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ビールの友015
地球防衛軍、がんばる
1996.10.05

 土曜の夕方6時から(ただし今回は5時半からの放送だった)「ウルトラマンティガ」が放映されている。これがなかなか見せてくる。

 本日(1996.10.05)放映された「怪獣が帰ってきた日」はこんな感じである。

 夜明けのバーで一人の男がミルクを飲んでいる。そこへ別の男が近づいてきて、ウイスキーをおごろうとするが、最初の男は断る。その時、バーのテレビで怪獣の死体が静岡の海岸に漂着したというニュースが流れる。同時に二人目の男の携帯電話が鳴り、会話からこの男が新聞屋だということがわかる。「いや、ガッツ(今度の地球防衛軍の名前)もまだしらんでしょう」といいながら最初の男の方を振り返ると、そこには誰もいない。

 次の場面で、最初の男がガッツの制服を着て怪獣の死体の前に立っている。実はこの男、副隊長の宗方だったのである。

 なかなかドラマチックな出だしだ。

 隊長(女性である)は本部で上層部・外部との折衝に当たり、現場には副隊長の宗方がでばって指揮をとっている。

 現場にはテレビレポーターがいて、ひどい悪臭だと中継し、特番を組んだテレビ局では現場にセットを作り、「怪獣災害評論家」を呼んで解説させている(^_^) 合間に市民のインタビューも入り、「東京じゃないから安心よォ」とか「早くガッツが退治してくれないとねぇ」「うちが壊されたんなら腹も立つけど」などといっている。なかなか遊んでいて楽しい。

 現場では怪獣を海上まで運んで焼却処分にしようと、ガッツ1号と2号機がサンダーバードみたいな活躍を見せる。

 輸送作戦の途中、突如怪獣が復活して暴れ出すのだが、まだウルトラマンはでてこない。まだまだガッツはがんばる。コンビナートに向かう怪獣の進路を変えるために航空機からの波状攻撃をくわえるが、怪獣の腐った体はミサイルを取り込んでしまう。ともかく怪獣の進路を変えることには成功。すぐに次の作戦にとりかかる。

 これらの作戦はすべて宗方が現場で指揮をとっている。地図を広げて戦略を練り、多目的戦闘機の武器を作戦にあわせて積み替えさせたり、てきぱきと指示を出している。怪獣の移動に従って、ランドローバーで移動しながら指揮している。それを追いかけているのが例の新聞屋、バーの二人目の男である。

 怪獣にレーダー撹乱用のアルミジャマー(薄いアルミ箔。これを空中に撒いてレーダーを撹乱する。現実の防衛用武器である)を浴びせ、振動砲で共振させて怪獣の組織を破壊しようとする。しかし、さっき撃ち込んだミサイルが体の中からでてきて爆発。宗方のすばやい指示で、上空から振動砲を発射していたガッツ1号機は危機を脱する。

 まだまだウルトラマンはでてこない。ガッツはがんばる。宗方は本部を通じてコンビナートのガス会社に協力を要請する(途中、隊員の一人が「今度の作戦は補償問題が大変だなぁ」とつぶやいたりする)。今度はガスタンクを1個丸ごとつり上げて怪獣にぶつけようというわけだ。液化ガスの燃焼温度で怪獣の細胞が燃えることは本部で実験済みである。芸が細かい。

 ところが怪獣の上空までガスタンクを運んでいったら、怪獣の首がろくろっ首のように延びて、ガスタンクをつるしていたロープにかみつかれ、ガッツ2号機が上昇できない。

 おまたせ! やっとウルトラマンの登場だ。ま、いつものようにウルトラマンティガが怪獣をやっつけるわけです。

 最後は冒頭のバーに戻って、宗方にまたもや正体を隠した新聞記者が近づく。
「お祝いなんですがね。受けてくれませんか?」そう言いながらテーブルの前にグラスを二つ置き、自分が一つをとる。「やはり飲んでいただけないですね」
「いや、今日はちょっと飲みたい気分なんです」宗方はそう言うとグラスを一息で飲み干し、礼を言ってバーをでていく。

 残された新聞記者はウォークマンに向かって口述筆記を始める。「体を張ったガッツ隊員の活躍と、何より優れた戦略家がいることは幸運だ……」テレビの連中と違って、この新聞記者はガッツの味方である。

 記者の口述筆記は宗方が遠ざかっていく後ろ姿に被さる。キメのシーンで、かっこいい。今回はずっと現場で指揮をとり、次々作戦を立てて実行してきたから、これくらいかっこよくても当然である。

 と、宗方がずっこける。ナレーションが入って「宗方は酒が飲めない」でホントにラストである。


 いやー、スタッフが遊んで作ってるのがわかって、非常に楽しかった(^_^) ウルトラマンも変わったもんだ。

 どうやら今度のウルトラマンはドラマ性が売り物のようで、以前見た回では隊長が活躍していた。まだ見たことがない人は一度ご覧ください。色変わりするウルトラマンといい、楽しめます。ウルトラセブンの次に好きなシリーズになる気がする。


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