望遠鏡・双眼鏡 天体観測に必要な道具は? 天体観測に向いている双眼鏡は? 天体望遠鏡は何がいいのか? 対物レンズと接眼レンズ 望遠鏡の倍率、実視界は? 赤緯・赤経 赤道儀
撮影方法 コリメート法 デジカメとの接続 画像処理(コンポジット、ダークフレームによるノイズ消去) 動画による処理(AstroStack)
望遠鏡・双眼鏡
天体観測に必要な道具は? 天体望遠鏡も良いですが、まずは双眼鏡をお勧めします。天体望遠鏡は高倍率 で見ることが出来ますが、視野が狭く、空を眺めるということには向いていません。 その点、双眼鏡は視野が広く、正立像であるため目的の天体も探しやすいはずです。 その他に、星図表、方位磁石、ライト(赤いセロハンを被せておくと良い)などが 必要でしょう。
天体望遠鏡は何がいいのか? 口径が大きければ大きいほど、集光力があがるので暗い星まで見えますが、 当然値段もあがりますので、その辺を考慮して選択しましょう。
主に屈折式か反射式を選択することになると思います。屈折式の特徴として・光軸調整が不要(扱いやすい)
という点があります。反射式は
・口径が100mm以下であれば比較的安価(レンズ性能にもよる)
・口径が大きくなってくると屈折式に比べて安価になる。
ということがあげられます。
・光軸の調整が必要になる。
・光が鏡筒内を往復するため、筒内気流の影響を受けやすい。
最初の望遠鏡ということであれば、扱いやすい屈折式の口径80mm〜100mm程度の ものが良いのではないでしょうか。口径が小さい安価なものもありますが、 口径が60mm以下はおすすめできません。レンズ性能や用途にもよりますけど。 また、屈折式が良くないということではありません。目的によってはこちらの 方が良いでしょう。
何が良いかというのは目的(惑星・星雲の観測、撮影など)によって変わりますので、 天体望遠鏡を扱う専門店で相談されるのが一番ですね(笑)。東京都内では
・スターベース東京 http://www.mmjp.or.jp/takahashi-sb/
等がありますので、参考に・・・。そこそこの物を一式揃えるとしたら、10万円 程度の予算は組む必要があります。
・SPACE LAND KYOEI http://www.goto-kyoei.co.jp/
・誠報社 http://www.seihosha.co.jp/
・Newton http://www.newton-club.co.jp
・コプティック星座館 http://www.koptic.co.jp/
雑誌では「SKY WATCHER」、「天文ガイド」などが参考になります。毎月5日前後 に発売されています。
追記(2000/09/14):SKY WATCHER誌は9月号を以て休刊となりました。
対物レンズと接眼レンズ 対物レンズというのは望遠鏡の先にある大きなレンズのことを指しています。 性能として口径と焦点距離という項目があります。逆に実際に覗く部分のレンズ を接眼レンズと言います。これには、焦点距離と見かけ視界という項目があります。
赤緯・赤経 地球上の位置が緯度・経度で表現されるように空にも緯度・経度に相当するものがあります。 これを赤緯・赤経と言います。
地名 極軸の角度 偏角 地名 極軸の角度 偏角 札幌 43 9 名古屋 35 6 青森 41 8 大阪 35 6 秋田 40 8 岡山 35 6 仙台 38 7 広島 34 6 福島 38 7 鳥取 36 7 東京 36 6 高知 33 6 前橋 36 6 福岡 33 6 新潟 38 7 長崎 33 6 長野 37 7 鹿児島 31 5 金沢 37 7 那覇 26 4
撮影方法
コリメート法 コリメート法とはカメラのレンズを接眼レンズの前に合わせて撮影する方法です。 手軽ではありますが、シャッタースピードが遅くなる場合は手ぶれを起こしたり、 三脚を利用しても、移動する天体に合わせていくのは大変です。
動画による処理(AstroStack) このソフトはBMPファイル、またはAVIファイルから自動的に位置調整を行い、コンポジット 処理を行ってくれます。ダークフレームによるノイズ消去にも対応しています。フリーなのが ありがたいです。天体画像処理ソフトでは「ステライメージ」が有名ですが、いいお値段なので ・・・。もちろん、日本語版で機能は充実しています。