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> 生活は、規則正しく、整理整頓
2005/8/3
皆さーん、夏休みの生活、きちんと計画を立てて過ごしているかな? 「生活は、規則正しく、整理整頓」、忘れないようにしましょうね。15日は中間登校日ですよー。
LUMIX LX1というコンパクトデジタルカメラが登場したのだ。ウリは3つあって、縦横比が変更できる(16:9/3:2/4:3)こと、28mm相当の画角が使えること、フルマニュアルが使えることである。
仕様を見ていて「ん?」と思ったのは、鏡胴についているAF/MF切り替えレバーと縦横比切り替えレバーである。銀塩世代からすると、ここにあるのは絞りリング、焦点リング、ズームリングである。
焦点リングはAFが主体になった現在では必要性が薄くなった。電子コンパクトカメラではダイヤルに移されて久しい。
ズームは、これだけコンパクトなレンズ群では単純に光学系をのばせばよいというわけにはいかず、かなり複雑な動きをさせる必要があるようだ。よくわからんが。僕がもっている2台のコンパクトデジカメは、広角と望遠でもっともレンズ鏡胴がのび、中間域で短くなるというややこしい動きだ。このこともあってか、コンパクトデジタルカメラではズームリングではなくレバー式が一般的だ。すでにレバー式がインターフェースとして定着している。
絞りはレンズの動きに直結しているから、直感的にも鏡胴にあった方がわかりやすい。LX1では絞りはジョイスティックで操作するようだ。
なぜ鏡胴にスライドスイッチをつける余裕があるのに絞りがジョイスティックなのか、ふと疑問に思っちゃったんである。
ついでにいうと、新搭載のジョイスティックもご自慢で、でも、従来の4方向ボタン(+中央)もあるのである。これらの使い分けというか、機能わけというか、その辺りは明確になっているんだろうか。なんてあたりも気にかかる。
コマンドダイヤルなんてのも流行って(登場は銀塩の頃である)、けっこう好評だ。コマンドダイヤルの場合は一応暗黙の了解があって、数値の変更に使うというものである。何の数値を変更するのかは別のボタンなどが役割を負っている。
新登場のジョイスティックは何を変更するのか、どう変更するのかの両方を一つにしたもののようだ。だったらそれだけで全部まかなえそうにも思える。従来の4方向ボタン(+中央)とうまく共存できるんだろうかという疑問はここら辺からきている。他人事ながら心配である。
機能がいろいろと増えちゃったおかげで操作系にも無理がでてくるようになり、ジョイスティックというのはその回答の一つなんだろう。作る方もいろいろ苦労しているわけだ。
が、前述のように銀塩に慣れた人間からすると、LUMIX LX1の鏡胴に並ぶスイッチにはかなり違和感がある。そんなところに置いちゃイカン、と思ってしまう。
もともとはメカ的な制約から発生して、カメラのスイッチ類の位置というのは決まってきていた。ズームも焦点も、レンズを動かすのでレンズまわりにおいた方が都合もいいしわかりやすかったのである。絞りもレンズの側にあるものだからここにおくのがわかりやすかった。
現在では電子化が進んじゃっているから、どこにスイッチがあってもよくなっちゃった。ま、慣れちゃえばきっと何でもないことなのだ。
未だに全然慣れないのが液晶ファインダーを使った撮影だ。光学ファインダーから液晶ファインダーへ、インターフェースが変更されつつある。こればかりは僕には苦手中の苦手だ。液晶の中で被写体を探さなければいけないし、ブレは大きくなるし、いいところなしである。
第一、視線とファインダーの一体化(「君の視線を釘付け」参照)を味わっちゃうと、液晶撮影はひどくまだるっこしい。ものを見る視線が分離してしまい、撮影行為の破壊であるとさえ思ってしまう。現実には、コンパクトタイプでは光学ファインダーは鬼っ子扱いで、まもなく絶滅が予測されている(ううむ。絶滅は冗談なんだが、冗談に聞こえないところが恐ろしい)。
このように、光学ファインダーの放逐という現象も、ジョイスティックやコマンドダイヤルと同じである。銀塩のインターフェースを単純に継承するのではなく、デジタルカメラとしてのインターフェースを模索していることの現れだ。それがうまいやり方かどうかは別として、インターフェースを整理して再構築中、というのがコンパクトデジカメの現状なのである。
ホワイトバランスがどうの、感度設定がどうの、画質がどうのと、銀塩の時にはなかったデジカメ特有の設定をいろいろしなくちゃいけない。銀塩の頃にはホワイトバランスや感度などはフィルム選択時に決定済みだ。ファイン/ノーマルや画像そのものの大きさなども、銀塩ではフィルムフォーマットが担っていた、もしくはプリント時に調節するものだった(ホワイトバランスはフィルターワークで調節するという手もあった)。
これまでフィルムが担っていた「機能」もカメラ側にもってこなくてはならなくなった。それらを設定する必要が出てくるのはしかたない。
測光方式も、それまでは外部測光だったために機種によって異なっていた。デジタルではCCDに入った光を分析するから測光方式も変更が利くようになった(一眼はTTLだったので変更が利いた)。
銀塩であろうとデジタルであろうと、コンパクトタイプのカメラはカメラ初心者と縁が切れない。カメラオタクに照準を合わせたんでは、ただでさえ単価が低いのに、数がでなくてセールス的に問題がある。どうしてもカメラ初心者を意識せざるを得ない。先日発表になった某デジカメでは、初心者が「簡単に」きれいに撮れるように14種類のシーンモードが搭載されている。果ては動画や録音もしなくちゃいけない。
光学ファインダーを含むインターフェースの混乱は、これら増えすぎた機能と無縁ではない。
試しにいくつかの機能をどう位置づければよいか、自分を基準に整理してみる。手ブレ補正機能は、僕は使ったことがないので緊急度がわからない。なので表には入っていない。
| 分類1:素早く変更する必要があるもの(独立したダイヤルやスイッチがほしい) | 分類2:一度設定したらあまり変更しないもの(メニューでよい) | 分類3:オートに組み入れるべきもの(モードを切り替えたり意識したりしなくてできるようになって欲しい) | 分類4:機能として不必要 |
| ・MF・AF切り替え(マニュアルの位置設定含む) ・絞り ・シャッタースピード ・露出補正 ・フラッシュモード切替 |
・オートブラケット ・ホワイトバランス ・感度設定 ・画質・サイズ ・測光方式 ・日付入れ撮影 |
・マクロ撮影 ・長時間露光 |
・シーン別撮影 ・インターバル撮影 ・音付き撮影 ・動画撮影 ・録音機能 |
すぐに気がつくのは、使う人間によってだいぶ異論がありそうだということだ。例えば、僕はホワイトバランスや感度を固定して使っていて、ほとんど変更しない。そうではなく、場面によってこまめに切り替える人もいるだろう。測光方式も同様だ。4に分類してばっさり切り捨てたシーン別撮影機能は、メーカーとしては外せないんだろうな、きっと。
というように見てくると、どういうユーザを想定するかでこの表も変わってきて、整理が悪いの一言では片づけられないことがわかる。同時に、一つのボタンに複数の機能を割り当てなくてはならないほど多機能であることもわかる。
銀塩の頃のように機能別に分けるのではなく、どの機能が優先度が高いか、という優先別にする必要がでくる。それがクイックメニューの考え方だ。が、ここはメニュー選択ではなく、ダイヤルなどもっと素早く変更の利く方式に改める必要があるだろう。まだまだ練り直す余地はありそうだ。
かつてミノルタTC-1という名コンパクトカメラがあった。このカメラは極端に小さかったため、ボディに各種ボタンを配置する余地がなく、機能選択ダイヤルと設定レバーの組み合わせで設定変更を行うようになっていた。個人的には、ホールドボタンでダイヤルを解除する必要があること、スライドスイッチが操作しにくいことに不満があった。いずれも、知らないうちに設定が変更されるのを防ぐための安全装置である。それがちょっと行き過ぎかなと。この点を除くとうまい方法であった。これを見習ってみる。
おおざっぱな整理としては、優先度の高いもの(分類1・2)は機能選択ダイヤルと4方向ボタン(+中央)に、あとはメニューに(こちらは機能別に)放り込むということでいいように思う。中でも特に緊急性の高い分類1は、できる限り独立したスイッチにする。
ところが、独立したスイッチは、単純に並べるとどのボタンが何の機能なのかわからなくなってしまう。直感的な操作ができなくては緊急性の高いスイッチとしては失格だ。したがって、独立スイッチは置かれる位置や形が意味をもたねばならない。「絞りリングはレンズまわり」である。
同様にファインダーは独立したスイッチ、すなわち光学ファインダーであって、大型な方がよい。近接撮影など、パララックスが大きくて光学ファインダーが役に立たないときに液晶がバックアップする。電子ビューファインダーという手もある。
これらインターフェースの整理整頓に、「カメラは写真を撮るものである」という大元の整理がしっかりできれば満点だ。余分な機能を削除すれば、メニューも減るし、夏休みを有意義に過ごせるだろう。
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