88SR、といえばこのデモディスク。この時代はコンピュータ各社、コンピュータの性能を紹介するためか、デモンストレーションを添付するのは当たり前でした。88シリーズもその例に漏れず、様々なデモが作られました。
私が88のデモといって真っ先に思い出すのは、やっぱりこれですかね。FM音源搭載で「なんかコンピュータっぽくない音だな」とは思いつつ、でも奇麗だから何度も立ち上げて見てた覚えがあります。
以下はテープ版のデモです。
起動時の画面。ディスク版と違い、ラインを引いてペイントしています。
♪BGM:線路はつづくよどこまでも |
BGM に合わせて、地面と様々な空中物がスクロールするデモです。ゲーム機としての性能をアピールしています。
♪BGM:マイムマイム |
ハミガキ少女が、「マイムマイム」を踊ってジャンケンして、2連勝して大喜び、というデモ。このカリグラフは、TR まで同じ人によって作られています。
テープ版はオンメモリなので、これでデモはループします。
以下はディスク版のデモです。
起動時の画面。奇麗にデザインされています。
ファンファーレが鳴り終わると、画面が盛り上がって(笑)ディスプレイの種類を聞いてきます。ファンクションキーを押すと、逆の動きで元の画面に戻ります。この演出には驚きました。
♪BGM:ボレロ/モーリス・ラヴェル |
黄色い英文が下から流れてきて、88mkII などの話が出てきます。
♪BGM:「四季」/ビバルディ |
まずは画面の綺麗さとFM音源をアピール。
♪BGM:「四季」より「春・第一楽章」/ビバルディ
このシリーズのCGは味があって良かったです。
♪BGM:「四季」より「夏・第一楽章」/ビバルディ
時折雷が落ちて、木の部分にハイライトがつきます。単純にパレット書き換えを使った演出なのですが、最初はそんな機能を知らなかったので、「書き換えの速度が速い」などと驚いたものです。
♪BGM:「四季」より「秋・第一楽章」/ビバルディ
よく見ると水面が輝いているのが見えます。この画面はアナログディスプレイのハメコミ合成などにも使われていた覚えがあります。
♪BGM:「四季」より「冬・第二楽章」/ビバルディ
パレットの割り振りをうまくやって、GVRAM 1プレーンで雪を降らせています。また、だんだん照明が消えていき、暗くなっていく感じもよかったです。
♪BGM:美しく青きドナウ/ヨハン・シュトラウス2世 |
強化された描画速度のアピールです。
ワイヤーフレームの図形数パターンを動かしたり、花瓶とリンゴのモデリングをしたりするデモです。
♪BGM:セサミストリート/ジョセフ・ラポソ |
朝、ハミガキ少女が目を覚まして…
ハミガキして(このアニメーションから勝手に「ハミガキ少女」と呼んでいます)出かけると…
UFOがやってきて、ハミガキ少女はさらわれてしまうのでした。ハミガキ少女の運命やいかに?
♪BGM:銀紙の星飾り/ムーンライダース |
このパートだけ、タイトル表示中にスタジオがフェードインしてきます。
踊るカバが指揮者です。演奏中、ソロパートでそのキャラクタのみ表示されたり、その他色々な演出でデモを締めくくります。
以下は店頭デモです。
全バージョン共通のタイトル画面です。
88/mkII/SR それぞれの外観を並べ、三代目のお披露目をしてくれます。
♪ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調/ベートーベン |
モナリザの CG を表示し、途中でアナログ RGB 表示に切り替わります。アナログパレット(512色中8色)と、FM 音源をアピールしています。
こちらも 88SR の綺麗な CG を表示するとともに、FM 音源もアピールしています。
♪BGM:Cosmic Surfin' |
先ほどのデモで UFO にさらわれたハミガキ少女は、すっかり宇宙人と打ち解けています。
するとそこに悪魔がやってきて、UFO をつかまえてメッセージを送りつけてきました。
慌てる宇宙人とハミガキ少女。悪魔は、色々と悪巧みを考えているようです。
喜ぶ悪魔たち。ハミガキ少女はついに怒ってしまいます。
ポーチの中から「あくまによくきく ほしぶどう」を取り出し、悪魔の UFO に向かって投げ始めます。そういや、外出するときに持っていましたね。
こりゃたまらん、と逃げる悪魔と、それを喜ぶハミガキ少女たち。
♪BGM:Star Trek The Next Generation |
88SR の綺麗な CG を表示して、FM 音源のアピール。未来をイメージしています。
一転して、夏のビーチ。CG と FM 音源のアピールです。
C&C の NEC、というところで再び 88SR のロゴが表示され、デモを締めくくります。
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