ホーム > HTMLに役立つヒント> 全文検索のヒット率向上
ホームページに全文検索エンジンをいれたのはいいけど、目的のページにうまくたどり着けない「検索オンチ」なユーザーもかなりいるようです。どうすればユーザーにうまく検索してもらえるのか考えてみよう、という主旨のページ。
自分のサイト内に仕掛けた全文検索ソフトの話であって、検索サイト(googleやgoo)で上位に表示させるなどの「アクセス向上」とは関係ないです。
[このページの改定日: 05/03/25 16:35] あなたはここへ来た、 14976番目の人です。(2003/8/22から)
対策を考える前にまずは原因の追及。
これまで僕が見たなかで、困った検索行動をする人の代表例を列記します。
ユーザー(検索する人のこと)の70〜80%程度が「1キーワードでしか検索しない」という困った癖があります。無視できないほどのパーセンテージで、検索ログをみて慄然としました。この傾向はYahooやgooなどの大手検索サイトでも同様のようです。
なれた人なら、ほしい物を探すためには複数のキーワードを入力した方がよいことを心得ていますが、大多数の人は1キーワードを入力し、結果がたくさんでてくるとあきらめるようです。絞り込み検索をなかなかしてくれないんです。
また、絞り込み検索の際に、適切なキーワードをうまく入力できていないと感じさせるケースも多々あります。
逆パターンになりますが、キーワードを入力して1件もヒットしないと、なぜかさらにキーワードを加えて絞り込もうとする人がいます。or検索とand検索を取り違えているためのようです。なかなかヘルプを参照してくれないんですね。
高機能な検索システムで検索式の入力をしないという場合を含めて、検索機能を把握していない人たちです。
「思い違い、スペルミス」というのも結構あります。僕のコンパクトカメラデータページの検索を見ていると、「VECTIS」という機種を検索しようとして「BECTIS」と検索していたりします。スペルミスを正しいと思いこんで、何度も間違ったスペルで検索する人がいます。
これらのうまく検索できない人たちを、「ユーザーの能力不足」として切り捨ててしまうことは簡単です。
しかしながら、道具というものは「使われてこそ生きる」ものだと思います。うまく使われない道具というのは、その存在意義を失ってしまいます。なんとか、一人でも多くのユーザーに目的のページにたどり着いてもらいたいと思います。
企業ページでは全文検索機能はすでに一般的になっています。でも、ユーザーがちゃんと目的のページにたどり着けているのかというと、心許ないところも見受けられます。企業ページの場合、オーバーヒット(オーバーキルと同じように「ヒットしすぎ」ということ)で絞りきれないケースがかなりあるからです。
この後、年々内容がたまっていくと、オーバーヒットの傾向はますます強くなっていくでしょう。全文検索エンジンであるが故に、ユーザーにどう上手に検索してもらうか、というのが大きなポイントになってくるように思われるのです。
これに対するアプローチとして、「商品の中を検索する」「ニュースリリースの中を検索する」といった具合に、カテゴリー分けをするところも見られるようになってきました。しかし、それでも十分ではないようです。
個人ページも年々肥大化が進み、やがて企業ページと同じ轍をたどることになるでしょう。
これまで、こうした「目的のページがうまくヒットできたか」という点は検索エンジン側に任されていました。フレーズ検索やランキングなど、それなりに工夫している検索エンジンもありますが、思ったほどの効果はないようです。
結局のところ、ユーザー側にある程度の「教育」を施さなくてはならないのではないか(AND検索とOR検索くらいは知って欲しい)と密かに思っています。
以下の項で、そうした「教育」まがいのことも含め、できるだけ検索エンジンを利用しやすくしてみようということでいくつかの方法を提案します。
対策方法1として、インターフェースの改良があります。より入力しやすくする、入力ミスを減らす、というアプローチです。
これには「簡単検索」方式がかなり効果があることが実績からわかっています。主に入力ミスを極力減らそうという試みです。
あらかじめ検索されやすいキーワードをポップアップメニューから選択し、検索キーワードに追加してくれる機能です。正しくは「簡単入力機能」ですね。これを導入してから、少なくとも1キーワード族は激減しました。スペルミスも、簡単検索機能に登録してあるものについてはかなり減りました。
CGIスクリプトの改造によって、比較的搭載しやすい機能です。msearchやNAMAZUに搭載して使っています。言葉で説明するより、実例をみていただいた方がいいでしょう。
簡単検索の例:
NAMAZUに組み込んだ例:コンパクトカメラ掲示板全文検索 msearchに組み込んだ例(JAVAscript版):コンパクトカメラデータmsearch検索
簡単検索だけではまだ不十分です。and検索、or検索の使い分けや、より高度な機能を使ってもらうことは簡単検索ではできません。これにはかなり大規模にCGIスクリプトを改造するか、検索インターフェースCGIをかませて、このCGIから検索CGIを呼び出す、あるいはJAVAscriptを利用することになりそうです。
できるだけ簡単なインターフェースで入力してもらい、検索式を生成して検索エンジンに引き渡そうというアイディアです。別に新しいものではなく、フレッシュアイ、gooなどですでに実現されています。
次のようなインターフェースがよいのではないかと思います。
これだけではすべての要求に対応できませんが、これらの要素が入れ子になったようなもっと高度な機能を使いたい場合は、対応できるようにアシストCGIを作るか、検索式をじかに入力してもらうことになるでしょう。 また、カテゴリ分けなどをつけてもいいでしょう。
これに実績のある選択入力(簡単検索)を組み合わせると次のような感じでしょうか。
最初からこのインターフェースを表示する必要はなく、最初はgooなどがやっているように最初はこんな感じでいいのではないかと思います。「詳細条件検索」をクリックすると、実際に動作するページが表示されます。
※詳細条件検索
このようにフツーに検索するパターンを表示し、「詳細条件検索」をクリックして初めてアシストページが表示されるようにすればよいわけです。
「詳細条件検索」ではJAVAscriptを使って実例を示しましたが、JAVAscriptをサポートしていないブラウザもターゲットにするなら、中間CGIをかます必要があります。
ここまではキーワード入力時のお話でした。今度は検索後のお話です。
検索後、1件もヒットしなかった場合、誘導画面を表示させ、ここに簡単なハウツーを書いたりヘルプを見るよう促すというものです。
例:msearchで無茶な検索をする
再検索する動機付けになるとよいと思いますが、正攻法すぎるかもしれません。ログを見ていると、1回ヒットしないとあきらめる人って多いんです。
頻繁に登場する「間違った検索」をわざとヒットさせ、「それは間違った検索だよ」と注意を促す、というものです。
検索対象ファイルの中に、検索ログから収集した「間違い検索」の実例をあらかじめ仕込んでおき、これにヒットさせます。検索ログにある間違いと同じ間違いをした人は、この「間違いファイル」をヒットしてしまいます。これによって、自分の検索が間違った方法であることを気づかせようという試みです。
しかし、この方法の限界は明らかです。このファイルには「正解となる言葉」があってはいけないですし、言葉の間違い以外の検索ミスは拾えません。例えばAND検索とOR検索を勘違いしているような人には効果がありません。
実際にコンパクトカメラデータページに仕込んであります。こんな感じです。
とりあえず、実践中の試みをいくつかご紹介しました。他にもこんな案があるよ、うちはこんなことしてます、という方は「マニュアルに書いてない掲示板」でお教えいただければ幸いです。
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