話し合いを考えるA映画「12人の優しい日本人」を見る (実施:2001、2002年度)
 映画「12人の優しい日本人」を題材に、話し合いについて考えます。映画を見ながら、自分の担当するキャラクターがどのように意見を変えるか、なぜ変えたのかを見ていきます。教室を半分に分け、右側を有罪、左側を無罪の席とし、自分のキャラクターが今、有罪か無罪かによって、席を移動しながら見ます。
   
<授業のサイズ>2コマ×2日
 準備するもの
「12人の優しい日本人」のビデオまたはDVD  本編116分。
ビデオ版はレンタルビデオ店に行けばあるかと思いますが、版元がなくなってしまったので、セルビデオはないようです。中古ならばあるかもしれません。DVDの方が手に入りやすいです。わたしもDVDを買いました。当時、学校にDVDプレーヤーが無かったので、このために買ってもらいました。
情報カード(B6)  自分の担当キャラクターが今、有罪か、無罪かを記入していきます。またなぜ、その意見に変えたのかも書いていきます。
くじ  自分の担当するキャラクターをくじ引きで決めます。
感想用紙  全部見終わったら、感想を書きます。
  
 
 
 タイムテーブル 1日め
00 今日の資料配布。
今日の映画についての簡単な説明。見方のポイントを話す。
くじをひく
10 くじの番号が自分の担当のキャラクターであることを説明。
担当するキャラクターが有罪の意見の時には、右側の席、無罪の時には左側の席にすわるよう指示。
キャラクターが意見を変えたら、そのつど、情報カードに有罪か無罪かを書いていき、横になぜその意見に変えたのか、を書いていくことを説明。
30 ビデオスタート
50 ビデオストップ、休憩
55 ビデオスタート
60
70
80
95 ビデオストップ。来週続きを見ることを伝える。情報カードの回収。
100 授業終了。
 タイムテーブル 2日め
00 先週のふりかえり。情報カードの配布。
10 ビデオスタート
30
50 ビデオストップ、映画終了、 休憩
55 感想を書く
60   
70 感想を話し合う。
80 自分の担当キャラクターが意見を変えたのはどういうときだったかを、発表
映画の中でどのように話し合いが変化していったか?を発表
95 映画の内容と「話し合い」について講師からコメント。
100 授業終了。
 
授業をやってみて
 「12人の怒れる男」と比べて、日本人が出ていること、コメディタッチであることで、生徒の食いつきも多少良かったと思います。二本の映画を見比べることで、一本だけ見るより、面白さが増すということもあるのかもしれません。生徒の中には「日本人の嫌なところがよくでていて、見るのがいやになった」、と言っていた人もいました。それだけ、いかにも日本人ならこんなふうになりそう、ということがよく表現できているともいえます。書かれた感想を読むと、「結果的に意見がまとまった過程が面白かった」、「最初はやる気のない12人が、話し合って、意見がまとまった。すごい」といった話し合いのプロセスに注目したものや、「むかついた」「腹が立った」「かわいそうだから無罪とか言ってるのは信じられない」といった登場人物への怒りの感情を表現したものがありました。また、三谷幸喜という高校生にもなじみのある、脚本家ということもあって、「三谷幸喜の作品はやっぱり面白い」といったものもありました。
 
<おまけ 授業雑想>
    くじの箱は、技術の先生に木の板ですごく立派なものをつくっていただきました。また準備に余裕があれば、書道の先生に、よく裁判のニュースにでてくるように、「有罪」、「無罪」と大きく鳥の子用紙に書いてもらって、黒板に貼っておくと、面白かったな、と思います。
 
<生徒配布資料>
<生徒感想>