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この液晶を見よ

2004/4/21

素通りとはつれないぜ ▲ページトップ

 店頭でデジカメをチェックしていて、光学ファインダーを備えているのにファインダー内に表示が何もない機種が多いことに驚いた。

 ファインダー内にはまったく表示がないのである。まわりに黒い枠があるだけで、後はAFポイント表示さえない。素通しになっている。これじゃレンズ付きフィルムと同レベルじゃん。

 AFポイントは画面全域に渡っていて、好きなところに合焦できる機種もある。こういう機種では分からないこともない。AFポイントの表示のしようがないからだ(この先、ファインダー内に液晶を組み込み、合焦位置を表示するようなのも出てくるかも。少なくとも銀塩コンパクトではそういう機種があった)。

 では何を見て撮影するのかというと、もちろん液晶を見て撮影するのである。

ほしけりゃ手を伸ばせ ▲ページトップ

 前回とつながるが、カメラを構える基本は、両手でしっかりつかみ、脇を絞め、上体のブレをできるだけ押さえることだ。

 人間が何かものをつかむとき、身体の近くでつかむ方がブレが少なくなる。手を伸ばせば伸ばすほど、ブレは大きくなる。液晶を見る、ということはカメラを身体から離すことにつながる。僕のような手ブレ名人(炎天下でもちゃんと手ブレ写真が撮れるという達人)には恐ろしいことだ。君も名人になれる。

 この点、ファインダー撮影の方が有利である。最近、手ブレ補正機能付きのデジタルカメラが流行りつつある。実はこれ、液晶撮影の弊害を無くすためにつけたものなのではなかろうかと勘ぐっている。

 もっとも、実写して分かったが、焦点距離の短いデジカメは、銀塩カメラより手ブレに強い。撮影データを見ていると、1/8秒なんて信じられないスピードでシャッターを切っている。銀塩カメラと同じく1/焦点距離が手ブレ限界だとすると、焦点距離8mmの場合は1/8秒が手ブレ限界となる(と思う)。よって、焦点距離の短いデジカメは、銀塩に比べて手ブレに強いのである。

 「手を伸ばして撮影する」というスタイルは、「ほしいものに手を伸ばす」感じがある。なんか物欲丸だしなスタイルにも見える。カメラ付き携帯電話で手を伸ばして撮影する、あれはなかなか様になっている。たぶん片手でやるからじゃないかと思う。両手で構えるデジタルカメラでそれをやると、なんとなく様にならない。まー、いいんですが。

 そんなこんなで僕はファインダー派である。ところが、カタログにファインダーの情報があんまり載っていないのだ。せいぜいズームファインダーとか視野率程度。ファインダー内表示といった、銀塩で当たり前だった項目がない。ファインダーの中に表示がないんだから当たり前か。主役はすっかり液晶なのだ。

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