驚かれるかも知れませんが、こんな構成でMIDIの演奏だって楽しめてしまいます。 左側にあるのは、General MIDIの音源(YAMAHA MU5)です。
MIDIの音源と200LXを接続する方法はいくつかあります。
出来合いのものは繋げばなんとかなるか、既に他の方でも(HARDWARE BIBLE などでも)ノウハウは確立された物が多いので、試行錯誤してみて下さい。ここでは、自作する場合について説明します。この方法は至って簡単に直結するだけなので、ソフト側でMIDIのスピードに合わせてくれることが前提となります。
参考にしたのは、PC-98x1版のMIMPIのドキュメントファイルにある結線図です。図に示すとこうなります。
MIDI IN | <==> | RS-232C | 配線図 | ||
---|---|---|---|---|---|
4 | - | -|<- | TXD | 2 | |
5 | + | --+- +- |
GND | 1 | |
GND | 7 | ||||
+-- +-- |
RTS | 4 | |||
CTS | 5 |
端子番号は、コネクタを買うと大抵振ってあると思います。また、実際のドキュメントファイルにはダイオードと直列に抵抗(1〜2kΩ)が入れてありましたが、今回は使用しないため割愛しています。
しかし、200LX はコネクタが違います。本体側のコネクタはパーツの入手が困難だと思われるので、100LX/200LX 用のシリアルケーブル(HP F1015A)の先に繋ぐことにします。ここで問題になるのは、コネクタとの対応でしょう。幸い、200LX のユーザーズ・ガイドのページ 26-8 にコネクタのピン割り当てが書いてありますので、これをもとに上の図を書き換えるとこうなります。
MIDI IN | <==> | HP F1015A | 配線図 | ||
---|---|---|---|---|---|
4 | - | -|<- | TXD | 2 | |
5 | + | ---- | GND | 5 | |
+-- +-- |
CTS | 7 | |||
RTS | 8 |
とりあえず、これまで分かってしまえば配線できますから、回路の制作にとりかかれますね。実際に MIDI OUT を作るために、これだけのパーツが必要でした。
まず Dsub の方は、コネクタ部分で 7番ピンと 8番ピンをショートさせてしまいます。あとは 5番ピンをそのまま外に出します。2番ピンは LED に繋ぎます。アノード側(リード線が長い側)がピン側になります。私は、コネクタカバーに穴を空けて、そこから LED の頭が見えるようにしました。カソード側は配線して外に出します。次に Din ですが、これは配線部分に端子番号が書かれているので、それをもとに配線します。
完成したら、200LX のケーブル、MIDI のケーブルを繋いでみます。あとは、これで 200LX から MIMPI などのソフトで MIDI データを送信すれば(LEDがチカチカと光って)音源から音が出ると思います。私の倍速化改造済み 200LX で Dyna MIMPI Ver 3.7 では、こんな設定で鳴りました。
mimpij3 /BW:196 /E /EGA /GS /I1 foo.mid