火星、6万年ぶりの大接近
火星ってどんな星?
	地球のすぐ外側を回っている惑星です。1年の長さ(公転周期)は687日、1日の長さ(自転周期)は24時間37分22秒、
	地軸が傾いているため四季もあります。大気も存在しますが二酸化炭素95%と窒素のようです。気圧は地球の1/100以下、
	気温が-133度〜27度程度、重力は地球の1/3のようです。
	
	公転周期が687日からわかるように内側を公転する地球が約2年2ヶ月ごとに火星を追い抜くかたちになります。この
	追い抜く時が火星と地球がもっとも接近する時期になります。ほとんどの火星探査機はこの時期に送り込まれています。
6万年ぶりの大接近って?
	ということは約2年2ヶ月ごとに地球と火星は接近しているわけです。なのに6万年ぶりとはどういうことでしょうか。
	実は地球と火星の接近時の距離はいつも同じではありません。これは火星の軌道の中心がずれていることに
	関係します。軌道上の地球との距離が近いところと遠いところでは2倍近く差があります。
	距離にして約5500万キロから1億キロの差があるわけです。今回の接近は約5576万キロと理論上の最短距離に
	極めて近い状況になります。
	
	
	
	
	今回以上の大接近が起こったのは6万年前まで遡らないとありませんでした。そのため6万年ぶりの大接近と
	言われているのです。次に今回以上の大接近が起こるのは2287年になります。
火星は8/27の大接近の日以外は見れないの?
	そんなことはありません。8/27にもっとも接近するのは確かですが、前後1ヶ月は約2年2ヶ月ごとの接近より
	大きく見えます。大きく見えるといっても最接近時で21.5秒角ですから木星よりも小さいのです。模様を見るには望遠鏡が必要です。
	各地の天文台や有志の方々が観望会を行っていますのでぜひお出かけください。
	
	最近の火星映像です。LX90-20という望遠鏡にC2020というデジタルカメラを接続して撮影しています。
	
		
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			| 2003/09/06 | 
			2003/10/04 | 
		
	
	
	最接近の27日には天候が悪く撮影できませんでした。
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