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第2回 ダグとJAM

最近よく会うパーカッショニストのダグの誘いでJAMへ出かけた。
ノースハリウッドのコーヒーショップだ。ダグとは約10年前、やはりこの辺のナイトクラブで知り合った「トライブ・オブ・ジプシー」と言うバンドの初代メンバーで、オレは彼のハートフルな演奏と歌に好感を持っている。
このバンドはその後、日本のレコード会社と契約してCD2枚をリリースし、東京、大阪、ヨーロッパ各地を遠征したラテンロックバンドだ。

現場に着くと、ダグはパーカッションではなくギターを弾いて歌っていた。すぐにオレを見つけると「ステージに上がって来い」のアイコンタクトがあったので急いで曲に合うハーモニカを持ってステージへ。アップテンポのマイナー2コードものだったので、ワリと得意な分野だ。ダグはすぐにソロをフッてきたので、とっさにバンドの音をおとし、スローに様子を探るような感じで吹き出した。別に曲のサイズが決まっているワケではなさそうだったので、「つかみ」から本ソロへと発展した。
こうなるとホントにJAMだ。延々荒く吹きまくった後、ダグのギターとの掛け合い (バトル) やブリッジ展開で歌に戻し、何コーラスの後、ライヴフェードアウトした。
他のバンドの面子や店の人にもウケが良かったので次の曲をスタートした。メイジャー7th系のこれまた2コードものだったので、今度は出来るだけスウィートに音質の輪郭をハッキリさせて覚えやすいフレーズをイントロとした。曲感はシャイライツの「GROVIN」かWARの「ALL DAY MUSIC」と言ったところだろうか。

ダグはまだギターで歌っているので、オレはハーモニカプレーの間にコンガを担当した。オレはパーカッションが大好きだが、まだまだ素人レベルで自分のコンガすら持っていない。とりあえず自分の耳に聞こえてくる打点を素直に表現する様、努力した。倍テンポになったりもした。
一人ずつソロをキッチリ回し、イントロのフレーズと歌の繰返しでOUTした。次の曲は「Don't You Let Nobady Get You Down」だった。この曲は何故かラテン系、特にチカーノ (USで生まれたメキシコ人) に人気がある。歌詞は同曲だがコード進行が全くちがうのには驚いたな。でもワリと歌メロとあってて変じゃなかった。オレはまだコンガを担当していた。結局、この曲で終わりにした。

バンドの搬出を横目に店の前でコーヒーを飲んでいると「ROY-Z」が来た。ロイは「トライブ・オブ・ジプシー」のギタープレイヤーでバンドの中心的人物だ。今夜は彼とJAM出来なかったが、何か新しいプロジェクトを一緒にやろうと誘われているので今後が楽しみだ。

店が閉店したので、「COZY'S」へ行ってウサを晴らした。



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