授業テーマ: 映画「サトラレ」を見る<生徒配付資料>
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今日の映画 『サトラレ』 2001年3月公開 原作 佐藤マコト(講談社 ) 監督 本広克行 出演 安藤政信、鈴木京香、八千草薫、内山理名 <ストーリー> 考えていることが外にもれだしてしまうという、奇妙な能力を持つ人たち「サトラレ」と、それらの人を守るためのサトラレ保護委員をめぐるお話。 主人公の里見(安藤政信)はサトラレである。里見は医師としては優れた能力を持っているが、患者に考えている事がつつぬけになってしまうので、診察や手術をやらせてもらえない。早く医師として一人前になりたいのに、経験をつませてもらえないので、悶々とする日々を送っていた。里見が早く一人前になりたいと願うのは、両親亡き後、自分を育ててくれた年老いた祖母を安心させたいためでもあった。 そんな里見の願いをよそに、サトラレ保護委員会では、患者を直接診察する医師ではなく、研究職として彼の能力を生かそうと、進路を変更させようとしていた。その職務のために送りこまれたのがサトラレ保護委員の小松(鈴木京香)であった。小松らは彼の志望を変えようとあの手、この手を試みるが…
<解説> 原作者はこれがデビュー作となる、佐藤マコト。1999年、モーニング増刊号に読みきりで掲載された直後に大反響となる。「人の心が読める」という特殊能力をもった人物がでてくるサイエンス・フィクション(SF)はよくあるが、これを逆にして「人に心がよまれてしまう」能力だとどうなるのか、という発想の転換に思いがけないおもしろさが生まれた。これまでのSF観を覆す、原作者のコロンブスの卵的な創造力に読者は皆うならされたのだった。しかし、この作品の魅力はそれだけではない。全編を通じて根底をながれるのは、他者を思いやる心や人間への温かいまなざしである。こうしたヒューマニズムが読者の心をつかんだといえよう。原作は毎回ちがうサトラレが主人公となる、オムニバスになっており、映画はそれぞれの話を部分的に組み合わせて、一つのストーリーに仕上げられている。 |