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コンパクトカメラ用語辞典-英数字

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AE
 オートエクスポージャ(Auto Exposure)の略で、自動露出のこと。昔はエレクトリックアイ(Electric Eye)の略としてEEといっていた。
 露出は絞りとシャッタースピードで決まる。AEの方式には、すべて機械任せのプログラムAE、セットした絞り値に合わせて適正露出となるようにシャッタースピードを自動的に決める絞り優先AE、逆にシャッタースピードを決めておくと適正な絞り値を決めてくれるシャッター(スピード)優先AEがある。
 現代のコンパクトカメラはたいていプログラムAEだが、高級コンパクトは絞り優先AEが採用されており、カメラがコンパクトになりだしたセミクラシックなコンパクトカメラではシャッタースピード優先AEが多い。EEの時代はたいていシャッター優先だった。
 プログラムAEは「写す」という点で有利な反面、被写界深度のコントロール(絞りでコントロールする)や、被写体の動きの表現(シャッタースピードでコントロールする)などが任意にできない弱点がある。


AEロック
 露出をロックすること。
 現代のたいていのコンパクトカメラでは、露出の決定は「中央重点測光」という方式を使っていて、画面のだいたい真ん中の明るさに合わせて露出が決定される。ところが、それでは不都合な場合がある。
 例えば、窓辺で人物写真を撮ると逆光になる。そのままフラッシュを焚かずに写真を撮ると、明るい背景に引っ張られて、手前の被写体は暗く写ってしまう。
 こんな時、画面の中で被写体と同じ距離にあり、かつ被写体と同じくらいの明るさに向けて(窓の外の明るい光を拾わないように注意)、シャッターを半押しにする。これでAFロックとともにAEロックもかかるので、半押しのまま構図を整えてからシャッターを最後まで押す。これがAEロックのテクニックである。
 ただし、AEロックとともにAFロックもかかるので、被写体と同じ距離にあるものに向けることがコツ。 たとえば足許を狙うなど。 なお、AEロックボタン、またはAFロックボタンが独立していて、別々にロックできる機種もある。
AFロック


AF
 オートフォーカスの略で、自動焦点のこと。自動的に距離を測ってピント合わせをしてくれる機構。コンパクトカメラでは、ファインダーの真ん中にオートフォーカスサークルがあり、ここに入ったものにピントを合わせるようになっている。AFの方式には大別してパッシブAFとアクティブAFがある。
パッシブAFアクティブAFマルチAFスポットAF中抜け


AFロック
中抜け コンパクトカメラの場合、シャッターボタンを半押しにするとオートフォーカス(AF)が働く。この時注意しなくてはならないのが中抜け。中抜けとは、左の例のように被写体の後ろにピントがあってしまうことをいう。
 これを防ぐテクニックがAFロックである。やり方は次の通り。

ピンぼけになる  手前の人物二人を一度にフレームの中に入れようとすると、フォーカスサークルが人物と人物の間に来てしまう。
 このままシャッターを切ると後ろにピントのあった「中抜け」になる。
一度ピントを合わせる  まず、どちらかの人物にフォーカスサークルを合わせて、シャッターを半押しにする。AFが合うと合焦マークがでる(機種によって違うが、たいてい緑のランプがつく)。
これでOK  シャッターを半押しにしたまま(AFロックの状態)構図を整えて、今度は最後までシャッターボタンを押してシャッターを切る。これで人物にピントのあった写真になる。


 AFロックは現代のコンパクトカメラを使う上で基本的なテクニックなので、ぜひ覚えておこう。
 また、中抜けを防ぐために開発されたのがマルチAFである。
マルチAFスポットAF中抜けAEロック


APS
 APS(アドバンスド・フォト・システム)はコンピュータ時代の新フィルムとして1996年に登場した。コダックが提唱し、イーストマンコダック、富士写真フイルム、キヤノン、ミノルタ、ニコン各社が共同開発。一般的に使われているフィルムが35mmフィルムであるのに対し、約60%の面積の24mmフィルムを使う。
 また、焼き付けサイズとしてパノラマサイズ(P)、35mmフイルムと同じ縦横比のCタイプ、やや横長のHサイズが選択できる。ただし、これらのサイズはあくまで焼き付け(プリント)段階の話で、撮影自体はすべてHサイズである。磁気記録によってどのサイズで撮影したのか記録しておき、そのサイズで焼く仕組みになっている。磁気記録を書き換える、あるいは指定を変えて注文することで別のサイズに焼くことは可能。
 カートリッジ入りのため、フイルム装填が楽、撮影データを磁気記録することができるなどの特徴がある。
 フィルムが小さいことからカメラ自体も小さくすることができる。
 APSの焦点距離を35mm換算したり、その逆を知りたい場合は、「コンパクトカメラページ」から「APSについて」を見てほしい。
1998〜99念頃の様子。一般コンシューマはすでにAPSへの移行の動きを見せている。現在デジタルカメラと一騎打ち中といったところだ。
2001年頃の様子。デジカメに押されて、2001年にはAPSモデルの新製品は明らかに減りだした。


ASA
 ASA(American Standard Association)アメリカ規格協会の定めたフィルム感度規格を意味している。日本も以前はASA表示を採用していたが、今では世界共通でISO表示に改められている。
 これ、どういうことかというと、以前はアメリカ規格のASAと、ドイツ規格のDINで世界の規格が2分されていた。ところが海外旅行がポピュラーになり、よその国に行くとフィルムの規格がなにがなんだかよく判らんけん、統一しようばいってわけで、現在は世界共通でISOが使われている。
 なお、ASAとISOは実質的に同じ規格で、ASA100はISO100と同じフィルム感度である。したがってASA表示の数字はそのままISOの数字に読み変えることができる。 →ISO


B
 Bはbulb=バルブ撮影の略。バルブとは、シャッターボタンを押している間中シャッターが開きっぱなしになっている機能をいう。これに対して1度シャッターボタンを押すとシャッターが開き、もう1度シャッターボタンを押すと閉じる機能をT(タイム)という。どちらも長時間撮影となるので、三脚は必須。
 現代のコンパクトカメラの場合、BやTは珍しい。問題はどうやら電子シャッターにあるようだ。通電していないと開きっぱなしにならないのである。言い換えると、BやTは電池を食うのだ。


DIN
 ドイツ工業規格(Dentsche Industrie Norm)の略で、フィルム感度を表す。感度表示には対数目盛がつかわれることから数字的にASAとは互換性がない。DINからASA感度を導くには、次の式で算出する。
 DIN=10×logASA感度+1
 ちなみに、一覧表にまとめる次のようになる。
┌──┬──┐
│ASA │DIN │
├──┼──┤
│ 25 │ 15 │
│ 50 │ 18 │
│ 100│ 21 │
│ 200│ 24 │
│ 400│ 27 │
│ 800│ 30 │
│1600│ 33 │
│3200│ 36 │
└──┴──┘
 現在は世界的にISOに統一されている。が、ドイツ規格はヨーロッパで普及していたので、クラシックカメラの世界では割とポピュラーである。


DXコード
 DXコードはパトローネに印刷されたフィルム感度を示すバーコードと電気接点のこと(正確にはこれだけではない)。最近のカメラはほとんどがDXコードに対応しており、電気接点からフィルム感度と撮影枚数を読みとり、自動的に感度設定を行ってくれる。感度設定の自動化はこのおかげで実現できた。ただし、コンパクトカメラによって対応できるISO感度の範囲が違い、範囲外の感度のファイルを装填すると、ISO100にセットされるものが多いので注意。
 こちらも参照のこと。「掲示板:DXコードだまし


DPE
 D(デベロップメントDevelopment 現像)、P(プリントPrint 焼付け)、E(エンラージメントEnlargement 拡大引伸し)の略。
 DPE店といえばフィルムの現像・焼き付け・引き延ばしをしてくれるお店のこと。コンビニやお米やさんでも引き受けてくれるが、これは「受付」だけなのでギョーカイでは「DPE受付」といって区別しているようだ。→「サービスプリント


EDレンズ
 Extra-low-Dispersionの略で、特殊低分散性ガラスのこと。EDガラスを使ったレンズをEDレンズという。特殊低分散を利用して、色収差の補正に使われる。コンパクトカメラでは2000/9/23発売のニコン「Lite・Touch Zoom(ライトタッチズーム)120 ED QD」が(たぶん)世界初の搭載である。


EV
 Exposure Valueの略。露光量のことで、光の量(明るさ)を指すものと考えればよい。この数値が多いほど明るい。
 カタログで、たとえば感度がEV3〜19というのは、測定できる明るさの幅を示している。この数値が少ないほど暗いところでも正確に測定でき、大きいほど明るいところでも正確に測定できる。
 室内は5EV、夕方・明るい室内は7EV、日中・曇天は12EV、日中・晴天は15EV、夏の海岸は17EVと考えると良いでしょう(ISO100の場合)。
 絞りを1段変えることは光の量を面積比で半分、または2倍にすることで、この幅は1EVに相当する。倍数系列のシャッタースピードを1段変えることも同様に光の量を半分または2倍にすることなので、やはり1EV幅になる。
 ここにEV値とF値、シャッタースピードのグラフをおきます。

 

グラフの読み方

 EV12でF8の場合、EV12の斜めの線をたどり、F8とぶつかる点を探します。赤いです。この点の真下のシャッタースピードを見ると1/60であることがわかります。

 この表はISO100の場合なので、ISO400の場合は+2EV相当の光があると考えます。見つけた点を2目盛りだけ右に移して読み替えるわけです。ISO100で赤いだった場合、EV線を右に2つずらして、EV14として読み、青いとなります。F8で1/250のシャッターが切れることになります。

例題:解放F値がF4で焦点距離が28mmレンズの場合、手ブレ限界の明るさは?

 F8、シャッター1/60ということがわかっている場合は、この二つが交わる点を探します。赤いです。これと交差する斜めの線をたどると、EV12ということがわかります。

 最長シャッタースピードが2秒で、解放F値がF4のカメラの場合、ISO100ではEV3まで対応できることになりますが、ISO400なら-2EVしてEV1の暗さまで対応できることになります。

(例題の答え:EV9。28mmなので手ブレ限界スピードを1/30とし、F4と交わる点を探します。この点を斜めの線でたどるとEV9ということがわかります。ISO400では-2EVして9EV-2EV=7EVとなります)

 ISO100の場合のEV表
露出 →ISO

F値
 カタログなどに出てくるF値は「開放F値」を意味しています。開放F値とは、レンズの明るさと思ってください。面倒なことをいうと、レンズの焦点距離を実際にレンズを通過する光の直径(有効口径)で割った値。F1は焦点距離と光の直径が同じ。ほ〜ら頭が痛くなってきた。
 この値が小さいほど明るいレンズだと思ってください。ちなみに今のコンパクトカメラは解放F値はF3.5のものが多いです。
 よく掲示板に質問されますが、「レンズが明るいと明るい写真が撮れる」わけではありません。写真の明るい・暗いは露出でコントロールします。
 覚えておいてほしいのは、レンズが明るいと次の利点があることです。
1.明るいとシャッタースピードを速くできる。→「露出」参照。
2.明るい(絞りを開ける)ほど被写界深度が小さくなり、背景のボケが大きくなる。→「被写界深度」参照。
 
 また、写真データなどで出てくる「F値」は「撮影したときの絞り値」を意味しています。開放F値とは異なりますので注意。
露出

ISO
 ISO(International Organization for Standardization) はアイ・エス・オーまたはイソと発音する。世界的に統一されたフイルム感度の値と思ってください。統一される前はアメリカ系のASAとドイツ系のDINが使われてました。ASAの数字はそのままISOの数値として読み変えることができます。
 ISO200はISO100の2倍の感度、同じく400は4倍の感度、800は8倍の感度を持ちます。100と200の間の適正な露出は1EV幅違います。100と400では2EV幅違うことになります。
 これらの関係を図にしておきます(この図は結構重要なので等幅フォントできちんと見てね)。

増 減┏ -1     0    +1    +2    +3 ←A.増感・減感幅
感 感┗ +1     0    -1    -2    -3 ←
B.AEで増感するときの補正量
     ┃    ┃    ┃    ┃    ┃

     1/2     1    2倍    4倍   8倍 ←C.感度(ISO100を1とした場合)
   ISO 50    100   200    400   800
     ┣━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫
   EV幅 │←1EV→│←1EV→│←1EV→│←1EV→│
     │    │    │    │    │
補┏明るく+1    0     -1    -2    -3暗く撮る 
D.←AEの露出補正機能で補正
正┗    50   100    200    400    ←
E.ISO感度で露出補正する時のISO設定


●増感・減感
 増感・減感幅(増・減感したフィルムを現像に出すときにこれを申告する。「+2増感で」などと注文する)は、要するにEV幅のことだ(上の図でA.)。ややこしいのは、AEで増・減感するときの補正量と+-逆になる点である(上の図でB.)。
●露出補正
 露出補正機能のあるAEカメラはD.のようになっている。
 この図でわかるように、ISO感度設定で露出補正ができる。1EVは一段(一絞りまたはシャッタースピード1段)の幅なので、1段暗くしたければ、入っているフィルムより高感度側に1EVだけISO設定をずらせばよい(上の図で、E.)。明るくしたい場合は低感度側にずらす。上の図でD.を見て、+1補正するときにはE.欄のISO50にセットするというように見ればよい。少し古いコンパクトカメラで、露出補正がついていなくてもISO(ASA)設定がマニュアルならばこの方法で露出補正ができる。
露出補正増感・減感露出EV

NDフィルター
 Neutral Density Filter。透過する光を全波長に渡って減少させるためのフィルター。早い話、これを付けると入ってくる光が少なくなり、暗くなります。明るい場面でスローシャッターを切りたいときなどに使います。→露出倍数

T
 タイム機能の略。タイム機能は最初にシャッターボタンを押すとシャッターが開き、2度目にシャッターボタンを押すとシャッターが閉じる。バルブのようにシャッターを押し続けている必要がない。→「B

TTL
 Through The Lensの略で、TTL測光はレンズを通ってきた光を測光する事をいう。これに対してボディの受光素子で測光する方式を外部測光と呼ぶ。コンパクトカメラではすべて外部測光方式。レンジファインダーではTTLを採用しているものもある。
 TTL測光の利点は、実際にレンズを通ってきた光なので、ズームによる影響が低いこと、フィルターの露出倍数などを考える必要がないことである。
 また、一眼レフではTTL AF、つまり、レンズを通ってきた光でフォーカスを検出している。コンパクトカメラではボディにAF検出窓がある。


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