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2004/9/22
先日、デジカメをそろそろ買おうと思っているという友人と飲んだ。で、まぁデジカメの話をいろいろとしてましたが、その時でた、実はフィルムカメラの方が楽しかったんだよね、というお話2題。
ズックなんて言い方をすると年がばれますが。今でいうスニーカーですね。子供の頃、新しい運動靴を買ってもらって、さあ、遊びに行くぞってんで玄関に座って、たどたどしい手つきでまずは靴ひもを通す。
この作業がまたいいんですね。もう低学年じゃないぞ。靴ひものいらないスリップオンタイプの運動靴じゃないぞ。もうおいらはお兄ちゃんさ。って感じがこの靴ひもを通す儀式にはあるんですね。未だに仮面ライダーやウルトラマンのキャラクターがついた運動靴なんか履いてた日にゃ、ああた。そりゃ友だちからバカにされ、仲間はずれにされちゃいますからね。なんたってお兄ちゃんですもん。
ひもを通し終わっていざ靴を履く。キュッとひもを締める。つま先をとんとんとやって履き具合を確かめる。これで良しとなって玄関を飛び出すあの一歩。あの時のワクワク感がいい。走り出しながら思わず視線は足下に落ちて、新品の靴を履いて走る自分の足を見たりなんかする。もう、ニッコニコになって友だちとの待ち合わせ場所に向かう。
長い前フリでしたけど、そういう時のワクワク感に通じるものがあるんですよ、カメラにフィルムを詰めるって。
カメラの裏ブタを開けてレンズやフィルム室にゴミがないか確認する。フィルムのプラ容器のフタをポンと外す。パトローネを取りだし、カメラにセットする。正しくセットされているかチェックして裏ブタを閉める。モーター音がしてフィルムが巻き上がる。このときの「さぁ、撮るぞ」という気持ち。思わず鼻息が荒くなっちゃうようなあのワクワク感。
残念なことにデジタルカメラにはそれがない。
デジカメだと、メモリは入れっぱなしだし、電源からカメラを抜いて、玄関で靴を履いていつも通りにお出かけ……ということになる。区切りがないというか、さあとか、いざとか、盛り上がりに欠ける恨みがあるんですね。
僕はめんどくさがり屋なのでオートのカメラが好きなわけで。フィルムを引き出してスプールのスリットに差しこみ、スプロケットにきちんとフィルムをかませるとか、そういう年代のカメラにはあまり興味がない。そういう僕でも、手間がかかるところが楽しい、ということを無意識に感じていたんだなぁと。ちょっと意外でしたね、正直。
フィルムカメラでお出かけするときは、必ず2台以上持って行く。いつものT VSを腰につけ、背中のバッグにはリコーR1と、今日は雨が降り出しそうなので京セラTプルーフも入っている。
あるいは、今日は昨夜の酒がまだ残っていて面倒だから、なんも考えずに撮れるスリムTを腰に下げ、お酒が抜けたときのためにT VSをバッグに入れて……なんてこともある。
さて、いざ出かけて1本目を無事に撮り終わる。僕の場合、フィルムチェンジがそのままカメラチェンジだったりすることがままある。2本目をなんで撮ろうかと考える。
そろそろ雨が心配だな、Tプルーフにしようかな。
なーんか、眠くなってきたな。絞りとか考えるの面倒になってきたな、R1でいこうかな。ふぁーあ。
あっちに川があるな。XAの水の描写は好きだし、XAにしようかな。
どーも今日は気分が乗らないな。今詰めたフィルムは来週まで持ち越しになりそうだから無難にT VSにしようかな。
まー、こんな事を考えながらフィルムチェンジというかカメラチェンジをするわけですね。これまた写真を撮っていて心楽しい場面だったりします。
デジカメだと、メモリ1枚でフィルム3本分とか6本分とか撮れちゃう。どうにもカメラチェンジのタイミングがない。別にメモリを使い切らないと次に移っちゃいけないという決まりはないので、途中でカメラチェンジしてもいいんですが、ついついそのまま撮っちゃう。
なんてゆーか、たとえがアレですけど、立ちションする時、なんか目標がないとしずらいんですよね、ええ。女の人はわかんないんでしょうが。でもって、フィルム切れというのは立ちションの時の電柱みたいなもんで、それがあるとグワイがよろしい。心理的に非常に落ち着く。キリがよろしい。
そんなこんなで、デジカメにはフィルム切れがないので(あるんですけど間が遠い)、どうも撮影行が楽しくない。え!? もともとデジカメ1台しか持ってないじゃないかですって? そ、それはいわない約束よ。
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