コンパクトカメラ > デジタルカメラのお勉強> 寄らば撮るぞ
2004/5/13
銀塩コンパクトの時にはズームはほとんど使わなかった。何度か3倍ズーム以上の高倍率ズームカメラにも挑戦したのだが、どうしてもズームではうまく撮れない。
理由は単純で、僕が下手だからである。下手のくせにISO100のリバーサルフィルムしか使わないから、望遠側にすると必ず手ブレ写真となる。手ブレ補正機能付きカメラでさえちゃんとぶれる。
それに、長焦点となれば背景をボカしたくなるのが人情ではないか。近寄って絞りを開けて背景をボカして主題を立たせる。ご存じのようにコンパクトカメラでは(たいてい)プログラムオンリーなので絞りに自由が利かない。加えて高倍率ズームは軒並み望遠側のF値が暗い。F10〜F12くらいになってしまう。これではなかなかうまく背景もぼけてくれない。硬いボケとなってしまう。
そんなこんなで、高倍率のズームは僕にとってはないも同然だった。2倍ズームですら、95%以上は広角撮影である。
はじめてデジタルカメラを買ったのが2004/4/17だから、それから約1カ月。しばらくコンパクトタイプのデジカメを持ち歩いてみて、写真の撮り方に変化がでたのに気がついた。けっこうズームを使うのである。しかも、気づいてみると銀塩の時に思っていたような「主題を立たせる」ためのズームではなく、「向こうの景色をこっちに引っ張る」ためのズームをしている。
デジカメでは被写界深度が深いために、F値が少々明るくてもぼけない(あくまでコンパクトタイプの話。レンズ経もCCDも大きい一眼タイプはこの限りではない)。もともとがそーゆーつくりなので、「背景をぼかす」なんて考えは念頭から去ってしまった。
結果、「近づきたいけど近づけない」ときに素直にズームを繰り出すようになった。35mm版換算で105mm相当にのばしてしても、よほど暗くないかぎり手ブレもせずに済む。安心してズームできる。大変よろしい。
こういう時の感覚は、単純に「向こうの物を引っ張ってくる」感じである。あそこだけ切り取りたいな。切り取っちゃえ。そこんとこ、ちょっとアップ。ってそんな感じ。ああ、銀塩コンパクトのズームも、こんな風に使えば良かったんだな、と反省。でも銀塩だと手ブレするから(;_;)。
そんな風に始まったズーム多用が、今度は近接撮影の多用につながってしまった。
ズームを多用するようになると、まわりを見る目が変わってきたから不思議だ。広角オンリーの人が、突然「引っ張ってくる」快感に直面したために、引っ張ってくるんじゃなくて近寄っちゃうことにも快感を覚えはじめたのである。
前述のように、デジカメのズームは「そこんとこ、ちょっとアップ」な感じである。近接撮影が得意なデジカメは、近くのものも同様に「そこんとこ、ちょっとアップ」できるのである。遠からんモノはズームで寄せ、近くば寄って近接撮影、である。
実例を挙げるとこんな物を撮りだした。まだ撮りだめているところなので素材段階で恐縮。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
銀塩で撮っているときには滅多にやらなかった撮り方だし対象だ。銀塩で近接撮影をする場合、パララックスの問題から逃れることができず、仕上がりは現像してみるまでわからない。そこで、やや広引き気味に撮影して確実に対象を撮影範囲内に入れ、後でトリミングすることになる。デジカメなら液晶で確認できるのでその場でわかる(ま、最終的には上の写真も一コマずつトリミングしますが)。
デジタルカメラの撮影は、確実に銀塩とは違う世界がある、と思う。
▲ページトップ ▲▲デジカメのお勉強へ ▲▲▲コンパクトカメラページへ