88TR、といえばこのデモディスク。この時代はコンピュータ各社、コンピュータの性能を紹介するためか、デモンストレーションを添付するのは当たり前でした。88シリーズもその例に漏れず、様々なデモが作られました。
TRといえば、300bps のモデム(カプラではありません)と受話器が付いていることで知られていますが、当時は高い電話代を払ってまでパソコンで通信をすることの必要性が注目されておらず、また 300bps という速度の遅さもあってか、あまり台数は出荷されていないと思われます。NEC はこの頃、パソコン通信サービスとして PC-VAN を立ち上げています。
起動時の画面です。電話・モデムのためのユーティリティ、BASIC などと一緒にデモンストレーションが収録されています。
♪ワルツ 変ニ長調 Op.64-1 (小犬のワルツ)/ショパン |
88TR のカタログスペックが表示されて、音楽が流れます。
♪ピアノ五重奏曲 イ長調 D667, Op.114 (1819) 「鱒」/シューベルト |
日本とアメリカ合衆国が、太平洋の国際回線を通じて繋がっているイメージが表示されます。
♪:歌曲 野ばら/シューベルト |
ある日、TR の電話が鳴りました。
ハミガキ少女が電話に出てみると……
誕生日のお祝いメッセージが贈られてきました。
喜ぶハミガキ少女。
という具合に、カリグラフでもTRの通信のイメージをアピールしています。
♪バイオリンソナタ 第5番 ヘ長調 (春)/ベートーベン |
静止画をバックに、音楽が流れます。普通のパソコンらしいデモに戻ります。
残念ながら、ディスク容量の関係かデモは短い構成となっています。
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