映画「サトラレ」を観る      (実施:2001、2002年度)
 「心理学をやりたい」という生徒の中には、「他人の心を読みたい」、「心理学を勉強すれば他人の心が読めるようになるのでは」といった期待を抱いて受講する人がいます。もちろん心理学を勉強したからといって、他人の心が読めるようになるわけはありませんし、それが心理学という学問の目的でもありません。まあそれはおいとくとして、翻って「自分の心が他人に読まれてしまったら、どうだろうか」、「他人の心が読めるとすれば、どういうことになるか」,「他人の心を読めたとして、じゃあそれでどうするのか」といったことはあまり考えたことはないでしょう。そうしたことを考える材料として、「サトラレ」という映画を見ることにしました。(もっと欲を言えば、他人の心に踏みこむことの不遜さと、あえてそれをするときにはそれなりの覚悟と相手への敬意が必要だということに気づいてくれればいいのですが・・・)
 この作品はもともと漫画が原作で、私も雑誌掲載当初からファンです。最近テレビドラマにもなりました。ドラマの方はコメディ色が強く、原作の持つ深い人間観というものを表現するには至っていなかったと個人的に思います。映画の方は比較的そうした点をクリアしているのではないでしょうか。
 
<授業のサイズ>2コマ×2日
1日目  タイムテーブル
00 今日のテーマについての資料を配る
簡単な説明
10 ビデオスタート
50 ビデオストップ
55 (休憩)
60 ビデオ再スタート
90 ビデオストップ
来週続きを観ることを説明
100 授業終了
2日目  タイムテーブル
00 先週の振り返り、あらすじの説明
簡単な説明
10 ビデオスタート
50 映画終了、ビデオストップ
55 (休憩)
60 感想カードを配る、感想を書く
80 グループで感想を話し合う
90 講師からコメント
100 授業終了
 
授業をやってみて
 生徒の感想を読むと、「自分の考えていることが他人に漏れてしまうなんてものすごくいや」「自分の心の中を他人にのぞかれてしまうなんてたえられない」といった声が多く見られました。自分と主人公を重ね合わせて、「自分もおばあちゃん子だったら、涙がでそうになった」といったものや、一人前扱いしない主人公の周りの人達へのいらだちなどがありました。また興味深い感想として、「嫌だけど、うらやましい」といった感想が複数みられました。「自分の心の中をのぞかれたくはないけれど、わかってほしい」といった一見矛盾したようにも思えるこの年代の葛藤が素直に表現されているように思います。 この映画は、主人公と高校生達が年代が近く、感情移入しやすいためか、みんな熱心に見ていました。
生徒配布資料