなかったので、教える技術についてのトレーニングを全くうけたことがありませんし、どうやって授業を組み立てればよいのかもわかりません。しようがないので、人に聞いたり本を読んだりして、やっていくしかありません。そうした状況の中で心強い助けになったのが下にあげる本やサイトです。手探りで授業を作って行くなか、これらは、本当に頼りになりました。
タイトル:
成長するティップス先生
著者: 池田輝政、戸田山和久、近田政博、中井俊樹
発行機関: 玉川大学出版部
コメント: 本になりましたが、元は名古屋大学のウェブサイトでした。私が心理学入門を行う前に授業の組み立て方をこのサイトを参考にしました。とうていこのサイトなしに授業ははじめられなかったでしょう。
                       
タイトル:
こうすればうまくいく ADHDをもつ子の学校生活
著者: リンダ・J・フィフナー(訳:上林靖子・中田洋二郎他)
発行機関: 中央法規
コメント ティップス先生の次に役に立った本。なんでこんな分野の本がと思われるかもしれませんが、私の本来の業務はカウンセラーなので、LDやADHDの傾向を持つ生徒の援助も大きな仕事です。これはADHDをもつ子供の学校生活を支援するための本ですが、健常(とおもわれる)生徒を相手にするときにも非常に役に立ちます。いつか牟田悦子先生のLD児支援の研修を受けたときにユニバーサルな授業、バリアフリーの授業といっておられましたが、ADHDの子供にとってわかりやすい授業、負担にならない授業というのは普通の子にとってもそうなのだということです。
                       
タイトル:
自己表現力の教室 大学で教える「話し方」「書き方」
著者: 荒木晶子、向後千春、筒井洋一
発行機関: 情報センター出版局
コメント 学会で著者の一人である向後先生にお会いしました。お会いしてびっくり!お名前からてっきり素敵なおねえさまを想像していました(勝手に想像する方が悪い)。実際は素敵なおにいさまでした。
本の内容の方ですが、人前で話すときの苦手意識の克服法や、わかりやすい話し方が、見開き一ページで、ぱっとわかるように書いてあります。読み手の負担の少ない(ということは書き手の非常な努力によっている)良書です。
                       
タイトル:
高校生のための心理学 New心理学ブックス
著者: 松井 豊 (編集)
発行機関: 大日本図書
コメント 「心理学は臨床だけではない」ということを、高校生にわかってもらおうという、コンセプトの本です。心理学の様々な分野について分かりやすく解説しています。私の授業の重要なネタ本の一つです。
                       
タイトル:
心理学ってどんなもの 岩波ジュニア新書
著者: 海保 博之
発行機関: 岩波書店
コメント 心理学の様々な分野について、質問に答えていく、という形式で解説されています。私の授業が終了した後に発行されたので、授業で使う事はありませんでしたが、中学生高校生向けの心理学の本ということで、参考になりました。
                       
タイトル:
チビクロこころ―中学生高校生のための心理学入門
著者: 森まりも
発行機関: 北大路書店
コメント その名もずばり「中学生高校生のための心理学入門」です。かわいい絵本形式になってはいますが、中身は硬派です。(そりゃ、教心研レビューでその筋では有名なあの方がお書きになったのですから・・)心理学の研究方法や、統計についてかなり詳しく、ページをさいて解説しています。