PalmTop音声・音楽だっていける


PalmTop Music System

驚かれるかも知れませんが、こんな構成でMIDIの演奏だって楽しめてしまいます。 左側にあるのは、General MIDIの音源(YAMAHA MU5)です。


BEEP
LXでは最もオーソドックスな、音楽を楽しむ手段ということになる でしょう。まず、システムマネージャのAPPTで、「ユーザ定義」のアラームをMML(Music Macro Language:音楽記述用の言語)で表現すれば ちょっとした音楽を演奏させることが出来ます。また、sndplayのようなDOSアプリケーションを使えば、これらのデータを簡単に鳴らすことが出来ます。
MIDI(MIMPI)
LXも立派なDOSマシン。だから、Dyna MIMPIのようなMIDIシーケンサをほとんどそのまま動作させることができます。ただし、グラフィックまわりがCGAのみのサポートのため、Ver.3.7eのようにCGA出力をサポートしているか、またはVGAへの出力が抑止できるシーケンサでないと使うことができません。
MIDI(LXMIDI)
最近は、ソフトウェアでMIDIのサウンドモジュールをエミュレーション する、いわゆる「ソフトシンセ」のたぐいが流行していますね。CPUパワーがお世辞にもあり余ってるとは言えないLXに関しても、実は例外ではなかったりします。
LXMIDIは、Standard MIDI file(format 0)を、波形合成してBEEP出力させるというスグレモノです。音源としては、一応GM配列に準じているそうなので、巷のデータもそこそこ鳴らせるでしょう。
WAVPLAY
これは、その名の通りWAVファイル(WindowsのPCM)をBEEP出力で再生するソフトです。一般的なデータ形式であれば、そのまま再生出来ます。PCMを再生する場合は、BEEPボリュームを多少大きめにするのがポイントです。しかし、あまり遊びすぎると電池を消耗してしまうので、注意して下さい。

MIDIの自作接続ケーブルについて

MIDIの音源と200LXを接続する方法はいくつかあります。

  1. SCP-55 (PCMCIAの音源、MIDI IN/OUT もある) 但し、消費電力が大きくACアダプタ必須となることに注意。
  2. F1016A (100LX/200LX ⇔ Macintoshクロスケーブル)経由で音源の HOST 端子に直結する(上の写真はこの状態)
  3. PC-AT用で使うことのできるRS-232C用のMIDI変換アダプタなどを使う(MIDIatorなどが知られています)。
  4. 自作する(笑)。但しこの場合は MIDI out のみのサポート

出来合いのものは繋げばなんとかなるか、既に他の方でも(HARDWARE BIBLE などでも)ノウハウは確立された物が多いので、試行錯誤してみて下さい。ここでは、自作する場合について説明します。この方法は至って簡単に直結するだけなので、ソフト側でMIDIのスピードに合わせてくれることが前提となります。

参考にしたのは、PC-98x1版のMIMPIのドキュメントファイルにある結線図です。図に示すとこうなります。

MIDI IN <==> RS-232C 配線図
4 - -|<- TXD 2
5 + --+-
  +-
GND 1
GND 7
 +--
 +--
RTS 4
CTS 5

端子番号は、コネクタを買うと大抵振ってあると思います。また、実際のドキュメントファイルにはダイオードと直列に抵抗(1〜2kΩ)が入れてありましたが、今回は使用しないため割愛しています。

しかし、200LX はコネクタが違います。本体側のコネクタはパーツの入手が困難だと思われるので、100LX/200LX 用のシリアルケーブル(HP F1015A)の先に繋ぐことにします。ここで問題になるのは、コネクタとの対応でしょう。幸い、200LX のユーザーズ・ガイドのページ 26-8 にコネクタのピン割り当てが書いてありますので、これをもとに上の図を書き換えるとこうなります。

MIDI IN <==> HP F1015A 配線図
4 - -|<- TXD 2
5 + ---- GND 5
 +--
 +--
CTS 7
RTS 8

とりあえず、これまで分かってしまえば配線できますから、回路の制作にとりかかれますね。実際に MIDI OUT を作るために、これだけのパーツが必要でした。

まず Dsub の方は、コネクタ部分で 7番ピンと 8番ピンをショートさせてしまいます。あとは 5番ピンをそのまま外に出します。2番ピンは LED に繋ぎます。アノード側(リード線が長い側)がピン側になります。私は、コネクタカバーに穴を空けて、そこから LED の頭が見えるようにしました。カソード側は配線して外に出します。次に Din ですが、これは配線部分に端子番号が書かれているので、それをもとに配線します。

完成したら、200LX のケーブル、MIDI のケーブルを繋いでみます。あとは、これで 200LX から MIMPI などのソフトで MIDI データを送信すれば(LEDがチカチカと光って)音源から音が出ると思います。私の倍速化改造済み 200LX で Dyna MIMPI Ver 3.7 では、こんな設定で鳴りました。

mimpij3 /BW:196 /E /EGA /GS /I1 foo.mid

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